「終わらせるには憑かれた者を清めるしかない。
　本は3つの方法を載せている。
生き埋め・・・
体の切断・・・
炎による浄化だ」


　重度の薬物依存症のミアに薬を断たせるために、ミアの兄デビッドと恋人のナタリー、高校教師のエリック、看護師のオリビアは人里離れた別荘の山小屋に集います。
　ミアは過剰摂取で心停止を起こした前歴があるため、禁断症状を乗り越えるまで絶対に挫折させない覚悟で集まったのです。

　山小屋は鍵が壊され誰かに無断で使われた形跡があり、ミアは早くから異様な臭いがすると言うのですが誰も臭いには気がつきません。

　やがて居間の絨毯の下に蓋のような扉が見つかり、床に何かを引き摺った血の跡が地下室の扉まで続き、ミアが言う異常な臭いの正体が・・・。

　地下室には、何かの生け贄のように串刺しにされた無数の小動物の死骸があり、支柱で何かを焼いた形跡を見つけます(ここで何が行われて何が焼かれたのか？、私たちはオープニングでその映像を見せられているのですが・・・)。そして有刺鉄線を巻かれ頑丈に包まれた何か？をエリックが部屋に持ち帰ります。

　エリックは包みを解き本を取り出し読み解こうとするのですが、その文字は現代のものではなく後に所々に誰かが書き加えた部分的な訳があり、おどろおどろしいイラストが・・・。
「この本に関わるな、唱えるな、書くな、聞くな『彼への扉が開く』」
　そんな文字を目にしながら、エリックは偶然ページの中に隠された文字を見つけ唱えるように読み進めてしまいます。

　ミアは「人影を見た」と言い出し「帰りたい」と言うのですが、禁断症状から逃げ出す口実と思われてしまいます。
　ミアは一人こっそり車で脱出を図るのですが、町への一本道に突然現れた血まみれの少女を避けハンドル操作を謝り車は沼に転落します。
　ミアは脱出を森に阻止され、森に襲われ、少女が吐き出す太い蔦のような木の塊にに犯されるように侵入されます。
　ミアは駆けつけたデビットたちに助け出され小屋に戻されるのですが「森の中に居たものが今、小屋に居る」と、町に帰ることを懇願します。

　デビッドは小動物の死骸を運び出し地下室を清掃し、連れてきた愛犬グランパが撲殺されているのを見つけます。
　デビッドは犯人をミアと決めつけるのですが、その頃ミアは鍵をかけたシャワールームで、沸騰するほど熱いシャワーを浴び、酷い火傷を・・・。

　デヴィッドはミアを車に乗せて町に向かうのですが、小屋は増水した川の氾濫で完全に孤立してしまいます。

　エリックが「死者の書」で呼び寄せた霊はミアに憑りつきオリビアを襲い、ミアは誤って地下室に転落します。
　オリビアも何かに憑依され、自らの顔を引き裂き、驚いたエリックに襲いかかり、エリックは大怪我を負いながら襲ってくるオリビアを撲殺・・・。

　地下室から聞こえるミアの声に騙され地下に降りたナタリーは左手をミアに噛まれ、左腕は徐々に異様な変化が現れます。ナタリーは悪霊からの支配から逃れるために自力で左手を切り落とすのですが、結局は支配から逃れることは出来ずにデヴィッドとエリックに襲いかかり大怪我を負わせながら、返り討ちに合います。

　デヴィッドはエリックに教えられて、本の中にあるように死骸となったオリビアをガソリンで焼き、ナタリーを切り刻み完全に葬り去ります。
　デヴィッドはミアを焼き殺すために小屋にガソリンをまくのですが、火をつけることが出来ず、ある考えからミアを生き埋めにしようと考えます。

　デヴィッドはミアに襲われ命を落としかけるのですが、瀕死のエリックに助けられエリックは死んでいきます。

　ミアはミアの声で助けを懇願するのですが、デヴィッドは耳を貸さずに生き埋めにして、ミアを葬り去ります。

　そしてデヴィッドは地中からミアを掘り出すと蘇生を・・・。

　ミアは元のミアに蘇生して兄妹は町に帰ろうとするのですが、支配されたエリックが・・・。
　そして少女の霊が・・・。

　地下室に閉じ込められるシーンとその隙間から様子を伺うために覗き見を続けるシーン、自ら腕を切り落とすシーンなど最初の『死霊のはらわた』の売りだったシーンは上手く残しながらの展開は最初の『死霊のはらわた』に匹敵する怖さがありました。
　ミアが自分で舌を２つに裂き蛇のように舌先を動かしながら迫って来るシーンはなかなかの迫力でした。

　この映画、実は初回の限定版を入手しているのですが、後のアンレイテッド・エディションなるものも購入して両方とも未観賞でした。
　最近観た『死霊のはらわたライジング』に触発されての観賞でした。映画ってこんな連鎖が面白い。

アンレテッド・エディションと劇場公開版の違いはわからないけれど「面白かった」。
　こうなったら久しぶりに最初の『死霊のはらわた』とサム・ライミの『ポルターガイスト』のレビューに挑戦しようかなって、思わせてくれる出来でした。

80年代を代表するスプラッターホラーの名作のリメイクかつアンレイテッド版‼️

大まかなプロットは､オリジナルをなぞるストーリーラインだけどもこちらの方がシリアスさが強調されている印象でスプラッターの痛みが恐怖感になると履き違えてるのがちょっと不満かな……

ヤク中のミアをリハビリ療法の為に小屋に集まる若者っていうのが現代的なのかな？

オリジナルでは呪文を唱えたカセットテープだったのがリメイク版では､封印された書物として登場するが見た目からして開けちゃイカンっていうのが伝わる｡

最初の犠牲者となるミアが取り憑かれて悪行の限りを行っていく様は､とても面白い(笑)ナイフで自分の口を裂いたり､釘打ちで刺しまくったり舌を割ったりと強烈なバイオレンスシーンが矢を次に行なわれて痛さを超えて笑えるレベルだった(笑)

封印を解いたのがエリックだからなのかいろんな被害を受けるけど生命力強すぎ❗

ラストの正気に戻ったミアと悪霊のバトルは､血の雨の中繰り広げられるけど取り憑かれてる時の人体破壊受けているのが無視されてたような……

アンレイテッドな部分はやはり腕を切り落とすカットが鮮明な部分になったのが売りだろう🎵

良すぎたな。要所要所のゴア、死体切断、憑依、揺籃歌！等のオリジナルを何度も見ているからこその発見が多くあった。そして改めて怖！痛！早！を追従するカメラで魅せる技法、血飛沫が舞うラストには美しさを感じる。