たにたに

ゴジラ-1.0のたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【特攻隊】2023年96本目

流石のVFX。
荒廃した銀座の街並みは絶望そのもの。
そして、ゴジラの筋肉隆々とした様相も見事な映像クオリティでした。

ゴジラの登場シーンではジュラシックパーク並みのモンスターパニック要素もあって期待値は上昇。

シーンで言うと、
ゴジラの放射熱線→キノコ雲→黒い雨→神木隆之介の絶叫の流れは鳥肌ものでした。


時代は戦後。
神木隆之介演じる鍋島は特攻隊であるものの、その任務を全うせず逃げてきた臆病者という人物像。
戦後の復興を願う中で訪れる、ゴジラという絶望。
日本のために死にきれなかったその後悔に悪夢を見る彼は、目の前に現れたゴジラという化け物を対峙することが自らの運命として受け止め、さらには浜辺美波演じる典子の死もまた彼を奮い立たせる。

民間の力だけでなんとかゴジラを倒そうとする計画もリアリティがあって面白く、そんなので倒せるのか??という疑問にも、"やってみないとわかりません"というごもっともな意見。

鳴き声使っておびき寄せ、ホイホイやってくるゴジラ。木造の船にゆっくり着いて来てくれるゴジラの姿。まぁ可愛いこと。

できれば、もっと暴れてこの世の終わりぐらいの絶望を感じさせて欲しかったと思います。死んだと思われた典子の最後の登場も違和感ありますし、佐々木蔵之介の"なんでもっと早く典子ちゃんに告白しなかったんだよ!"
みたいな台詞もくさすぎて呆れます。

飛行機の脱出装置の部分を伏せてたあたりも、ミスリードさせる気満々が伝わって来てげんなりでした。

総合的には面白い映画体験でした。
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