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香港、裏切られた約束
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『香港、裏切られた約束』に投稿された感想・評価

◎光復香港Free Hongkong 時代革命Revolution Now

ブルース・リー、ジャッキー・チェン、レスリー・チャン、アンディ・ラウ、トニー・レオン、‥‥好きな俳優の名前だけ挙げても、かつての香港がどれほど世界の映画ファンを熱狂させて来たかがよく分かる。

Wikipediaによれば、全盛期の1993年には年間234本製作された香港映画は2013年には43本に激減しているという。

かつて東アジアにおいて、世界の金融センターとして、文化の発信源として圧倒的な存在感を誇っていた、かつての香港はもはや無く、今や中国本土の上海や広州、ソウルや東京、大阪、マニラ、バンコク等と同等かそれ以下として並列的に語られる一都市に過ぎなくなっているのが現状なのかも知れない。

しかし、中国政府が香港人と世界に約束した「一国二制度」の維持を反故にしただけでなく、一連の政策に反対した学生、民衆を暴力的に圧殺して来た事実からは目を背けることはできない。

2019年、逃亡犯の中国本土への身柄引き渡しを可能にする逃亡犯条例に反対する抗議運動「反送中運動」についてはリアルタイムで日本でも報道され、香港理工大学が警察に包囲されて多数の負傷者を出した映像は、過去のドキュメンタリー(2022年の『理大囲城』ではなく『時代革命』の方だったような気がする)でも確かに観ていた。

日本語が堪能で日本文化ファンとしても知られていた周庭(アグネス・チョウ 1996- )も、この運動に参加して逮捕され、翌年に有罪判決。そして再逮捕、有罪認定、収監。2023年カナダに留学したまま事実上の亡命を表明、2024年2月には香港警察が彼女を指名手配するに至っている。

本作の監督トゥインクル・ンアン(顔志昇)も2021年にロンドンに出国以後、亡命申請の機をうかがい、2024年1月に正式に受理されてロンドンで難民指定を受け、現在は日本にいると本作冒頭で本人が述べている。

本編は、2019年の反送中運動を中心に、一連の運動に伴走して撮影を続けたンアン監督による「運動内部からのレポート」であり、純粋な学生たちの希望的観測を次々と裏切って中国政府、警察側が繰り出す悪辣極まりない弾圧に抗する形で彼らが運動を激化せざるを得なかった切迫感を伝えてくれる。

ただ、やはり視点が「内側」過ぎて、彼らの運動と同様に、自分たちを客観視し、より包括的な文脈で打開策を探ろうとする観点に欠ける恨みは拭えなかった。

しかし、本作は最終盤の10数分、時制は5年前の2019年から2024年の「現在」に飛ぶ。

2024年6月20日、東京の衆議院議員会館で開催された日本香港民主主義サミットの様子や、その一環として行われた記者会見の模様が伝えられているのだ。

香港では2020年に香港国家安全維持法が施行、2024年に国家安全維持法条例が制定され、スパイ行為や外国勢力による干渉も犯罪として規定しているため、外国人による香港外での活動も処罰対象にできると言うのだ。
つまり、国家安全維持法が適用された外国人は、中国や中国と犯罪人引き渡し条約を結ぶ国・地域に渡航すれば拘束される危険がある。
現に元衆議院議員の菅野志桜里氏は反政府メディア「リンゴ日報」創業者黎智英(ジミー・ライ)氏と共謀したと香港当局から名指しされた。
黎氏と接触したことはないが議員時代から香港の民主化運動を支援して来た菅野氏は、自民党の中谷元元防衛相らと超党派の「対中政策に関する国会議員連盟(JPAC)」を発足させ「対中政策に関する列国議員連盟(IPAC)」との連携を図り、IPACの日本代表を務めていたそうだ。
菅野氏は「日本の国会議員の言論活動が香港で犯罪とされることは、日本の主権を侵害する行為だ」と強調し、岸田文雄首相もこの状況に懸念を表明して日本の議員の言論の自由を守るために毅然と対応すると述べているという(以上、パンフレット)。

確かに5年経ったということは、今年18歳で新成人となった世代は当時13歳で、こうした香港の情勢の変化を知らなかった可能性が高いということでもある。

しかし、かつて香港で血と汗と涙を流した闘士たちは、今や世界各国に散って、「光復香港 Free Hongkong ! 」を訴え続けているのだ。

我われも「無関心領域」を決め込まずに支援していこうではないか。
もう、「悔しい」以外の言葉がなかなか出てこないぐらいに悔しい。

警察と三合会と福建ヤクザが協力して攻撃してきたらそらどうしようもないよな。立法会を占拠したことで暴力装置をフル稼働させる名分を与えてしまったんだとしたら「どうあがいても絶望」。唯一効果を挙げられる手があるとすれば「リーダー」が言ってた通りゼネストだろうけどそれには長期的な準備と根回しが要るし、普段食っていける人はそこまでやろうと思わんからなあ(実は茹でガエル状態なんだが)。

ヤクザの人たちはジョニー・トー監督のエレクション二部作を見て自分たちが国家の走狗として使い捨てられる存在で終わっていいのか考えていただきたいもんである。


こうして振り返ると40年前のあの時点でこの敗走は決まっていたような気さえする。あの脳味噌が鉄の女はホンマに碌なことをせんかったなあ。

劇伴のセンスが悪かった分ちょっと減点。
5.0
絶対に観ようと決めていつ神奈川に来るかと待っていても来るか分からないし、配信やソフト化は難しいだろうと思い、暑い中頑張ってUPLINK吉祥寺へ遠征。行って良かった。

自由を命懸けで守ろうとした人たちを、命懸けで撮影した圧倒的なドキュメンタリー。こんなにもドキュメンタリーらしいドキュメンタリーは観たことがない気がする。

巨大で凶悪な権力の前には、民衆1人の力は小さいどころか、無視されてしまう。若者の命と引き換えの嘆願でさえも。けれども、民衆の数が多くなれば、それは無視できない大きな力となって行く。

スクリーンに映し出された道路を埋め尽くす傘を差したデモ隊や支援者を観ると、革命が起こるのではないかと期待するが、それでも結局は運動に参加する人の数が全然足りなかったらしい。逮捕者も多く出て、機動隊の攻撃を恐れて前線に立つ人も減って行き、下火になって行く。

自分ならこういう時どうするだろうか?と何度となく考えた。何も出来ないからと何もしないと、体制を肯定し、巨悪に協力していることになってしまう。

運動のスローガンとして使われるブルース・リーの言葉「友よ、水になれ」がすごく心に染みた。今も水の流れは止まっていないはず。監督を含め、海外に亡命した人たちも、いつか岩を砕くような流れになり、再び香港の地を踏めると信じている。

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