
<現実と夢>が溶け合う時間——いま自分が信じるものを見つめなおす、逃避と目醒めの物語 「俺のこと、ここで匿ってくれない?」血まみれで息を切らす男・ショウに声をかけられたタエコ。生気がなく虚ろな瞳の彼女は、部屋に入る彼に「私の最期、綺麗に撮ってください」とお願いする――。何から逃れてきたのか。その願いは本当に望んでいるものなのか。二人は時間を共有するうちに、夢とも現実ともつかない、お互いの感情と記憶が交ざり合う奇異な世界に引き込まれていく。タエコが、ショウが、目を背けてきたものを前に、表情を変えていく。何が本当で嘘なのか、当たり前と思っていたあの安らぎも、この苦しみも。
若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃⼦)。中島荘が休業中の 9 ⽉上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡⼭天⾳)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は⼀年前に愛す…
>>続きを読む役者を目指し上京した若者、岩松翔太が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働く山下タカラと、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行を始める──
幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波(清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。 しかし、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)と出会い、次第に心を…
>>続きを読むルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里へ、父の死を機に帰還する。 そこでは幼馴染 白猫(パイマオ)の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女の…
>>続きを読む大人への失望。親への憎悪。誰ともつながれない寂しさと疎外感。それぞれに闇を抱えながら、音楽を通じてつながりあう3人の中学生。夏休み、都会の片隅にある廃ビルの屋上に集っては、足りない何かを埋…
>>続きを読む地盤沈下が進み《鬼城》と化した中国地方都市の地質調査に訪れた青年ハオは、廃校となった小学校の机の中から、自分と同じ名前の男の子の日記を見つける。そこに記録されていたのは、開発進む都市の中で…
>>続きを読む唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(上大迫祐希)。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子(佐伯日菜子)との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばか…
>>続きを読む恋人関係であった慧也(足立智充)と佳苗(佐藤蛍)は、7年ぶりに海沿いにあるレストランで再会する。その街はふたりが恋人だった時に訪れた最後の場所であった。慧也は結婚をして妻と娘を持つ家庭を築…
>>続きを読む©「夢の中」製作委員会