4月12日公開『ハロウィン』に向けて♫
ロブゾンビによるリメイクシリーズ2作目。これでやっと過去作全て見終わりました。前作で既にオリジナルの根幹を大きく改変してたわけですが、さらに『ハロウィン』から大きく逸脱した印象を受けました。
本作のマイケルは『13日の金曜日』のジェイソンの要素を取り入れているように思いました。マイケルがローリーを付け狙うのは、もちろん家族を取り戻したいという気持ちが強いとは言え、母親からのお告げが大きなウェイトを占めている。母親からのお告げにより殺人を繰り返すというのは『13日の金曜日』のジェイソンでも採用されていたアイデアであり、恐らくそこへのオマージュとしてミックスさせたのだろうと思います。
そして、本作では牛を轢き殺したことにより悪夢がスタートする。血による異界への転落というのは『悪魔のいけにえ』の重要な要素であり、さらに牛の血による転落については『テキサスチェーンソー』でも取り入れられていました。家の扉の前に立つ女性の背後から突然殺人鬼が現れて怪力でもって家の中に一瞬で引きずり込むというのも『悪魔のいけにえ』の完コピ。
冒頭でオリジナルの『ハロウィン2/ブギーマン』のような展開を見せ、順当なリメイク作としての方向性を示しつつも、アッサリと裏切ってくるのは、従来の『ハロウィン』シリーズからの決別を観客に意識づけするとともに、新たな映画として再構築するという監督の決意表明の意味を込めたのだろうと思いました。
だから本作は『ハロウィン』でありながら、『ハロウィン』ではなく、他のスラッシャーの根幹的要素をミックスさせて、ロブゾンビ監督の好きな要素を詰め込んだオリジナルのスラッシャー映画として見るのが一番良いのかもしれません。そんで多分他の色んな映画にオマージュを捧げてそうな気がする。
ロブゾンビ作品全然見たことないので良くわかりませんが、霧が立ち込めるゴシックホラーのような幻想的な雰囲気が終始漂っているのは監督のいつもの作風なのかな。霧が立ち込める中、マイケルに追われるところで一箇所大好きなシーンがあったし、暗闇の静けさの中でのタバコ→カメラを引き真っ暗な木から影が襲いかかる見せ方もめちゃくちゃ良かった。あと悪夢的晩餐シーンのセンスも好き。
でもあのラストはどう解釈したら良いのかな。ここら辺はネタバレコメで!
やっとこさ全10作見終わりましたが、正直飽きますね(笑)ロブゾンビ版はオリジナルシリーズとは毛色が違ってたので両方とも楽しく見れましたが、旧シリーズの終盤は結構キツかった…(^_^;)
次は『チャイルド・プレイ』シリーズ見ていこうと思いますが、7月に新作公開だから6月くらいから見始めればいけるかな。それと『霊幻道士』もいい加減見ないと!あと来月に『貞子』あるけど、そっちはどうしょ(笑)