映画大好きそーやさん

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーの映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

すみません、年始からガツンと体調を崩し、寝込んでおりました。
本日よりぼちぼちレビューを再開していきたいと思います。
では、本編に入ります!
若者の興味とその危うさ。
実は、本作は2024年の初劇場鑑賞作品でした。
ちょうど上映時間が都合に合っていただけで、そんなに熱量高く観た訳ではなかったのですが、それなりに楽しめました。
適度なジャンプスケアと、ゴア描写があって、かなりお手軽にホラーを摂取できる脚本となっていました。(真隣に座っていたカップルが過剰なリアクションを取っていたので、そこまで怖がることもなく観ることができました笑)
テーマ性としては、SNS全盛の時代における若者、若年層の興味と、その行く末が示す彼らの危険性でした。
降霊術を仲間内で楽しんで、ネット上に拡散するという行為は、承認欲求を満たすのに最適であり、1度大きな反応をもらってしまえば病みつきになること間違いなしです。
ドラッグや酒のメタファーとして降霊術というキャッチーな題材を用い、1つのエンタメを作り上げたのだと思います。
その点は本当に素晴らしかったです!
ただそのテーマ性は良かったものの、細かいところで幾つかノれない部分、理解できない部分、1つの作品として成立していない部分があり、上記のような評価点としました。
まず、象徴的なシークエンスに主人公のミアが、死に損ないの鹿を見放す場面がありますが、そのシークエンスがあまり有機的に作用しているように感じられなかったのは気になりました。
また、母親の死の真相も匂わせだけで終わってしまっているのはモヤモヤしました。
あと、冒頭のシークエンスも結局インパクト重視でそれほど物語の本筋では重要視されておらず、あそこまで客に強く印象づけたなら上手に料理してほしかったです。
オチも予想の範囲内で驚きがなかったのも、辛いところでした。
以上が、本作における代表的な不満点かなと思います。
総じて、テーマ性には深く共感するも、どこか詰めの甘さを感じるような作品でした!
続編も決定しているとのことなので、ぜひそちらも劇場で鑑賞したいと思います。