Jaya

イタリア旅行のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

イタリア旅行(1953年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

倦怠期の英国人夫妻のイタリアでの益体もない痴話喧嘩を見せられるお話。うーん、字幕が適当な感じでした。

お高くとまった英国野郎という夫アレックス。演技が古臭かったです。妻キャサリンは終盤になるほど過剰になる演技。

間を埋めるようにお互い嫉妬をけしかけ嫉妬し合う。勝手にやってろよ、と思わされる感じが良く出てました。

夫妻よりも、映し出されるナポリ周辺の様子に目を奪われました。直接的には大きな意味はないけれども、二人の目線としての街並みの映し方が素晴らしかったです。劇伴なのかハッキリしない音の入れ方もカッコいい。

キャサリンがポンペイで嗚咽したのは我が身と遺骸の永遠を思ったからでしょうか?離婚話が出た時点で、仲直りまで見せられるのか…とハッキリ分かる展開。

心に響くものはありませんでしたが、過渡期ということが明確に分かるような作り方で、歴史的価値の方が印象に残った作品でした。
Jaya

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