
川島伸夫が缶チューハイ片手に海にやってくる。どうやら道に迷ったようだ。 道端に「天国」と書いた紙が落ちている。 「天国か、ここ?」酔った頭で考える伸夫。しばらく行くと妻の麻由子に出会う。 「どうしよう」二人してうろうろしていると、知り合いの上野に出会う。上野は「ここは天国 」と言い張る。 さらに行くと今度は若い女・由美香に出会う。由美香は、将棋教室に伸夫を誘う。 喧嘩別れの二人。麻由子は「出雲大社はどこか?」と聞く変な中年男と出会う。 伸夫がさらに歩いていると、麻由子の元旦那・猛と出会う。 猛は麻由子を残して死んだことが心残りだったと言って泣く。ようやく再会する麻由子と猛。10年ぶりの会話。 「元気でた」笑顔で別れる二人。
1995 年、神戸。伊智子と太助は、阪神淡路大震災により一人娘のれいこを亡くす。その後二人は離婚し、それぞ れの生活を始める。淡々とした日常の中、伊智子と太助は、徐々にれいこの死を受け入れ…
>>続きを読む人生が終わってしまった人々の前に現れる“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。夫のお気に入りのマグカップになることに…
>>続きを読む大人への失望。親への憎悪。誰ともつながれない寂しさと疎外感。それぞれに闇を抱えながら、音楽を通じてつながりあう3人の中学生。夏休み、都会の片隅にある廃ビルの屋上に集っては、足りない何かを埋…
>>続きを読む高校2年生の舞と智樹は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに2人きりで神田川沿いで自転車を押していた。 2人は互いに気があったものの、思いを伝えられず別々の高校へ進学していたが、ど…
>>続きを読む「生まれ変わったら、今度こそ、一緒になろうね」。名前も、過去も覚えていない女(小松菜奈)の目が覚める。舞台は佐渡島。鉱山で清掃の仕事をするキイ(大竹しのぶ)は施設内で倒れている彼女を発見し…
>>続きを読む四国山脈に隔たれた高知県。いまだダムのない暴れ川の異名をもつ四万十川。太平洋に流れ出るその川の流れと共に、生きてるものが死んでいて、死んでるものが生きてるかのような土地で老いた祖父と余命を…
>>続きを読む美しく穏やかな内海。小さな海辺の町に漂う、孤独と優しさ。やがて失われてゆくかもしれ ない、豊かな土地の文化や共同体のかたち。そこで暮らす人々。静かに語られる彼らの言葉は、町そのもののモノロ…
>>続きを読む©国映株式会社/坂本礼