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スーパーマンの作品紹介

スーパーマンのあらすじ

大手メディア「デイリー・プラネット」で平凡に働くクラーク・ケント、彼の本当の正体は人々を守るヒーロー「スーパーマン」。 子供も大人も、愛する地球で生きるすべての人々を守るため日々戦うスーパーマンは、誰からも愛される存在! そんな中、彼を地球の脅威とみなし暗躍する、最強の宿敵=天才科学者にして、大富豪・レックス・ルーサーの世界を巻き込む綿密な計画が動き出す―

スーパーマンの監督

ジェームズ・ガン

原題
Superman
公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/superman/
製作年
2025年
製作国
アメリカ
上映時間
129分
ジャンル
アクション
配給会社
ワーナー・ブラザース映画

『スーパーマン』に投稿された感想・評価

健一
3.5
『THE SUPERMAN』じゃないのね?😅




いつか「THE BATMAN」のロバート・パティンソンと絡む日が来るのかな?
ここからnewDC worldが広がるのか?

日米同時公開された本作🇯🇵🇺🇸
ヒーロー映画低迷の中、ジェームズ・ガン監督の新プロジェクトが期待と不安の中いよいよスターティン!


さて本作 ⚠️ネタバレあり⚠️

赤いパンツ! 復活‼️😅

まぁ、『痛快』『爽快』この二言に尽きる。
空飛ぶヒーローはこうでなくちゃ!
の原型を見事に現代に復活させているのは素直にお見事です!

しかし・・・

この設定はどーなんだろう?
①スーパーマンが地球に来てから既に3年が経過している。
②クラーク・ケントとロイス・レインは既に出会っている。
③スーパーマンとレックス・ルーサーは既に敵対している!

アメリカ人にとってスーパーマンは我々日本人でいう「ウルトラマン」や「仮面ライダー」のような存在。
誰もが知っている超有名なヒーローなので今更『誕生秘話』なんか描かなくても・・・
ということなのか?
なんだろう、この 置いてけぼり感。😔

その分 前回のリブート作の第1弾の「マン・オブ・スティール」で全く描かれなかったレックス・ルーサーとの対決に重点を置いているのは往年のファンにとっては嬉しい展開なのかも?

しかし私は今回の新リブート作が12年前の「マン・オブ・スティール」を上回ったとは到底思えない仕上がりに感じてしまった。😖

キャストがあまりにも地味過ぎない?
「マン・オブ・スティール」は超豪華キャストで観ていてホントに楽しかったのだが、主役のスーパーマンはしょうがないとしても脇を固めるキャスト達に魅力を感じる人はほぼ いなかった。

個人的に唯一好感の持てたキャストは

クラークの地球のお父さんを演じたプルイット・テイラー・ヴィンス!
この俳優さん、昔から大好きで今回久しぶりに姿を見ることができて嬉しかった。
(老けたなぁ〜〜〜😅)

超人的なパワーも発揮してくれては いるのだが、オープニングから中盤でも結構やられてボロボロなスーパーマンを何度も観ることができる。
『ヒーローだって・・・』みたいな描き方は今風で斬新。
なのかな? 😅

レックスがSNSを駆使してスーパーマンを落とし入れる展開は予想通り。
もう このやりクチ。 飽きた😔

オリジナルも前回のリブート作も『パート2』は めちゃくちゃ つまらなかったので、今回は ここで終わりにしていいのではないか?

あと、欲を言えば。

最後にテロップで
『ジーン・ハックマンに捧げる。』
くらいの配慮はほしかった。


2025年 7月11日 公開初日 9:05〜
グランドシネマサンシャイン池袋screen 4
ULTRA 4DX(SCREEN X)
💺160席
客入り ほぼ満席。

前日に「マン・オブ・スティール」を観てから本作を鑑賞。
「マン・オブ・スティール」の方が
100万倍 面白い‼️‼️‼️
大人になっても、ヒーローは心を熱くする🔥
映画『スーパーマン』感想レビュー!
興奮と爆笑渦巻くジェームズ・ガン節炸裂で最高過ぎた!
https://note.com/tenmame0720/n/n2527a5e58cca

公開初日IMAXに飛び込んだ!

ジェームズ・ガン版『スーパーマン』が、心を撃ち抜いてきた。

おはようございます!天豆(てんまめ)です。

ついに、観てきました。

2025年、DCユニバースの幕開けを飾る映画『スーパーマン』。

しかも、公開初日、IMAXで──!

ジェームズ・ガン監督が手がける“新生DCの第1弾”ということで、期待に胸をふくらませて劇場へ。

…けれど、実際にスクリーンの中で展開されたのは、そんな期待を遥かに飛び越えてくるほどの興奮と感動の2時間でした。

観終わった直後、私はこう叫びたくなったんです。

「これ、ただのヒーロー映画じゃない。
優しさで心が震える、“魂の物語”だ──!!」

エンタメ愛全開で、この作品の魅力をレビューしていきます。

ネタバレを含む内容になりますが、ぜひ、この記事を読んで「劇場に行ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。

