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物体 -妻が哲学ゾンビになった-の作品紹介

物体 -妻が哲学ゾンビになった-のあらすじ

夫婦で不法投棄の不燃物を漁る悟(管勇毅)と亜居(門田麻衣子)。廃材からオーダーメイド玩具を作りながら、ふたり慎ましく暮らしていた。そんなある日、意図せず持ち帰った昆虫から未知の寄生体が妻の頭蓋内に侵入。脳を蚕食され、妻はすこしずつ壊れていく・・・。 じわじわと感染を拡げつつあるこの奇妙な寄生体疾患において、感染者同士は属性を共有しあうという特性があった。あろうことか、亜居は連続殺人鬼(竹中凌平)の属性を継承してしまう。 感染から一ヶ月経ち、すべての脳細胞が失われ、自我意識を喪失した亜居は完全なる<哲学ゾンビ>となった。改正脳死法に従い、人権を喪失した亜居は一種の危険生物と見なされ、「殺処分」の宣告が下されてしまう・・・。

物体 -妻が哲学ゾンビになった-の監督

伊刀嘉紘

原題
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
72分

『物体 -妻が哲学ゾンビになった-』に投稿された感想・評価

まずは哲学ゾンビになって心を失った妻を演じた門田麻衣子さんの凄さよ…
心が消滅していく過程を機微に演じつつ、人間と哲学ゾンビの境界を揺らがせ、「心とは何か」という物語の根源的な問いを体現している。リーガルリリーの『うつくしいひと』のMVにも出演しているんですね。今後の出演作に期待です。

また本作も上述のような哲学的主題を持ちながら、それを語る舞台は部屋はもちろんのこと、ゴミ山や飛行機の機内、葬式であり、みたことがない画になっている。ファーストシーンのトイレでは、哲学ゾンビになったら生理的欲求に基づき自明な行動をすることが、フィクショナルに端的に語られてて凄かった。

さて、心の実在論は哲学やSFでも何度も取り上げられるテーマである。私はマルクス・ガブリエルの『私は脳ではない』の考えを一定支持しているし、伊藤計劃の『ハーモニー』の心についての考えが好きだ。だから妻が哲学ゾンビになった後、散歩している犬をみつけて、犬のように床を這いずり回る描写をみたとき、そう思考することはあり得るとは思いつつ、私の心は何か違うと思った。つまり脳の損傷で、心≒私は失われないし、例え心が失われても犬のようにはならない。むしろ「完璧な人間」のように目先の損得勘定にとらわれず自明的に行動する。ある行動をするときに、何が善か価値判断をしたり、葛藤することを私たちは「心がある」と言っているのではないでしょうか。だからこそ妻は犬をみたら、おそらく夫のように座って駄弁ることもせずに、それ以上に犬を可愛いや生き物とも認識せず、自明的に行われている歩行の障害物とだけ捉えて、そのまま歩き続けると思う。そういう点で哲学ゾンビは、人間以上に人間で恐ろしいから殺処分の対象になる気がする。

でもやっぱり心が実在するのかどうかを理解するのは難しい。夫はゴミでおもちゃをつくるが、そのおもちゃには心が宿っているように見える。そのおもちゃをつくっている夫にも心はあるのだろう。けれどその夫に心があると思わせるセリフは、アフレコでされることもあるから、彼の心からの発話や動作かは分からないし、フィクショナルな構築物だ。しかも彼は所詮は、物語の登場人物であって、現実の世界には存在しない人物であるから、心があるとも言えない気がする。このとき、おもちゃと彼は映画において同じイメージとして等値に置かれて、心がある(ようにみえる)物体でしかない。では映画においては、哲学ゾンビになる/ならない以前に心は存在しない…?

