ルミ(遠藤留奈)とアキ(冨手麻妙)は、波長の合わない姉妹だった。キヨヒコ(金子清文)と結婚したルミは、かつての恋人・リョウスケ(岩瀬亮)を忘れられないでいる。いっぽうアキは、地下系シンガーソングライターとして活動していたが、マネージャーのドンコ(江本純子)と活動方針をめぐってしばしば対立していた。また同じように全力で「愛」に迷子でいる人々、リエ(菅原雪)、スミオ(吉川純広)、K(藤田晃輔)、トモタロウ(美館智範)らが、さらに複雑に、ルミとアキの生活に交錯していくのだった――
60年代後半~70年代前半にかけて世界中で、女性性をラディカルに問い直す運動が巻き起こった。女は侵略に向けて子供を産まない育てない――そんな激しいスローガンを掲げたウーマンリブの運動。19…
>>続きを読む舞台『恋愛依存症の女』で恋愛依存症のヒロインを演じることになった女優のニコ(ひらく)は役柄とは対照的に密かに想いを寄せるバイト先の店長(品田誠)に自分の気持ちも伝えられないでいる。ある日、…
>>続きを読む30年前、伝説の映画を監督したが、今や過去の人となっている男・大根(加藤雅也)。大根は、ピンサロ嬢として働くタマコ(熊切あさ美)のヒモとなり空虚な生活を送っている。そんなある日、タマコの昔…
>>続きを読む元禄16年、大阪。醤油問屋・平野屋に奉公する徳兵衛は、主人で伯父の久右衛門が勧める縁談を断った。徳兵衛には天満屋の女郎・お初という夫婦約束を交わした相手がいた。怒った久右衛門は徳兵衛に、渡…
>>続きを読む紙屋の治兵衛は、妻子がありながら遊女の小春と深い仲に。二人は心中を決意するが、小春は死ぬのが嫌で困り果てていた。その後、小春は治兵衛の恋敵・太兵衛に身請けされることに。これは治兵衛の妻の心…
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