【あらすじ】
デイリー・プラネット社で働く記者、クラーク・ケント(演:デヴィッド・コレンスウェット)。

その正体は、人知れず地球を守るヒーロー──スーパーマン。

平穏を守りたいと願うクラークの前に現れるのは、天才にして冷酷な科学者レックス・ルーサー(演:ニコラス・ホルト)。

地球の未来を揺るがす巨大な陰謀が、静かに──しかし確実に、動き出していく。

ヒーローとしての経験はまだ3年。

未熟さも、迷いも、傷つきやすさも抱えた若きスーパーマンが、“人間としての優しさ”を武器に、この世界の闇と対峙していく。

“ピュアすぎる善性”に、心が洗われた。

この映画のスーパーマンが、とにかく気持ちいい。

なにが気持ちいいって、その真っ直ぐな善性なんです。

困っている人を見たら、即・助けに行く。
誰かが泣いていたら、即・寄り添う。

ヒーローである前に、「優しい人」でありたいという想いが、全編を通して彼の行動の軸になっています。

近年のスーパーヒーロー映画では、“影のあるダークヒーロー像”が主流になっていたぶん、このピュアさは、もはや異端かもしれない。けれど──

「大きな優しさこそ、“本物のパンク・ロック”なんだ」

劇中でクラークがロイスに向かってそう言い切るシーンに、私は不覚にも泣きそうになりました。

“理想を語ること”が、どこかダサく見られがちな時代にあって、
「優しさは、最大の強さだ」と信じる姿を、全身全霊で示すスーパーマン。

──その在り方が、ただただまぶしくて、まぶしくて。

無敵じゃないから、グッとくる。

そして、もうひとつ。
このスーパーマンは、完全無欠じゃないんです。

物語の序盤、彼は敵に敗北し、血を流し、瀕死の重傷を負います。

痛みを感じるし、迷いもあるし、傷つくことだってある。

でも──
それでも、彼は立ち上がる。

何度でも、立ち上がって人々を救おうとする。

力の強さではなく、
“心の粘り強さ”でヒーローであろうとする姿に、何度も胸が震えました。

演じるデヴィッド・コレンスウェットは、この“人間くさくて応援したくなるスーパーマン像”を見事に体現してくれています。

新しいのに、どこか懐かしくて、親しみが湧いて。
私は気づけば、彼のことを本気で応援していました。

ケミストリーの化学反応がすごい。

登場人物たちの関係性──いわゆる“ケミストリー”の妙も、本作の大きな見どころの一つです。

まずスーパーマン役のコレンスウェット。新人とは思えない堂々たる存在感で、“親しみやすい隣のヒーロー”感を全開で発揮。

その一方で、レックス・ルーサーを演じたニコラス・ホルトがまた素晴らしい。

テック業界のカリスマ的CEOを思わせる現代的なレックス像は、従来の“いかにも悪党”から脱却した、知性と狂気をあわせ持つ最恐のヴィランでした。

純粋すぎる正義 vs. 冷徹な合理主義。

このふたりがスクリーンで火花を散らすたびに、緊張感がビリビリ伝わってきて、手に汗握る対峙シーンの連続でした。

そして、脇役たちが全員クセ強くて、最高(笑)

さらに驚いたのが、登場するキャラクター、全員クセが強くて魅力的なこと!

新登場のヒーロー仲間も、悪役も、
まるでジェームズ・ガン版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を彷彿とさせるような、“はみ出し者チーム”っぽさがたまりません。

誰かが真面目に話してると思えば、横からボケてくるキャラがいたり。

一見クールに見えて、実はおバカな言動があったり。

そういった小ネタの積み重ねが物語に“人間味”と“笑い”を与えていて、
気づけば「ああ、もっとこのチームを見ていたいな」と感じていました。

キャラクターの掛け合いだけで、ずっと観ていられる。

そんな魅力が、本作にはぎっしり詰まっていました。

スーパーマンとロイスのロマンスに、ときめきが止まらない♡

スーパーマン=クラークと、ロイス・レイン。
このふたりの恋愛模様が、想像以上に素敵でした──!

物語のなかでは、すでに恋人同士として登場するふたり。

いわゆる「初々しさ」ではなく、お互いを尊重しあう信頼感と、成熟したパートナーシップが描かれていて、その関係性にじんわりと胸が温かくなっていきます。

ふたりの間には、「イチャイチャ」も「支え合い」もある。

そしてなにより、ロイスがクラークの“危うさ”を、ちゃんと叱ってくれるところがいい。

彼のまっすぐすぎる正義感が暴走しそうになると、彼女はピシャリと冷静に指摘する。

その姿はまさに、強くて賢くて、頼れる女性そのもの。

そしてクラークもまた、ロイスには全幅の信頼を寄せていて、どこか「頭が上がらない」感じさえ見え隠れします。

ふたりの関係に流れるその空気感が、とても心地よくて、思わず頬がゆるんでしまいました。

演じるレイチェル・ブロズナハンがまた、素晴らしいんです。

記者としての芯の強さと正義感、そして時おり見せるユーモアとチャーミングな笑顔──。
そのすべてが画面のなかで光り輝いていて、「現代版ロイス・レイン」としての説得力が抜群。

クラークとの掛け合いもテンポがよく、息ぴったりで、ふたりが並んで話しているだけで
「このカップル、かわいすぎる!」って、ニヤニヤが止まりませんでした(笑)

