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劇場が終わるとき
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目次

劇場が終わるときの作品紹介

劇場が終わるときのあらすじ

1950年に建てられ、地域文化の中心として活躍した首里劇場 。やがて映画が斜陽産業となり、成人映画専門館となる。三代目館長の金城政則はそんな老朽化した映画館を引き継ぎ、20年近く守り続け、2021年に名画座へと転身するが、その翌年に癌のために急逝。劇場は閉館となり、戦前の劇場様式を引き継ぐ首里劇場は、まるでゴシック建築の幽霊屋敷のような風格を帯びながら、解体の日を静かに待っていた。 そんな中写真家の石川真生は、閉ざされた劇場に足を踏み入れる。老いと病を抱えながらも、精力的に建物に染みついた、人々の記憶や気配をフィルムに焼き付けようと試行錯誤を繰り返す。また館長の甥からは、家族で経営する劇場の思い出が語られていく。華やかなころの首里劇場ではなく、成人映画館を営む、とある家族の記憶。他にも様々な人々が訪れ、それぞれの人生の中にある《劇場》が、消えゆく劇場の中で語られる。廃虚のような首里劇場を舞台に、生きることの切なさ、たくましさを、人間くさいユーモアとともに人々が伝える中、解体の日が近づいてくる。

劇場が終わるときの監督

真喜屋力

劇場が終わるときの出演者

石川真生

金城政則

原題
公式サイト
https://gekiowa.com
製作年
2024年
製作国
日本
上映時間
90分
ジャンル
ドキュメンタリー

『劇場が終わるとき』に投稿された感想・評価

22年に72年の歴史を閉じた映画館首里劇場の最後を見届けるドキュメンタリー。

写真家の石川真生さんと首里劇場のタイマンがもちろんメインなのだけど、登場「人物」は多士済々。
まずは大往生を遂げようとしている首里劇場その人、ありし日の金城館長、館長の甥裕太さん、ツアーガイドの平良竜次さん、松岡浩司さん…

役者・監督のほたるさん(『短編集さりゆくもの』)が湿気でくっついてしまって半ば「化石化」してしまったポスターを一枚ずつ剥がすようにめくっていくシーンは忘れられない。
そっとゆっくりポスターたちを見ていくのだけれど、瘡蓋を剥がすような痛痒さ。「ああ、このピンク映画、見た見た」とか思い出しながらも、「さりゆくもの=映画館」に泣きそうになりました。

牧瀬茜さんと石川真生さんの一騎打ちがまた壮絶で。結局私にはここがこの映画の肝だったように思います。
なかなか終わらない終われない、互いに「お前が参ったというまで容赦はしないよ!」とポーズし続け、シャッターを切り続ける。牧瀬さんの裸体と対峙する石川さんと二人を包み込む劇場(半ば廃墟と化したそれ)の三位一体!
おふたりとも疲労困憊(石川さんはもちろん、より若い世代の牧瀬さんも)仕切っているのに、笑みを湛えながら勝負し続ける長いシーン、おふたりのプロフェッショナルとしての矜持に持って行かれました。

余談ですが、劇場の解体シーン、纐纈 あやさんの『ある精肉店のはなし』を思わず思い出しますね。
4.2
1950年に建てられ73年間、地元に娯楽を提供した沖縄最古の劇場兼映画館・首里劇場の最後を追ったドキュメンタリー作品。

正直、今作を一般的な映画と言って良いのかわかりませんが、首里劇場やそこに籠った人々の思いを扱う映像として貴重で尊く素晴らしい作品である事には間違いありません。

私自身、劇場には成人映画館から名画座に変わったタイミングで何度か足を運び、劇場内の見学をさせていただき、上映も楽しみました。
館内に一歩足を踏み入れると、ボロボロの玄関に貼られたレトロチラシと金城館長に迎えられ、まるでタイムスリップしたかのような高揚感に包まれました。歴史と人々の思いが染み付いた素晴らしい劇場で、シネコンでは味わえない特別な鑑賞体験が出来ました。

それから約2ヶ月後、館長が急逝された話を聞きました。かなりショックを受けた事を覚えています。
それと同時に縮んで小さくなったアベノマスクを律儀に着け、空手の型を決めながら「また来てね」と言った館長が浮かびました。

管理者である館長が居なくなり、残念ながら現在は閉館及び解体されてしまいましたが、劇場が無くなっても人々の思いが無くなる事はありません。この作品や記憶を通して、後世に残していけば良いのです。

一度でいいから首里劇場でピンク映画が観たかったなぁ。それだけが唯一の心残りです。

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