ソン・イェジンは『愛の不時着』で知り大好きになった俳優さんで。
初々しさと、病が進行してからの無垢さ、透明感はそれだけで涙を誘う。
チョルスが愛を信じられず、結婚をも拒否していた孤独な影が、スジンのまっすぐな愛によって温かなものに変わって行くのが心地よいし、前向きになれる。
スジンの稀に記憶が戻った瞬間、本人自身の苦しさもあるはずなのに、そのわずかな時間をそれよりもチョルスについての想いに全て使うこと。彼を傷つけてしまった事への罪悪感、そしてこれから更に傷つけてしまうであろうことから、彼の前を去る決意をすること。
バッティングセンターでの2人の、お互いを思い遣るやりとりも凄かった。何が正解かはわからない。けれど自分よりも相手を大切に想う、その気持ちの純粋さ美しさが表現されていて、涙が止まらない。
香りや、強烈な出会いのシーンが記憶を呼び覚ますトリガーになる、というのもすごく共感できる。
コンビニに家族や周囲の人たちが集まってスジンを出迎えたシーンは、まさに『ここは天国ですか』だったし、車でのサランヘヨは、涙で画面がよく見えないほど美しいシーンだった。