とくに、クライマックスの空中にゆっくり浮遊していくキスシーン──

あの瞬間は、本当に美しかった。
カメラワークも音楽も完璧で、まるで絵画のようにロマンチックで。

このふたりは、ただの“恋人”じゃない。
「ヒーローと、ヒーローを信じる人」の、深い愛の物語なんだと感じました。

スーパーヒーロー映画で、ここまで恋愛を心から応援したくなったのは初めてかもしれません。

それだけ、新生クラーク&ロイスのケミストリーが、鮮烈で、あたたかくて、魅力的だったんです。

生みの親との葛藤と、育ての親の愛に心揺さぶられる。

そして、本作を語るうえで欠かせないのが、
スーパーマン=カル=エルの“出自”にまつわる葛藤です。

クリプトン星から地球に送られてきたクラークが、ある日ふと目にするのは──
実の両親が残した「あるメッセージ」。

そのなかで語られていたのは、なんと
「地球を侵略し、クリプトンの血を残せ」──という、衝撃的な“使命”。

この展開には、観ているこちらも思わず息を呑みました。

でも何よりも胸を打たれたのは、そのメッセージにショックを受け、心を深く傷つけるクラークの姿です。

「自分は、地球を守るために来たのではなく、滅ぼすために送られた存在なのか?」

そう自問自答する彼は、一時的にヒーローとしての自信を完全に失い、心が折れかけてしまいます。

あのシーンは、彼がスーパーマンであることを忘れるほど、人間的で、脆くて、切なくて──。

そんな彼が、たどり着く場所。

それが──
育ての親である、ジョナサン&マーサ・ケント夫妻のもと。

北極での死闘を逃れ、満身創痍で戻ってきたクラークを、
何も言わずに抱きしめ、静かに迎え入れるケント夫妻の姿に、もう涙腺崩壊です…。

夕陽が差し込む農場。

なにも起こらない、ただ家族が一緒にいるだけの時間。

その風景が、何よりも癒しに満ちていて──

「愛って、こういうことなんだよなぁ」と、深く深く沁みました。

特に、父ジョナサンの言葉が忘れられません。

「大切なのは、“どう受け止めるか”だ。お前が選ぶんだ」

…セリフは少しうろ覚えかもしれませんが、
この台詞の意味は、しっかりと胸に刻まれました。

血のつながりでも、出自でもない。
自分が、どう生きたいか。
何を信じたいか。

それを決めるのは、自分自身──

スーパーパワーでは癒せない“心の傷”を癒したのは、両親の無償の愛だった。

このシーンこそ、本作で一番泣いてしまった場面です。

クラークがふたたび立ち上がり、ヒーローとして歩き出す瞬間に、私は心からの拍手を送りたくなりました。

個性が爆発!ジャスティス・ギャング参戦!
そして敵ヴィランたちも、容赦なし!

スーパーマンだけじゃないんです──
本作には、クセが強くて魅力的すぎる“仲間たち”が登場します!

中盤から物語を加速させるのが、
その名も《ジャスティス・ギャング》。

そう、“あのジャスティスリーグ”ではなく、ガン監督ならではの、ちょっとイカれた最高のヒーローチームが爆誕します。

登場するのは……

グリーン・ランタン(ガイ・ガードナー/演:ネイサン・フィリオン)

ホークガール(演:イザベラ・メルセード)

ミスター・テリフィック(演:エディ・ガテギ)

メタモルフォ(演:アンソニー・キャリガン)

どのキャラも能力も性格も全然ちがうのに、チームとして妙にハマっていて──

まさに「クセの化学反応(ケミストリー)」が爆発していました!

たとえば…

ガイ・ガードナーは、お調子者で単純熱血型。だけどなぜか憎めない。

ホークガールはクールで戦闘力高め、だけどどこか天然っぽさも。

ミスター・テリフィックは知性担当。冷静沈着なブレーン枠だけど、意外と抜けてる。

メタモルフォは、見た目からして変化自在でユーモラスすぎる存在。

──と、どのキャラも愛嬌とツッコミどころが満載!

彼らの登場シーンは、ほんの数分のものもあるのに、
「あれ?この人たち主役じゃないの!?」って錯覚するくらいのインパクトと存在感。

観終わったあと、「このチームだけで1本映画作って!」と願いたくなるほど、全員が魅力の塊でした。

頭脳で攻めるヴィランも最高すぎた。

でも、ヒーローたちが魅力的だったら──当然、敵もすごい。
本作のヴィラン陣営、インパクトがすごすぎるんです。

まずはレックス・ルーサー。
その存在感については先ほど触れましたが、ここではもうひとり、強烈すぎる“黒幕級”キャラを紹介させてください。

それが、レックスの腹心──
女性ヴィラン「エンジニア」ことアンジェラ・スピカ(演:マリア・ガブリエラ・デ・ファリア)!

この人、ほんとにヤバいです。
ナノマシンを血に溶かし込んだことで、身体を自在に変形・武器化できるというとんでもない能力の持ち主。

両腕が刃に、背中からコードが飛び出し、目は戦闘モードにギラギラ。
もう、見た目からしてラスボス感ハンパない。

でも驚くのはそこだけじゃありません。

彼女はなんと、スーパーマンの“孤独の要塞”にまでハッキング侵入してしまうのです…!

さらに、クラークの実の両親が遺したホログラムメッセージを修復して、「地球を侵略せよ」という両親のメッセージを明らかにし、レックスとタッグを組み、その映像をSNSやテレビで全世界に拡散。

「スーパーマンは地球を支配しようとしている!」と、世界中の人々に“疑惑と恐怖”を植え付けてしまうのです。この一件で、スーパーマンはかなり精神的に崩されそうになります。

そう、今作のヴィランは単なる“怪力バトル”じゃない。

「情報操作」「心理戦」「世論戦」という、現代のリアルな社会不安を映し出す存在として描かれています。

この展開がもう、本当にゾッとするくらいリアルで、「まさかスーパーマン映画でハッシュタグ戦争が見られるなんて…!」と唸りました。

力じゃなく、情報でヒーローを追い詰める──
この“頭脳派ヴィラン・コンビ”が物語に与える深みは、ガン監督ならではの新しいスーパーヒーロー像を強く印象づけていました。

もう主役でよくない?やんちゃすぎるスーパー犬・クリプト爆誕!

さて。
ここまで読んでくれたあなたに、最後に伝えたいのは──

この映画、本当の主役は犬かもしれません(笑)

そう。
スーパーマンの相棒、スーパー犬のクリプトです!!🐶🦴✨

登場した瞬間から、赤いマントをなびかせてビューンと空を飛び、とにかくもう、暴れん坊将軍ならぬ、暴れん坊ワンコ!

嬉々として戦場を走り回り、
敵に飛びかかるだけでなく、
戦闘中におもちゃやエサをくわえて全速力で暴走。

ペットショップを丸ごとメチャクチャにするわ、
おすわりもできないわ、
でもスーパーマンがピンチになれば、きっちり助けに来る──

天才かつ、ただの子犬。笑

そのギャップがたまらなく愛おしくて、
劇場中に笑いと拍手が巻き起こっていました。

特に忘れられないのが、序盤でスーパーマンが瀕死のダメージを負ったとき。

倒れた彼をくわえ、ひとりで“孤独の要塞”まで必死に引きずって運ぶクリプトの姿には、涙が出るほど感動しました。

あの忠誠心。
あの小さな体で、大好きなご主人を救うために奮闘する姿。
…いやもう、本気でヒーローじゃん。
むしろ、スーパーマンよりヒーローなんじゃ…?という声すら聞こえてきそう(笑)

ガン監督が「しつけのなってない子犬」と評したこのクリプト。

まさにスーパーマンの分身のように、善意100%で走り回り、失敗しても愛される存在。

スーパーマンが“理想を信じて走る男”だとしたら、
クリプトは“感情だけで走っちゃう犬”。

──そんな“まっすぐすぎるふたり”が並んで地球を守る姿が、なんともユーモラスで、微笑ましくて。

私はすっかり、彼のことが大好きになってしまいました。

あまりにやんちゃすぎる犬のクリプトも含め、どのキャラクターにもおバカな部分と愛嬌があり、スピンオフを観たくなるほど魅力的!

