イタリア旅行の作品情報・感想・評価

「イタリア旅行」に投稿された感想・評価

TOT

TOTの感想・評価

4.0
ロンドン在住夫婦が旅に出た途端にギクシャクし、他人のように感じる。
世間に取り繕っても鬱憤が増す会話と、車窓からの活気あるイタリア風景の連続。
更に夫婦関係の破綻とカタコンベや遺跡といった死のイメージが重なり、祝祭的空間が対比する。
なんて偉大な映画的運動!
イングリッド・バーグマンの揺らぎ演技が素晴らしく、ジョージ・サンダースの何考えてるかわからなさが余計にバーグマンの揺らぎを増幅させて不安になる。
最終的には、ふたりで勝手にしやがれ感がまた面白い。
ロッセリーニもちゃんと観なきゃ。
車窓からの景色がずっとよい
夫に見せなきゃって二眼で写真撮るのかわいい
今と変わんないんだなっておもた


彼女と雰囲気悪くなるとまじでこんな感じだから、あ〜これ知ってる〜ってたくさんなりまひた……
もう嫌いじゃ!ぷんすか!ってなったらもう一度観ますね……
かーく

かーくの感想・評価

3.6

男と女と車とカメラのやつ。人深い旅行で時代感もあったけどイタリア良い。最初から二人の距離感は好奇心をそそる。ラストはまぁそうかって感じだけど音楽といい感動した。人生は儚い
ロッセリーニも結構作品毎に出来が激しい監督の一人だけど、ゴダールが影響を受けただけあってこの作品はヌーヴェルヴァーグの先駆け然とした傑作となっている。

イングリット・バーグマンとジョージ・サンダースが夫婦を演じてて英語を話さないという不思議さは気になったけど、倦怠期に突入した夫婦の描写を軸に展開する様子には良い意味でドラマ性が感じられず、こういう描写の連続で展開していく映画っていうのはロメールやホン・サンスの作品がそうであるように情緒的で説明的な面が一切無いのが素晴らしい。

車から見える風景がどれも生活感溢れるもので実に眩しいのもまた素晴らしく、やはりロッセリーニはネオレアリズモの先駆者だけに人間が自然に映る場面作りに秀でているなと改めて感じた。

ロッセリーニの一番エポックメイキングな代表作は間違いなく無防備都市だろうが、この作品もヌーヴェルヴァーグの前身として時代の先を行っていた、映画史において実に重要な傑作だろう。

ところで中盤イングリット・バーグマンが彫刻群を眺めるシーンには後の君の名前で僕を呼んでに通じる要素があったように思えたが、傑作にはこういう後の作品に繋がっているであろう描写が多いから発見の為に度々見る必要があるなとつくづく思う。
眠かった。本当にイタリア旅行してた。
天井桟敷の人々をハッピーに仕上げたようなラストの群衆のシーンは幸せだった。
【ヌーベル・バーグの基盤】
「男と女と一台の車とカメラがあれば映画は成立する」ということを立証した作品。ゴダールなどのヌーベルバーグを代表する作家に影響を与えた。
イタリアを旅行中の夫婦の関係が徐々に崩壊していく様子が描かれている。観光や知り合いとの食事など、旅行中の様々な出来事の水面下でうごめく夫婦の本音や相手への不信感。表向きは仲良くしているし、初めは面と向かって喧嘩するわけないのがとてもリアル。相手を傷つけたくないし、自分も本音を晒して傷つきたくない。そんな波風を立てまいとする心情は大人のカップルのあるあるである。
日常生活では気付かなかったことが旅行中に発覚することは良くあること。ドラマチックな展開を重視していた映画というものに、新しい風を吹き込んだ名作。
ロッセリーニ苦手やわ~……。イタリアって風光明媚なイメージがありますが、観光シーンはやたら荒涼として死を連想させる場所ばかり見て回るw終わりかけた夫婦関係や妻の心情に重なって面白い。「子供ができなかったことが離婚の原因ね」と言った直後にワラワラ子供が出てきて元サヤに戻るというオチ。
KazuPSG

KazuPSGの感想・評価

4.0
結末が結局かい!となってしまう作品。シナリオ的にはあまり好きではなかったかもです。

ただ、情景の描写とロッセリーニ弟の音楽は天下一品ですね! 何作品か観てきましたが、一作一作に人の心の中に爪痕を残していけるほどのパワーを感じます!

南イタリアの荒涼としていて、なんかモワッとしている気候が映像だけからも伝わってくるのが凄いですね!

イングリッド・バーグマンがイタリア語喋ると思ってなかったので、少しおっ!ときました笑
中庭

中庭の感想・評価

3.6
盗撮と私的対話のモンタージュ。死にまつわるオブジェクトと祭り、群集の祝祭的な対比が、こんなに小さくも未来へ開かれた映画を形作っているという圧倒的な事実。
ぼくはまじで奇跡が起こったと思ってほんとに感動した。『天井桟敷の人々』や『自転車泥棒』のような群衆もあれば、こんなのもあるってのがおもしろい。
車の移動をしてたくさんのオブジェクトと遭遇してくれた。
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