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『We're All Going to the World's Fair(原題)』に投稿された感想・評価

izu
3.4
世界とつながる。

孤独な女子高生・ケイシーがネットの都市伝説的ゲーム「World's Fair Challange(万博チャレンジ)」にチャレンジする過程とその後を描いたホラー風味映画。

World's Fair Challange...
「万博に行きたい」と3回唱え自身の指を針で刺しPC画面に血を塗り付ける。その後、奇妙な事が起こったり起こらなかったりするのだが...

いかにもホラー映画な雰囲気がある作品だが、これはホラー映画好きにウケる作品ではなく、外国映画好きにウケる作風。
ストーリーはあるにせよ、かなりスローテンポに描かれ展開も派手なものは無く、メニュー画面からエンドロールまで全てが雰囲気映画。

この、「どこか落ち着いてはいるけど安心できない、つかみどころのない雰囲気」が心地よく、似た作品としてどこか「Skinamarink」みを感じた。

スクリーンに写されたケイシーの顔が異様に歪んだり、ネット上にアップされた映像ではPC画面から手が伸び画面前の人間を吸い込むなど、微量のホラー要素は散見されるもののホラー映画として観るもの・観ては良いものでは無く、あくまでそういう演出であると捉えるのが一番かなと。

本作では主人公ケイシーの家庭事情などが一切描かれず、若いわりに親と話している描写も無ければ学校に行っている描写も無く、外を気ままに散歩したりなど「外の世界」があまり写されない。
この映画では内側(家での、ネットで)の世界を描き、SNSという媒体(World's Fair Challenge)で内側に閉じこもっている人々が繋がる事を比喩しているのかにも感じた。

ただ上記にて述べた通りどこからどう見ても100%完璧に雰囲気映画で、人によっては酷く退屈に感じるかもしれないし好みにマッチすればベストにもなるかもしれないような作品であった。

個人的には「好きか嫌いかなら好き」、「面白いか面白く無いかなら面白く無い」。

視聴 2023年12月4日
[SNS時代の自分探し] 80点 

傑作。真夜中に屋根裏の薄暗い自室でPCに語りかける少女。PC画面のライトによって照らされた少女の顔が浮かび上がる。やがて彼女はケイシーと名乗り、ウェブ上の"ホラーゲーム"である"万博チャレンジ(World's Fair Challenge)"に参加することを宣言する。これはPC画面を血の付いた指で触り、"万博に行きたい"と宣言すると何かが起こる…という現代の怪談であり、肝試しやコックリさんなど長い歴史の中で様々に形態を変えながら現代に順応したそれらの一種である。劇中では他のプレイヤーがアップした動画の中で、身体がプラスチックになったり、PCに画面に引きずり込まれたりした事例が紹介されているが、それが本物であるわけがない。ケイシーと名乗る少女は参加宣言をした後、自分に起こるかもしれない何かを期待してカメラを回すが、その下らなさは本人も理解している。彼女にとって"World's Fair Challenge"とは、外世界と繋がるためのたった一つの細い線であり、自分とは何かと探す旅路なのだ。

本作品において、ケイシーは実生活で他の生身の人間と会話するシーンが全く無い。母親は不在(おそらく亡くなっている)で、父親も深夜に帰宅するために自宅には誰もおらず、10代のはずが学校にも通っていない。本作品の最も印象的なシーンの一つが、納屋で"大丈夫よもう寝なさい"とカメラに語りかける女性のASMR映像を壁に上映する場面で、彼女は自分を落ち着かせるようにそれを見て眠りにつこうとする。まるで孤独に宇宙を漂う子供が、世話をするAIによってあやされているかのようなこの場面は、インターネットという深海で自分を探す彼女の状況を端的に表している。

ある日、JLBという垢名の年上の男から"至急連絡をして欲しい"というメッセージを受け取ったケイシーは、見ず知らずの男とSkype通話をする。ケイシーは動画と同じく加工なしの顔出しで、JLBは顔も名前も出さない。JLBは本当に親切心から、怪しげなチャレンジを信じて続けようとするケイシーを心配しているようにも見え、ケイシーとの関係性は本当の父親よりも父親然とした優しさを見せる。本当の父親は画面の中に登場すらしないので余計にそう感じさせる。しかし、彼の匿名性に対してケイシーの個人情報がモロにバレている(顔や住んでいる地域)ことを考えると、彼の優しさがホンモノであれど不均衡さが少々グロテスク。最終的に彼を拒絶することが重要な気もするんだが、全員が無字幕ASMR音声で話すので聞き取れなかった部分もあり、そこらへんは保留。

最初にJLBが接触してきたときや、ケイシーが寝ている姿をアップする(アンディ・ウォーホル『Sleep』かな?)際に、変形した顔が映される瞬間がある。クリーピーパスタというらしいが、ビビリな私には心底恐ろしかった。
sonozy
4.0
ジェーン・シェーンブルン監督のデビュー作。
主人公は本作がデビューのアンナ・コブ演じる学校には行ってない孤独な女子高生ケイシー(偽名)。
姿の見えない(声のみ)父と暮らしているようだが、父を避けている様子。
昼は近所の散歩に出るもののほぼ自室で過ごし、その様子を動画でアップしているがビュワーは十数人。

「World's Fair Challenge(万博チャレンジ)」なるホラーRPG的なものに参加するため「万博に行きたい」と3回唱え指先をピンで刺して出た血をPCの画面に塗りつけるケイシー。
万博チャレンジに参加し奇妙な事になっている他のユーザーの動画を見ながら、自身に起こる変化を動画で記録しアップしていく。。
というお話。

深夜、納屋でプロジェクターでASMRのお姉さんの動画を映写しながら寝ようとしていると、不気味な動画&アイコンでSkypeの着信音が鳴りJBLなる見知らぬ男から「君と話す必要がある」とメッセージを受けるケイシー。
変態野郎か?と恐る恐る繋ぐと、JBLはどうやらかなり歳上でケイシーの「万博チャレンジ」参加後の変化を心配しているようなのだ。。

ケイシーに何が起こるのか?JBLは何者なのか?...
ホラー度が強いわけではないんですが、この設定、ケイシーのPCを見つめる視線=カメラ目線、サウンドデザインで最後まで引き込まれます。

明示されるわけではないですが、ケイシーの状況が、ジェンダーディスフォリア(Gender Dysphoria 性別違和)を伝えているという事で多くのトランスジェンダーの人々がこの作品に共鳴しているそう。
ジェーン・シェーンブルン監督自身もクィアで、孤独なケイシーが「昔から自分が体から離れていくような、まるで別人になっているような感覚がある」と語るあたり、確かにそうだなぁと。

登場するASMRお姉さんのYouTubeはこちら。
Slight Sounds ASMR
https://www.youtube.com/@SlightSoundsASMR

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