と評されていましたが、本当にその通り。
この犬なくして、この映画は成立しなかった。

クリプト、あんた最高だよ!!🐾✨

IMAXで体感すべきド迫力アクション!

飛行シーンの爽快感が最高すぎた

この映画は……とにかく IMAXで観てください。絶対に。

できれば音響の良い最新シアター、席は真ん中あたりを確保して、飲み物は観る前に飲みきっておいて──なぜなら、冒頭からラストまで、まったく息つく暇がないからです!

ジェームズ・ガン監督の演出は、圧巻。

スケール感、映像の迫力、アクションの密度……すべてが「これぞ劇場体験!」というレベルに仕上がっています。

街中で繰り広げられる超人同士のバトル、巨大メカとの激突、建物の崩壊、空中戦のスリル──そのどれもが視覚と聴覚をフルで刺激してきて、ただただ圧倒されました。

中でも私が“本当にやばい”と思ったのが、スーパーマンの飛行シーン。

高速で大空を駆け抜ける彼を追うカメラが、信じられないくらいスムーズかつダイナミックで……スクリーンを観ているというより、「自分も今、空を飛んでいる」と錯覚してしまうほどの臨場感なんです。

ふっと身体が浮くような感覚、映画でここまで“体感”できるとは。これはIMAXじゃないと味わえない……!

実はこの飛行シーン、あの名作『トップガン』へのオマージュも感じられると話題になっています。

戦闘機のドッグファイトさながらのカメラワーク、音速のスピード感、画面の揺れや空気の唸り。ジェットコースターを超えるようなスリルがあり、最高な映画体験でした!

そして終盤には──ビル街を縦横無尽に飛び回るスーパーマン。


爆発、崩壊、激突、再起……一瞬たりとも気が抜けないノンストップバトルに、私自身、座席から前のめりになっていたのを覚えています。

VFX技術の進化はもちろん、ガン監督の「映像を魅せるセンス」がとにかく素晴らしい。空も街も爆発も、すべてが“本物のように美しい”からこそ、私たちはそこにリアルな熱を感じ、心が奪われてしまうのです。

あの名曲が再び──ジョン・ウィリアムズの“魂”が鳴り響く

映像の凄まじさに負けないほど、音楽もまた最高。

なんと劇中には、あのジョン・ウィリアムズによる伝説のメインテーマ(1978年の『スーパーマン』)が、現代的なアレンジを加えて再登場します。

スクリーンからあの旋律が響いた瞬間──
私は、鳥肌が立ち、涙がにじみました。

音楽って、時に“記憶の扉”を開く装置になりますよね。あのメロディを耳にしただけで、子どもの頃にスーパーマンを見て、心を震わせたあの頃の感覚が、一気によみがえったのです。

しかも、IMAXならではの大音響。

重低音が身体にビリビリ響いて、まるで全身が“音に包まれる”ような感覚──これはまさに、音楽と映像が魂レベルで融合した瞬間でした。

ガン監督のセンス&ユーモア、全開です

そして、ジェームズ・ガン監督といえば……そう、ユーモアとポップカルチャー愛。

その魅力、今作でも全開でした!

ただの“真面目なヒーロー映画”にしないところが、ガン監督の真骨頂。シリアスなテーマを扱いながらも、全編に散りばめられた「クスッと笑える瞬間」が観客の心をふっと軽くしてくれます。

例えば──

クリプトのドタバタっぷりに思わず爆笑

スーパーマンの生真面目さが逆に笑える場面(言い間違いや天然発言が最高)

ピンチの中でも“助けたいモード”が暴走してしまう愛らしさ

このオフビートな笑いのセンス、まさにガン節炸裂!

観客は何度も振り回されつつも、最後にはそのバランス感覚にうなってしまうんです。

過去作・日本カルチャーへの愛もたっぷり!

さらに、往年のファンが歓喜するようなオマージュもてんこ盛り。

1978年のクリストファー・リーヴ版『スーパーマン』への目配せはもちろん、日本の特撮ヒーローを思わせる存在が、なんと登場……!

ガン監督は日本のアニメや特撮に造詣が深いことで有名ですが、その“リスペクト”がこんなかたちで映像に織り込まれるなんて……まさに、世界のオタク心をくすぐってくれる最高の贈り物でした。

ユーモア×メッセージ性=真のエンタメ

そして忘れてはいけないのが、本作の“今”への視線。

終盤には、SNSでの情報操作、陰謀論の拡散など、現代社会を鋭く風刺する描写も登場します。

にもかかわらず──それを説教臭くせず、娯楽の中でさらりと提示してみせるこの手腕。
「楽しませながら、ちゃんと考えさせる」という、エンタメの理想形を見せてくれました。

