人生が終わってしまった人々の前に現れる“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。夫のお気に入りのマグカップになることにした妻、だいすきな青いジャングルジムになった男の子、孫にあげたカメラになった祖母、ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母。人生のほんとうの最後に、モノとなって大切な人の側で過ごす時間。
祖母の家だった空き家を訪れるコト（23）。だが様子がおかしい。庭には見知らぬダンボールハウスが建ち、妙な老人が住み着いていた。街の音を録っては土に埋める〝音の墓〟を作っているという老人。そ…
>>続きを読む森下昴は付き合って3年が経つ恋人・美紀との結婚を間近に控えていたが、 ある日、彼女は交通事故で亡くなってしまう 。 言葉にならない苦悩と悲しみで茫然自失の日々を過ごす中、 母・洋子に促され…
>>続きを読む匂いに敏感な、ひのき(17)は、亡くなった父が残した全国のミニシアターで観た映画の感想が書かれたノートを見つける。 ある映画館だけ場所がわからず、匂いのメモや、感想だけが書かれていた。 コ…
>>続きを読む千葉・九十九里浜。実家のサーフショップで働く青年・健一は、不慮の事故で命を落とし、幽霊になってしまう。幽霊になった健一が実家に帰ると、そこには数年前に他界し、健一と同じく幽霊になった父・拓…
>>続きを読む・誰もがもつ“変身願望”をポップに描くファンタジー Azumi Hasegawa 監督作品 『Denture Adventure』 出演者：Joyce Keckham、Min-wen Hu…
>>続きを読む「花まんま」それは、大切な人に贈る小さな花のお弁当。 大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹。兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を…
>>続きを読むかつて夫と語り合い、子供たちを育てた家に、今は孫娘の渚と住む絹子。夫の周忌を終えたばかりの春の朝、世話していた金魚が死に、椿の花でその体を包み込み土に還した。命あるものはやがて朽ちる。家や…
>>続きを読む©ENBU ゼミナール
