黒人差別についてのドキュメンタリーとかは山ほど見てると思ってても、まだまだ知らない事があったんだなぁ(´･(ｴ)･｀)💦

"黒人は悪者"って白人の都合の良いイメージをすり込んで、それがあたかも本当の様に情報操作が行われている。。。

肌の色でそんなに人として劣るなんて、何で簡単に信じてしまうんだろう‪𓂃 𓈒𓏸◌‬
って思うけど、未だに根強く差別は残ってるし…ホントに色んな場面で都合よく利用できたんだろうなぁ～って思う。。。

肌の色だけで差別される世界って、いつになったら終わるんだろう( ･᷄ὢ･᷅ )💦

黒人差別問題を知る入門編

アメリカにおける人種差別の起源と構造をたどるエントリーレベルの作品。
特に黒人女性の視点を大切にしながら構成されており、映画やドラマの引用、実写とアニメーションの融合によるテンポの良い構成は、初学者にとっては見やすいと思います。

ただ一方でわかりやすさと引き換えに、肝心な構造的暴力の深層にまでは踏み込めていません。（原作は読んだことがないので制作意図については何とも言えませんが）
描かれていない、あるいは触れられていない重要な歴史的事実は数え切れないほどありますが、代表的なものだけでも下記があります。

・「1921年のタルサ虐殺」などの黒人街の破壊・虐殺の歴史と政府による隠蔽
・「タスキーギ梅毒実験」などの黒人への人体実験と今日にまで続く医療不信
・合衆国憲法修正第13条と大量収監、刑務所ビジネス
・ジム・クロウ法に代表される法による差別政策と社会的隔離
・ジェントリフィケーションと貧困構造
・レッドライニングと経済差別
・教育格差と進学機会の不平等
・ブラックカルチャーの搾取と商品化
・モデルマイノリティ神話によるアジア系移民との分断戦略
など、このあたりの今日まで続く根深い構造的な問題には触れていません。

とはいえ、日本においてこうした内容が紹介される機会は少ない（さらに言えばアメリカの教育現場ですら教えられていない場合も多い）ので、価値のあるドキュメンタリーだと思います。
特にトランプ政権以降、ホワイトスプレマシー（白人至上主義）の復活が各所で目立ち、日本のSNSでもNワードや差別的発言が散見されるようになったのは本当に悲しいし情けない気持ちになります。

本作はそんな「無知であることを選んだ人々」に届いてほしい。でも、そういった人は差別の対象が欲しいだけなので観ることはないのかも…と思うと無力感も感じます。

【もっと知りたい人のために…】

『13th（第13条）』
修正第13条と大量収監、民間刑務所産業を通じた現代の奴隷制度を鋭く告発。NetflixやYoutubeで見れます。

『When They See Us（ボクらを見る目）』
1989年のセントラルパーク5事件を基に、制度的偏見が子どもたちをいかに破壊するかを描いたドラマ。Netflixで見れます。

『Eyes on the Prize』
1950～80年代にかけての公民権運動のドキュメンタリー。一次資料が豊富で、教育的価値も高いです。

『I Am Not Your Negro』（ラウル・ペック監督）
黒人作家ジェイムズ・ボールドウィンの未完の原稿を基にした映像詩。ナレーションはサミュエル・L・ジャクソン。言葉の力と映像の力が融合した傑作。AmazonPrimeで見れます。

黒人に対する人種差別的思想の歴史を追っているドキュメンタリー。ユニークなアニメーションも用いられ、著名や無名、過去や現代のあらゆる人物や瞬間が鮮やかに描き出される。

奴隷制度がなくなっても黒人は白人と違う、と思っている人々が女飛んどだったのだ。リンカーンでさえもそうだった。奴隷制度がなくなっても白人は黒人を支配するという思想は根強く今も残っている。

差別もリンチもレイプも殺人もどれだけの悲劇があったのだろう。声をあげ伝えてきた黒人たちの歴史が伝えきれない深い歴史がある。