2時間を超える上映時間もあっという間。

笑って、驚いて、震えて、ちょっと泣けて、最後には希望が残る──
まさに、“これぞスーパーヒーロー映画”という一作に仕上がっていたのです。

紛争地で少年が叫ぶ「スーパーマン」に、心が震えた

たくさんの名シーンが詰まった今作ですが──
中でも、私の胸を強く打ったのは、とある紛争地帯の少年のエピソードです。

物語の中盤。戦火に焼かれた大地で、ひとり立ち尽くす少年。

その手には、ボロボロになったスーパーマンの旗。
そして、彼は祈るように何度も叫ぶのです。

「スーパーマン……!スーパーマン……!」

焦土と化した景色の中で、ただ一人、ヒーローの名を呼び続ける少年。

その声は震えていて、それでいてまっすぐで。
スーパーマンは、彼にとって──
希望そのものであり、信じられる“光”だったのだと、静かに伝わってきました。

私は、思わず目頭が熱くなりました。

そして次の瞬間、空から現れたのはスーパーマン……ではなく、
「スーパーマンの代理」として駆けつけたジャスティス・ギャングの面々。
ガイ・ガードナーのセリフが、絶妙に軽妙で、泣き笑いしてしまうほど。

正直、「なんでスーパーマン本人じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

でも、私はこの展開がとても好きでした。
少年の信じる心と、それに応えようとするヒーローたちの行動。

その“循環”こそがスーパーマンの象徴であり、
たとえ彼自身がその場にいなくても、「希望」はちゃんと届いていた──

それが、ひしひしと伝わってくる短くも深いシーンでした。

私には、この少年の姿が、今の世界とも重なって見えました。

ウクライナ、パレスチナ、あらゆる地で平和を願う子どもたちの姿と重なって。

映画だと分かっていても、涙がこぼれそうになるのです。
そして、そんなフィクションの中に現実を投影させるガン監督の手腕に、あらためて脱帽です。

スーパーガール参戦!DCユニバースの未来が輝きだす

そして、クライマックス間際──
私の心がもう一度高鳴る最高のサプライズが待っていました。

なんと、スーパーマンの従妹にして、もう一人のクリプトンの希望、スーパーガール(カーラ)が登場するのです!

演じるのは、若き才能ミリー・オールコック。

彼女が現れた瞬間、スクリーンがガラッと空気を変えるのを感じました。

少しヤンチャで、快活で、どこかパーティー好きな“お姉さん感”をまとうカーラ。
その自由奔放なエネルギーが、終盤の緊迫感ある空気に鮮やかな風を吹き込みます。

彼女の登場はほんの一瞬──それでも、「この子、絶対に次で主役になる」と確信させてくれるインパクト。

実際、彼女が主人公のスピンオフ映画『スーパーガール』は、2026年に公開予定。
この瞬間、DCユニバースの“未来”が確かに始まったと感じました。

そしてもうひとつの、心あたたまるサプライズ。

なんと──スーパーマンの愛犬かと思っていたクリプトの本当の飼い主は、カーラだったのです!

ラスト、空から突然現れたカーラが叫びます。

「おいで、クリプト! 迎えに来たよ!」

その声に、クリプトが嬉しそうに駆け寄る姿に、スーパーマンも苦笑いしながら彼らを見送る──
この微笑ましさと愛しさ、もう最高です。

カーラとクリプト、このふたりのコンビは絶対面白い。

ぜひ続編でもっともっと観たい、と心から願わずにいられませんでした。

新生DCUの船出に、心からの拍手を
映画のラスト、スーパーマンはこう語ります。

「すべての人間には、優しさがある」

この一言に、私は本作の核心を見た気がしました。

ジェームズ・ガン監督がこの映画を通して伝えたかったのは、
“超人的な力”ではなく、“基本的人間の優しさ”を信じること。
そして、それを諦めずに描き切ること。

この真摯なテーマに、私は心を揺さぶられました。

そしてそれは、ちゃんと世界にも届いています。
アメリカの映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、
批評家スコア86%、観客スコアは驚異の95%。

なんと、1978年の名作『スーパーマン』に肩を並べる評価だそうです。

日本でも高評価が相次ぎ、シネマトゥデイ編集部のレビューでは満点の★5。

まさに、新生DCUの最高の船出となったのではないでしょうか。

愛されヒーローとしての“新しいスーパーマン”

新たなスーパーマンを演じたデヴィッド・コレンスウェットは、本当に素晴らしかった。

まっすぐで誠実で、それでいてフレッシュなチャーミングさもあり、
初登場とは思えないほど“みんなのスーパーマン”として自然にそこにいてくれました。

ロイス役のレイチェル・ブロズナハンとのコンビも抜群。
このふたりなら、3部作でも4部作でも、ずっと観ていたい──そう思わせてくれます。

ヴィランのレックス・ルーサーを演じたホルトも名演で、
この先もDCUを通して登場してほしいと思える存在感でした。

「子ども心」と「ワクワク」が、帰ってきた
最後に、私がどうしても伝えたいのは──

この映画が“子ども心をくすぐるスーパーマン映画”として帰ってきてくれたことの喜びです。

近年のヒーロー映画は、どこかシリアスに傾きすぎていました。

でも本作は違った。

難しさを語るのではなく、希望を信じさせてくれる。

重たさを押しつけるのではなく、胸の奥がふわっと熱くなる。

そんなヒーロー映画本来の“魔法”を、ジェームズ・ガン監督は見事に甦らせてくれたのです。

DC新章、ここから始まる――ワクワクが止まらない!

そして──
この『スーパーマン』がこれだけの成功を収めた今、DCユニバースの未来は、まさにここから始まります。

「次は何が来るんだろう?」
そんな期待と高揚感が、全身を駆け巡るような感覚。
いやが上にも膨らむ、次なる物語へのワクワクが止まりません。

2026年には、スーパーガールの単独映画が控えていますし、
年内にはあの『ピースメイカー』のシーズン2も配信予定!

劇中にさらっと登場したカメオ──あれ、思わず「うわっ!」と声が出そうになりました(笑)。
こういう“仕掛け”の連続が、新しいDCの魅力なんですよね。

『ピースメイカー』ティザー映像には、映画『スーパーマン』に登場したホークガールとグリーン・ランタンの姿が。

映画とクロスオーバーする内容にファンの間では早くも話題沸騰となっています。

『スーパーマン』に続くDCユニバース作品として『ピースメイカー』シリーズの今後の発展にますます期待が高まります。

「マーベルだけじゃない、DCもめちゃくちゃ面白いぞ!」
そんな“反撃の狼煙”が、この作品から確かに上がったと感じました。

新たなリーダー、ジェームズ・ガン監督のもと。
新生DCスタジオ(DCU)は、いよいよ本気で世界を取りに来ている。

そしてその幕開けを、この映画が完璧に飾った。
そう言い切って、間違いありません。

最後に──この映画を愛さずにいられない!

