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オカルトのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

オカルト(2008年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

日本でフェイク ドキュメンタリー撮らせたら、この監督の右に出る者はいない。母数少ないけど!


観光地で起こった奇怪な通り魔殺人事件の唯一の生き残りの男を取材するドキュメンタリー風のホラー。この映画の監督の作品はほとんどこの形式。

もちろん完全フィクションなのだが、実際の事件を扱っているのではないか思うくらいのリアルさがある。この映画メチャクチャ面白いのだが、その1番の要因は主人公の男の造形にある。ネットカフェ難民で、大人しそうかと思ったら意外と図々しく、酒を飲むと途端に態度がデカくなる関西人で、自分の周りではしょっちゅう奇蹟が起きていると発言するサイコさんでもある。うわー、こいつムカつくと思いつつも、役者さんの熱演もあり段々実在の人物かと感じてきて目が離せなくなり、最後の大事件まで引っ張られてしまった。そんな彼を取材する男が、この映画の監督で実名で出ている。
タイトルどおり。様々なオカルト要素満載なのだが、怪奇現象の部分の映像はワザとやっているのではないかと思うくらいチープで、ドキュメンタリータッチとのギャップが凄い。
この映画前後は、予算撮るためかおそらく抱き合わせで出演者にアイドルが多かったのだが、今作はほとんどむさ苦しい男ばかりで、余計怪しい映画になっている。リミッターが解除されたみたい。
ラストシーンがよく仕事で行っていた渋谷で撮られているので懐かしかったが、そんなの忘れるくらいの衝撃シーンだった。
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