今年初の劇場＆試写会は 『光る川』でした！

正直最近映画を観るのに疲れてしまって（生きるだけで大変…）ましたが、
あぁこういう映画が観たかったんだ俺…と浄化されました。。

二つの時代、二つの場所を行き来しつつも清流のイメージ通りスッと展開するストーリーが気持ち良かった。

山の民「木地師」についてもまっったく知らなくて、、その存在がとても興味深くめちゃくちゃ面白かった。
知的好奇心も充足！

美しくも不思議な話😘
心が浄化されて洗われた様や・・・🍃
日本も戦争の記憶も薄らぎ高度成長期が始まろうとする1958年
でも、まだまだ過去の記憶や伝説、昔噺が説得力を持って信じられた時代
少年ユウチャが暮らす川の上流の村落は
まだまだ、遠い昔と今が密接に交差する地点⛰️
遠い昔の物語は交わってはいけない里の民のお葉と山の民の蒴の結ばれ無かった悲恋の咄・・・💔
山の民はおそらく｢山窩｣様な人達の事やろう
1958年の時点では｢山窩｣の生き残りが山々で発見されたと言う噂もあったと思う・・・
昔噺の紙芝居は少年ユウチャと里の民のお葉と山の民の朔を出合わせ
二人の恋を結びつける👩‍❤️‍💋‍👨

長良川の奥深く静かに流れる
川の水はどこまでも透明で吸い込まれる様
周囲の山には新緑の木々が生い茂る🌲
そこに日差しが降り注ぎ
川にキラキラと満天の星の様に反射する✨
山奥に佇む淵は水の流れも止まって深い緑に包まれ底も窺えなく、まるで異界への入り口にも見える・・・
少年ユウチャは、山深い淵の側でお葉と蒴に出会う👩‍❤️‍💋‍👨
過去とユウチャの生きてる現在が交わる・・・
森と民と里の民
山と川
水と大地
放浪と定着
過去と現在
異界と現性
人と自然
別々の世界の様でありながら、二つの世界は確実に交差する🌓

そして、我々は遥か昔、過去からの流れの中で生きている・・・
それは自然の中、連なる山々や流れる川のせせらぎ、葉っぱの一枚一枚の記憶の奥に眠ってるんやな・・・🍃

見た皆さんが仰るとおりとても美しい映画である。それは長良川の河床を切り取った冒頭のワンカットからも伺える。ただただ美しいという言葉でも十分なのだが、あえて言葉を紡げば川の清らかさを彩る青色とはこれほど多数の青色があるのかと驚くばかりである。カメラは次に川を囲む山を映す。その山の緑がまた様々だ。印象派の点描画のように数多の緑色がカメラによって捕まえられている。
なお主人公の一人である江戸時代の娘が住む、漁と畑を生業とする百姓の家の中にカメラが入れば、夜の明かりと暖を取るために囲炉裏にまきがくべられている。そコから放たれた赤とも朱とも言えない優しい赤色が訴えるものがある。
青、緑、赤の各色が映え、それらの色に酔う私達は、そうこの映画をして美しいというしかないわけである。私個人でいえばこのように彩りで魅せられたのは、バグダットカフェ以来の体験かも知れない。

物語は1960年代の岐阜と江戸時代が不思議な形で結ばれ少年と前述の娘が交わる話である。美しいものにはこういう理屈を超えた話が存在するかも知れないと思わせる。その中で起こる奇譚を追いながら、また余韻に浸りその後の話を見た人同士で語りたくなるそんな映画である