いや、心があると思いたい。というか、このような〈私〉と対象の相互行為にも着目すべきだと思う。哲学ゾンビになってしまった妻にそれでも心があると思う夫のように、対象に向ける〈私〉の意志が心を現れさせるのかもしれない。それは映画におけるイメージについても同様である。

では結局どうなのか。本作は霊柩車を掻っ攫うという最も心を動かすシーンで1部の終わりを告げて、続編につながることが広告される。また物語が消化不良になるのは御免被りたいが、門田さんが出演するのならみるとしよう。続編に期待です。

蛇足
ロサ会館映ってました。
矢吹
4.1
年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」3

あの世界の、あのゾンビ達、それ自体が、哲学ゾンビ。ってネーミングが正しいか、事実ニュースになってしまえば、リアルでこう言う呼ばれ方になるであろうかはわからないけど、とにかく哲学的ゾンビからのブレイクショット。
そして、哲学を安易に使うことによって、
俺のような、安上がりな哲学という単語を忌み嫌う自称哲学大好き脳死人間が飛びつくこともあるんだから、見事なタイトルとしか言いようがない。

監督さんの、好きなものやフェチのような、魅せるシーンにグッときた。
体をバタつかせたり、踊ったり、ビー玉。
そもそも哲学って、ねえ。
よくわかんなくなってきちゃった。の部分を
盛大にやるのかなって思ってたら、
もっとでかい受け皿で、はっきりとSF。

世の中に対しての、モノの見方を、ちょっと転がして、心を、楽にしてあげることは、
本当に大切ですからね。

ちょっと自分に対しての虚しさもあるんだよな、
コロナを経て、できることって、もっとあるか。コロナがあったことを、自分の中でモノにするより先に、忘れて、よかったよかったにしようとしているじゃん。

コロナさんは、どうしようもない自然災害というよりは、人間がここまで広めてしまった過失もあるってのが、もちろん、大事なポイントでもあるわけですわ。

あとは、多様性の時代だから、もっと、自分だけの個人の感想を、モリモリ出したほうがいいなってこと。

受け手が影響をいかに形を変えるかってのが、人間。
そこに、モナドは入れたくないと、俺は思うから、入れない。
都合よく使う。

AIと人間の違いとは。

寄生虫が、結局、世界を牛耳ってるらしい。って噂もあるよな。
オオカミの群れとかもな。

教育と模倣の物語。
悪い子バビーのテーマを逆さまから読む感じも、今年っぽくていい。連鎖だよな。
人間にはそもそも意志がないのではっていう。
モナド論ですよね。
映画もまさにそうでっていう例えは、個人的にタイムリーな作品があって、これもまた、連鎖反応だなって。

まあ、結局、
心ってのは関係性の中に宿るからなあ。

他の方への感染リスクと迷惑なんかより、
愛する妻の命だよな。当然なんすよ。

ペット扱い。
心を取るか、健康的な体を取るか。
電気信号とタンパク質。

人間はいつ死ぬのか。
感染症っすよね。
パンデミックを潜り抜けた作品だ。
濃厚接触と言われていた、キスの設定が、気持ち悪くていいですね。

世界がまともじゃなくなって、人間の正気がなくなってしまう。ゾンビ映画なんですけど、
そもそも、この今ある世界を、まともだとは、もちろん思っていない監督っぽい。
SFと、その前提の現実世界の境界線が曖昧で見ていて、妙に心地よい。
カメラを構える野次馬。

感染者への無差別殺人は、英雄になるか。

哲学を扱う上で、その問題に、ちゃんと自分なりの答えを出すってことの、責任の処理が、1番難しいことだと思うんだけど、
エピソード1とすることによって、
この作品の鮮度はバッチリ閉じ込められた。
すごく好いと思いました。

全体的にも、良い意味で、
不真面目に、軽いノリで、
人間存在を扱うと言いますか、
見易い、面白い。

職員さんの女の子の声がいい。
お父さんの声もいい。

エピソード2やらなくてもいいし、
やらないっしょ、多分。知らないけれど。
予告で全部でいい。
この終わり方が素晴らしい。
綺麗に殺すことも必要になるわけだから。

実際、事件があったね。
事件は全て、脳みその中で、既に起きている。
哲学的ゾンビという題材の珍しさ、そしてセンスを感じるポスタービジュアルを見て鑑賞。
感染によって脳死状態でありながら身体が動いたり、言葉を話したりするという、いわゆる哲学的ゾンビの概念とはちょっと違う感じではあるけど、これはこれでSF的な設定として面白い。

パブロフの犬的な考え方で音楽とダンスを結びつけるシーンは、いい感じのゆるさがあって好き。
あと、死人が動いてる葬式シーンは、この設定じゃなきゃ見れないビジュアルでインパクト大。

投げっぱなしで終わったと思ったらまさかのパート2があるようで、予告はなんかスケール広げすぎで大丈夫か?って印象だったけど、覚えてたら観に行くかも。

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