実在の家族をモデルにした物語で、
自閉症と骨が簡単に折れてしまう先天性の病を持って産まれた子供とその家族のお話
子供がもつハンデのこと、金銭的なこと、きょうだい児としての苦悩などなど

愛する人と結ばれて結婚するだけでも奇跡みたいなものなのに、健康な子供が産まれるかとかその子供が周囲とうまく共生しながら健やかに育つかどうかなんて本当に未知の世界だよなぁとぼんやり 親は本当に強い けど子供の純粋さに大人が救われる部分も数え切れないくらいあるんだろうと思った

前も何かの映画を観て書いた気がするけど
子育てにおいて子供は無条件に親からの愛を受けられるって思いがちだけど、本当に無条件の愛を受けてるのって親の方なのかもしれない

• #mochi_2025

子供のを育てるということは親を育てるということでもあるのだと痛感させられた。

父親目線で描かれた、なんの変哲もなくかけがえのない家族の物語。というか、ある家庭を通して描かれた修復の物語。
ぼきぼき折れる骨。どうにかしてまたくっつく骨。そしてまた折れる骨。傷っていうのとはまた違う、骨折を乗り越えて家族になっていっていた。
家庭を人生を積極的に作りにいくのではなく、できてしまったことに必死に順応しようとしているうちに、大きなことも小さなことも次から次に色々起きて、みんな取り乱し続けるっていうのがリアルでとても良かった。本当に良かった。
人生うまくいかないことだらけだけど、そこから立ち直ってきた歴史があなたなんだぜっていうのは本当にそうだなと思った。
一つ残念だったのは「修復」といえば日本人ならみんな思いつく伝統的手法をこれ見よがしに登場させていたこと。メタファーとしてあまりにも陳腐だったし、観客のOh...deep...（目を閉じて頷く）みたいな反応を期待してるのが目に見えてイヤだった。パーフェクトデイズのKomorebi...みたいな感じ。別にダメじゃないけど、そこだけ急に自分の日常が「神聖なもの」として解像度低い状態で現れることに冷めてしまう。キルビルの女子高生とかハンニバルの刀とか007の悪役の家とか、どこかコミカルなのはチャーミングで好きなんだけども…