……とにかく言いたい。

最後に、ただこの一言を。

「スーパーマン、最高!!!!!」

楽しい、爽快、心温まる。

ヒーロー映画って本来、こうだったよね!って、心の底から思える作品でした。

笑って、泣いて、ワクワクして、そして最後はじんわりぬくもりが残る。

この映画は、大人にも子どもにも、
「ヒーローを信じる心」を、そっと思い出させてくれるんです。

だからこそ──ぜひ、劇場で観てください。

IMAXで空を飛ぶスーパーマンを体感しながら、爆音であのテーマ曲を全身で浴びながら、まっさらな気持ちで、もう一度「ヒーローの物語」を楽しんでほしい。

きっと帰り道、ちょっとだけ背筋が伸びて、
心の中に“希望の火種”が灯っているはずです。

ここまで読んでくださったあなたへ

てんまめの映画レビュー、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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また、最新の映画や心を揺さぶられたドラマレビューもたくさん書いていますので、
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最後に。

「映画のある人生を、もっと楽しく、もっと自由に。」

これからも、あなたの心を動かすレビューを、全力で書き続けていきます。

また次の感動で、スクリーンの向こうで、お会いしましょう。

映画に愛とリスペクトをこめて

──天豆(てんまめ)
4.5
ジェームズ・ガン監督からの、素敵なプレゼント。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を撮ったジェームズ・ガンがDCへ移籍してスーパーマンを撮る。スーパーマンごっこをしていた写真が残っているような自分にとって、そのニュースのなんと魅力的だったことか。

とりあえず、見逃さないようにクリップし、まず始めたことは、過去の全作品をあらためて見ること。そして、いよいよ今日が公開日でした。

ファンが多いからこそ難しいリブート作品。スーパーマンもそんな作品の一つだったはずですが、さすがジェームズ・ガン監督。今年のベストを塗り替える、素晴らしい監督からのプレゼントでした。

サプライズもあり、映画のストーリーは知らないほうが楽しめると思いますので、ネタバレには特に注意して、レビューしていきたいと思います。



■ ざっくり感想(ネタバレ無し)
『オリジンは描かない』。事前にそう監督が明言していたように、滅亡するクリプトン星から地球へ送られ~という、スーパーマン誕生は描かれません。

そんなオープニングでしたが、なるほど、こんな始まり方もあるんだ、と思わせるスタートダッシュ。
いきなり監督の本気を見た気がするとともに、とても短いシーケンスで、”自分が描くスーパーマン像”を示す、才能あふれるアバンタイトル(タイトルが出るまでの序章)だったと思います。

映画に登場するのは、いつものスーパーマンの世界。
新聞社デイリー・プラネットで働き、そこには同僚であり恋人のロイス・レーンが居る。そして、宿敵のレックス・ルーサー。そんな基本的な世界観は踏襲しつつ、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じたオリジナル版、そして、コミック版のスーパーマンにとても忠実な世界観でした。

自分が好きだったスーパーマン。とても強いのに、茶目っ気があって、おっちょこちょいなところがあって、子どもが好きで、人間が好きで、育ての親のことが大好きで、実家の農場で静かに暮らしたい、そんな人間味あふれるスーパーマンが帰ってきてくれた。

そう思えただけでも大満足な作品。しかも、それを現代にアップデートしてくれている、素晴らしいとしか言いようのない作品でした。

概要は以上で、以下引き続き、あらすじ内容には触れない形で、過去作との比較中心に感想を書いていきたいと思います。



本作を語る上で、まず簡単に、実写版映画の過去作を整理すると、大きく分けて、オリジナル版(リーヴ版)とDC版、2つのシリーズがあります。

■ 過去のスーパーマン作品
□ クリストファー・リーヴ版(1978~1987)は、4作品
・クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じたオリジナル・シリーズ
・明るいコメディ感ある雰囲気で、楽しく見られる娯楽映画
・「ゴッド・ファーザー」の脚本を務めたマリオ・プーゾが映画化原案を担当した初期2作品の出来が素晴らしい一方で、3,4作目は極端にコメディ寄りとなり興行的にも失敗、シリーズは打ち切り

□ DCユニバース版(2013~2017)は3作品
・ザック・スナイダーによるリブート・シリーズ
・”もし現代にスーパーマンが居たら” という、リアル路線で、シリアスでダークな世界観
・バットマンやワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュなど、DCヒーローとのユニバースを目指し、一部には絶賛されるものの、暗いイメージが一般的には受け入れられず、3作で打ち切り

また、少し毛色の違う作品として、以下の作品もあります。

□ その他
・ 「スーパーマン・リターンズ」(2006)
不評だったオリジナル・シリーズの3,4作目を”無かったこと”とし、1,2作目の5年後の世界を再定義した意欲作。
恋人ロイスが別の男性との間に子供を設けていたりと、大胆な新解釈ゆえ賛否が分かれ、結局、この一作のみ。

・ 「DC がんばれ!スーパーペット(DC League of Super-Pets)」(2022)
スーパーマンの愛犬クリプトが主人公の3DCGアニメ映画。クリプトが実写版スーパーマン映画に登場するのは、今回のジェームズ・ガン版が初。



そんな8作品(ザック・スナイダーカットを入れると9作品)もある大人気シリーズと比較する形で、今回のジェームズ・ガン版「スーパーマン」を、いくつかのテーマで整理していきます。

■ 本作の世界観
繰り返しになりますが、本作は、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じたオリジナル版に近い雰囲気で、神話的・宗教的にスーパーマンを描いたザック・スナイダー版とは完全に決別した印象。

