お前も案山子ゾンビにしてやろうか！？

ただのカカシ…ではないようですな。



軍事基地から大金を奪い、パイロットの娘を人質に航空機を操縦させ逃走した武装強盗団。
だが、仲間の一人が金欲しさに裏切った。飛行機内をパニックにし、金と共にパラシュートで飛び降りたのだ。
強盗団はすぐさま着陸し、裏切者の後を追う。

着陸した先は、かつて農家だったと思われる山奥の無人の民家だった。
民家の周辺を探索する強盗団達だったが、周囲にあるのはオンボロで不気味な数体の案山子だけ。
裏切者の居所は一向に掴めない。

…と思った矢先に裏切者が民家に現れた！！！
と思ったら、裏切者がゾンビみたいになって襲い掛かって来た！！！
仕方なく裏切者を射殺して調べると、何故か内臓が抜き取られ、代わりに紙幣が詰まっていた！！！
更に案山子が動きだし、凶器を片手に強盗団達に襲い掛かってきた！！！

奴らは幻聴を巧みに使いながら人々を襲い、襲った相手を同じ案山子に変えてしまう、悪魔の案山子ゾンビ軍団だった！！！




大金を奪った強盗団とその人質が、人々を襲い案山子に変えてしまう悪魔の案山子ゾンビ軍団に襲われる、ちょっと変わり種な案山子ホラー映画。

一応案山子襲われた人はゾンビみたいになるので、一応ゾンビ物…なんでしょうか。
最も、その案山子は刃物使ったり、幻聴で惑わせたりしてくるんですがね。
(「ゾンビ3」？何それ美味しいの？ｗ)



案山子が襲うホラーと言えばAsylum作品の「案山子男」位しか知らなかったので、今作も殺人案山子が襲うありがちスラッシャーかと思い鑑賞したのですが、これがまた中々面白くて不気味な作品に仕上がってました。
単なるB級エログロホラーかと思いきや、これが中々におっかない映画だったんです。


お話自体は「逃走中の悪人たちが逃げ込んだ先でヤバい存在に襲われる」という結構よくある系のお話。
これで相手が普通のゾンビなら、まぁありがちなサバイバル物になりそうですが、相手はただのゾンビではなく案山子のゾンビ。
ただ襲い掛かるだけではなく、幻聴を聞かせて人々を惑わせたり、殺した仲間を同じ案山子ゾンビにしたりと中々襲撃方法が凝ってます。
(案山子側の設定は最後まで謎のままだが、小難しい設定を全く語らない辺りは潔くてよろしい。ｗ)

最初の強盗団が裏切者を追う時点ではそこそこと言った感じだが、演出が上手いからか段々とのめり込んでいった。
舞台は飛行機内のセットと山の中の民家だけ、登場人物もかなり少なめと、映画自体は中々の低予算だと思いますが、そこら辺も緊張感のあるストーリー展開やハラハラドキドキな演出でカバー。
最初から最後までずっと不穏な雰囲気と緊張感満点で描き、その姿勢は最後まで崩されない。

登場人物は人質以外悪党なので、同情の余地ナシ…かと思いきや、以外にも皆まともな性格で、寧ろいい人もいたりする。
緊張感の高い演出も相まって、彼らが助かるのかどうかハラハラドキドキしながら見れます。
案山子側の襲撃もただ襲うだけではなく、幻惑で困惑させて仲間同士で対立させたり、欲や恐怖に眩んだ隙を付いて襲ってきたりするので滅茶苦茶タチが悪い。
主人公グループは重火器で武装してるので戦おうと思えば戦えそうなんだけど、恐怖や欲の隙を付かれて容赦なく殺されてしまう。
兎も角、登場人物のキャラが中々に立ってるだけあって、生き残り展開はかなりハラハラしながら見入りました。

主要人物達が容赦なく散ってゆくクライマックスの展開に、見ているこちらは緊迫しっぱなし。
そして、まさかのとんでもないオチにビックリ。
見終わって「マジか…」とグッタリ。