オリジナル版に近いとはいえ、1980年代を再現するわけではなく、時代設定は現代。
SNSやフェイク動画の問題、移民問題、戦争が多発する中、”他国のことは放っておけ”という現代で、人間と共存し、苦悩する、”等身大のスーパーマン像”が描かれていました。


■ オリジナル版、そして日本映画へのリスペクト
・オリジナル版の世界観を残す本作では、同じ新聞記者であるロイス・レーンがスーパーマンにインタビュー取材をするシーンなど、特に一作目で描かれたシーンのオマージュが散りばめられていました。

また、詳しくは書きませんが、日本映画へのリスペクト、そして、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のオマージュもあったように思います。(このあたりは見てのお楽しみということで)

特に嬉しかったのは、赤パンスタイルのスーパーマンが帰ってきてくれたこと。「マン・オブ・スティール」の金属身を帯びたスーパーマンも良かったですが、決しておしゃれではない、懐かしいスタイルを採用してくれたことに、”古き良きスーパーマン”を大事にしてくれていることが分かり、嬉しかったです。


■ 予習は必要?
今回のスーパーマンは、DCコミックをベースとした完全新作として作られており、そういう意味では過去作とのつながりはないため、予習は不要。

ただ、スーパーマン・シリーズ全体に共通するキャラクターは、知っている前提として、説明はしてくれないので、一作目は見ておいたほうがいいかもしれません。

・消滅したクリプト星から、両親によって地球に送られた
・地球では、子供が居ない夫婦によって、我が子として愛情深く育てられた
・普段は、クラーク・ケントとして、新聞社『デイリー・プラネット』で働く
・恋人は同僚のロイス・レーン
・北極(南極)には、スーパーマンの基地(氷の城)がある
・宿敵はレックス・ルーサーと、同じくクリプト星の生き残りであるゾッド将軍


■ スーパーマン役のデヴィッド・コレンスウェット
監督がインタビューで語っていたのは、”本作で最も難しいのは、新しいスーパーマン役を見つけられるかどうか。見つからなければ製作を諦めていた”という趣旨の発言。

そんな監督の眼鏡に叶ったのは、デヴィッド・コレンスウェット。監督は今回400人余りオーディションを行ったそうですが、一人目にオーディションをした彼に惚れ込み、抜擢。(ルーサー役のニコラス・ホルトもスーパーマン役のオーディションを受けていたそう)

デヴィッド・コレンスウェット自身、『夢はスーパーマンを演じること』と発言していたほどの役柄だったそうですが、チャーミングで優しい今回のスーパーマン役に本当にハマっていて驚き。何より、映画全体で、この役が好きでしょうがない、という感じがにじみ出ていて、この人あっての本作と言えるのではないでしょうか。

再び”赤パン”の話で恐縮ですが、ジェームズ・ガン監督は、スーパーマンのコスチュームに相当悩んだそうですが、デヴィッド・コレンスウェットの、『子どもから愛されるヒーローでありたい』 という意見で、赤パンスタイルのスーパーマンになったそうです。

参考:
『スーパーマン』クラーク・ケントはヒーロー3年目 ジェームズ・ガン、完全新作で“脆さ”描く「最強だが無敵ではない」|シネマトゥデイ
https://www.cinematoday.jp/news/N0149110


■ ”スーパードッグ” 愛犬クリプトの登場
実写版のスーパーマンに初登場した、愛犬クリプトは、ある意味映画を乗っ取るほどの活躍を見せてくれました。

今回映画に登場したのは、ジェームズ・ガン監督の愛犬”Ozu”に着想を得たからだそうですが、クリプトは、元々、コミック版にも登場している、れっきとしたスーパーマンの相棒。

元々は、まだ赤ちゃんのカル・エル(スーパーマン)をクリプト星から地球へ送る前に、テストとして、先に単独で地球へ送られたという設定(アニメ版は違う描かれ方)でしたが、予想外の活躍に、終始ニヤニヤが止まりませんでした。

(是非、クリプトが主人公のアニメ映画 「DC がんばれ!スーパーペット」 も御覧ください!)


■ まとめ
『僕の強さの源だ!』
劇中で終盤、スーパーマンがレックス・ルーサーに叫ぶ長尺のセリフは、まるで現代に対するもののようで、心に響きました。
また、カンザスの育ての親、特にお母さんマーサの、『ブーツを拭いておいてあげたからね』 には、涙がこぼれました。

1980年代の、今と比べれば平和だった時代にスクリーンに登場したスーパーマン。ある意味、今こそ、スーパーマンが必要な時代なのかもしれません。

今年は本当に、映画が豊作の年。
トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル ファイナルレコニング」、ブラッド・ピットの「F1」、そして本作と、超大予算のハリウッド大作がいずれも素晴らしく、ようやく本格的にコロナによる映画不況期を脱した印象ですが、

これらの対策に共通するのは、ストーリーはシンプルに、とにかく娯楽としての映画を楽しんで欲しい、という思いに満ちていること。そしてまた、SNSを中心としたデジタルな世界に対し、身体性、身体を動かして経験することの重要性を伝えてくれていること。

これは、むしろ、暗く、混乱している現代社会に対するカウンターなのかもしれません。

明るい時代に、明るい映画を作る。暗い時代に、暗い映画を作る。
そのほうが簡単なのだと思いますが、本作は、暗い時代に、明るいヒーロー映画を作るという、ジェームズ・ガン監督らしい才能あふれる映画であり、エンディングの美しさもあって、多幸感に満ちた素晴らしい映画体験となりました。

続編が作られるように、この映画が大ヒットすることを願っています。



雑談:
・いつものように、エンドロールの途中と、エンドロールが終わったあとにも映像がありますので、ご注意を
・なんか、あまりに嬉しくなって5000円以上グッズを買ってしまった。。そして、近い内にまた見に行く予定



■ スーパーマン過去作(詳細編)
以下は、過去作の作品データです。

なお、個人的に好きなのは、オリジナルの1,2作目。とにかく、今回通して見ても話が圧倒的に面白いし、今見ても十分面白いです。

逆に、オリジナルの3,4作目は、チャップリン級にコメディになってしまったのと、アクション・シーンのチープさが際立っていて、見ていて辛いレベル。黒歴史として、「リターンズ」で置き換えられようとしたのも納得・・

意外に面白かったのが、その「バットマン・リターンズ」。冒頭のスペースシャトルのシーンや後半の船のシーンなど、CGのレベルのクオリティも高く、ストーリーも面白かった。酷評されているようですが、私は大好きですよ。

また、キワモノっぽい、「バットマン vs スーパーマン」も面白かったです。さすがベン・アフレック。ヘンリー・カヴィルとの相性も抜群で、とても面白かったですね。「ジャスティス・リーグ」は、ザック・スナイダーカットは面白いです(でも4時間もあるんですよね・・・)

なお、クリプトが活躍するアニメ含め、すべてU-Nextで視聴可能です(2025/7現在)



■「スーパーマン」
制作年:1978年
監督、脚本、音楽:リチャード・ドナー、脚本:マリオ・プーゾ(原案)/ニューマン夫妻、脚色:トム・マンキウィッツ、音楽:ジョン・ウィリアムズ
俳優:スーパーマン=クリストファー・リーヴ、ロイス=マーゴット・キダー、ルーサー=ジーン・ハックマン、他=マーロン・ブランド(ジョー=エル)
あらすじ:滅びゆくクリプトン星から地球に送り出された少年が、正義の味方スーパーマンとなって人類を救う。


■「スーパーマンII/冒険編」
制作年:1980年
監督、脚本、音楽:リチャード・レスター(一部リチャード・ドナー)、脚本:ニューマン夫妻、音楽:ケン・ソーン(ウィリアムズのテーマ使用)
俳優:スーパーマン=クリストファー・リーヴ、ロイス=マーゴット・キダー、ルーサー=ジーン・ハックマン
あらすじ:愛と人間らしさを求めるスーパーマンが、クリプトンの悪人たちと地球で激突する。


■「スーパーマンIII/電子の要塞」
制作年:1983年
監督、脚本、音楽:リチャード・レスター、脚本:ニューマン夫妻、音楽:ケン・ソーン
俳優:スーパーマン=クリストファー・リーヴ、ロイス=登場少ない(代役的にラナ・ラング=アネット・オトゥール)、他=リチャード・プライヤー(大物コメディアン)
あらすじ:悪に染まったスーパーマンと本来の自分が対立し、人間性を取り戻す戦いが始まる。
ひとこと:一周回ってレトロなコンピュータ感が面白い。ピサの斜塔のシーン


■「スーパーマンIV/最強の敵」
制作年:1987年
監督、脚本、音楽:シドニー・J・フューリー、脚本:ローレンス・コナー&マーク・ローゼンタール、音楽:アレクサンダー・カレッジ(ウィリアムズのテーマ使用)
俳優:スーパーマン=クリストファー・リーヴ、ロイス=マーゴット・キダー、ルーサー=ジーン・ハックマン
あらすじ:核廃絶を誓ったスーパーマンが、ルーサーの生み出した「ニュークリアマン」と死闘を繰り広げる。
ひとこと:何回見ても、ニュークリアマンで笑える


■「スーパーマン・リターンズ」
制作年:2006年
監督、脚本、音楽:ブライアン・シンガー、脚本:マイケル・ドハティ&ダン・ハリス、音楽:ジョン・オットマン(ウィリアムズのテーマ再利用)
俳優:スーパーマン=ブランドン・ラウス、ロイス=ケイト・ボスワース、ルーサー=ケヴィン・スペイシー
あらすじ:長い旅から戻ったスーパーマンが、自分のいない間に変わった世界とロイスの秘密に直面する。
ひとこと:まさかのケヴィン・スペイシー登場。エアフォース・ワンのシーン、船のシーン、攻めたストーリーなど、良く出来てて好きです。


■「マン・オブ・スティール」
制作年:2013年
監督、脚本、音楽:ザック・スナイダー、脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー、音楽:ハンス・ジマー
俳優:スーパーマン=ヘンリー・カヴィル、ロイス=エイミー・アダムス、ゾッド将軍=マイケル・シャノン、他=ラッセル・クロウ(ジョー=エル)、ケヴィン・コスナー(育ての父)
あらすじ:自らのルーツを知った青年が、地球とクリプトンの板挟みの中でヒーローとして覚醒する。
ひとこと:→こちらはレビュー済み


■「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
制作年:2016年
監督、脚本、音楽:ザック・スナイダー、脚本:クリス・テリオ&デヴィッド・S・ゴイヤー、音楽:ハンス・ジマー&ジャンキーXL
俳優:スーパーマン=ヘンリー・カヴィル、ロイス=エイミー・アダムス、バットマン=ベン・アフレック、ルーサー=ジェシー・アイゼンバーグ、他=ガル・ガドット(ワンダーウーマン)
あらすじ:神のような力を持つスーパーマンに不信感を抱くバットマンが対決を挑む。
ひとこと:9.11テロのオマージュだし、どっちかというと、バットマン視点の話。


■「ジャスティス・リーグ」
制作年:2017年
監督、脚本、音楽:ザック・スナイダー(途中降板)、ジョス・ウェドン(追加撮影)、脚本:クリス・テリオ&ジョス・ウェドン、音楽:ダニー・エルフマン
俳優:スーパーマン=ヘンリー・カヴィル、バットマン=ベン・アフレック、ロイス=エイミー・アダムス、他=ジェイソン・モモア、エズラ・ミラー、ガル・ガドット
あらすじ:スーパーマンの死後、世界を守るためヒーローたちが団結し、彼を復活させる。
ひところ:同じ素材を使っても、監督(編集)の違いで、こうも変わるのか、という教材みたいな作品。ザック・スナイダーカットは好き。
ウェドン版は、生き返らせられたスーパーマンが、喜ぶどころかブチ切れて、目から赤いビームぶっ放すところが最高に笑えた。


以上(長いね、しかし・・)

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