スプラッター描写に関しても抜かりなく、血と臓物のシャワーや案山子ゾンビにされた仲間の無残な変貌っぷり、腕が串刺しにされたり死体の腕を切り落としたりと結構グロテスク。
案山子ゾンビの変わりっぷりもかなり惨く、恐ろしさや緊張感を更に助長させていました。



という事で、怪物の恐怖に生き残りを賭けた緊迫の展開、そして容赦ない恐怖展開と、見ていて実にハラハラドキドキさせられました。
最近はふざけたタイプのバカグロ映画やノリの明るいスプラッター物ばかり見てたので、久しぶりに「ホラー映画を見た！」という気分にさせてくれました。

ただ、緊張感や恐怖感を優先している為か全編に渡って”上がる”箇所や”緩む”箇所が無いのはちょっとしんどいかな。
後、全体的に画面が暗い目なので、人によっては見ていて退屈かも…。
(案山子ゾンビの恐怖やグロ描写はしっかりと見せてくれるけどね。)

映画自体は低予算で派手さも無いし、馬鹿なエログロスプラッター物を期待して見たら失敗するかもしれませんが、不気味さと怖さをしっかり併せ持ったホラーとしてオススメな一作です。

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ある日、とある強盗団が空軍のペンドルトン基地より大金を盗み出してしまった。
強盗団はパイロットを人質に輸送機を強奪して基地から脱出したが、逃げる途中で仲間の一人が大金をこっそり持ち逃げしてしまい・・・・。

廃墟と化した農場を舞台に悪霊が取り憑いたカカシたちが強盗団に襲いかかるB級アクションホラー映画。
武装した強盗団が農場で凶暴なカカシ軍団に襲われるという展開がなんとなく農場版エイリアン2といった感じがあり個人的に嫌いではない設定であった。
カカシたちが本格的に動き出すのが後半になってからなのでそれまでは少し退屈だが、スプラッター描写やグロテスクなシーンはそれなりに気合が入っていて悪くなかった。
またカカシに襲われた人間が同じカカシ人間にされてしまうという設定もゾンビみたいでクライマックスに登場するカカシ人間はかなりインパクトの強いキャラになっていたのは軽くトラウマチックであった笑
ラストの後味の悪いオチも印象的で全体的にB級映画が好きならばそれなりに楽しめる作品だった。

変わり種、案山子ゾンビ物。

元軍人の武装強盗団が、軍の大金350万ドルを奪って、パイロットとその娘を人質に輸送機で逃亡。
ところが仲間のひとりが裏切って大金持ったままトンズラし。
このままじゃ済ません！と残りの仲間が彼を追う…、その頃本人はジャングルと墓場に囲まれたボロい家屋に辿り着くのだが…。

武装してるので、暗視ゴーグルや暗視スコープ越しの映像が挿入されます。
80年代の暗視ゴーグルはゴツいですね。
頭重くて肩こりそう 笑

案山子ゾンビはもさもさしてます。
動きももさもさ。
顔は麻袋で形作った人間風味。
髪はちょっとレゲエのひとに見えたり見えなかったり 笑

ゴアは血飛沫ぶっしゃー！は無いんですけど、
切り株にされた仲間の胴体を首から枝を突っ込んで開腹したり、頭部をほじってたり、時々スパイス的に飛び込んできて良きです。

でもスプラッターとしてはゴアは少なく、展開がゆるく、前置きが長いので、ちょっぴり飽き始めてしまうんですよー。

しかしラストはハゲの武装強盗と人質の少女の逃亡と共闘があり胸熱の展開になります。
緩いですけどね…笑

なんだよ…強盗団…根っからの悪人じゃないんじゃん…。

何故あの廃屋に案山子ゾンビがいて目的は何なのか不明のまま。
ま、どうでも良き良き。

見所は案山子の造形と最初の首チョンパ君辺りの描写かなぁ。
登場人物の設定がおもしろいのも特徴です。

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