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炎はつなぐ
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『炎はつなぐ』に投稿された感想・評価

2025/07/26

職人から職人へ。和蝋燭が出来るまでの技と、その原料一つ一つを巡る旅。

和紙、蝋、真綿、漆、藍染。たくさんの技術が循環し、我々の生活に届いている。今まで気にもしなかったことを知れる作品であり、文字通り全国を廻る監督のカメラが映し出すのは、職人の姿とその高齢化。すごく地道な作業を毎日延々と続けてきた彼らにしか出来ない丁寧な仕事は、飽きさせることはなく、2時間ずっとスクリーンに釘付けだった。

当たり前にあるものに「なぜ?」「どこで?」「誰が?」を考える大切さと楽しさを学んだ。一人一人の仕事や技術がこんなにも観てて楽しいものなのも。
高齢化が進んでいる中、意外と次世代の担い手も現れているという。日本の伝統品への興味にもつながる。

今まで観たドキュメンタリー作品で一番面白かったかもしれない。たまにはドキュメンタリー作品も良いな。
 和蝋燭にはあまり馴染みがなかったが、本作品に登場する和蝋燭の職人によると、パラフィンを原料とする西洋蝋燭に比べて、温度が低いそうだ。芯の部分が円筒状に空洞になっているから、絶えず新しい酸素が供給され、炎は常に揺らいでいるらしい。

 和蝋燭の材料は多岐にわたり、櫨(はぜ)の実から取れる木蝋、接着剤の役割を果たす漆、芯にする和紙、和紙に巻き付ける燈心草、燈心草が和紙から外れないように巻く真綿(まわた)などである。

 映画は、真綿の原料である繭を生産する農家の、蚕の世話の様子から始まる。櫨の実の収穫から処理、和紙の原料である楮(こうぞ)の収穫から処理、和紙づくりまでの工程、漆を掻く作業、繭から真綿を引く作業、燈心草から白い髄の部分を取り出す燈心引きの作業、そして芯づくりから、周囲に木蝋をくっつけて形を整える仕上げの工程まで、それぞれの作業や工程に、職人たちの仕事がある。

 登場する職人たちの殆どは、高齢者である。監督の話によれば、以前は近い場所にいろいろな職人がいて、和蝋燭づくりは地域で完成したらしいのだが、いまはそれぞれの材料をつくる人が減り、全国各地に点在しているので、取り寄せて作るとのこと。残った職人が高齢者ばかりなのも頷ける。お陰で取材は全国各地を飛び回ったそうだ。確かに全国各地の映像が出てくる。
 職人技がたくさん紹介されて、それぞれの職人が丹精込めて作った材料が、最後に和蝋燭に収斂されていく展開に、そこはかとない感動を覚えた。

 芯にする和紙は、金箔を保護する箔合紙で、金箔を使う仏壇職人も登場する。和蝋燭の煤は、西洋蝋燭に比べて、仏壇の金箔を傷めにくいそうだ。石油原料のパラフィンに対して、和蝋燭の製造過程では、温室効果ガスを発生させることはない。もちろん燃えるときには二酸化炭素を出すが、和蝋燭は植物性だから、植物が呼吸するときに出す二酸化炭素の量と、同程度だそうだ。職人の仕事というのは、どこまでも理に適っている上に、環境にも優しいのである。

 とても貴重な作品である。和蝋燭づくりにまつわる多くの職人の仕事から、人類の未来や地球環境の改善のヒントが得られる気がした。凄くよかった。
1号
4.0
縁あって和ろうそくや和紙についての知識はあったが、真綿や墨は原料も作り方もまるで知らなかった。
伝統工芸など手しごとは美しい素晴らしいと日頃から思ったり話したりするが、しばしばその手しごとの中身やモノの成り立ちを知らずに言ってるのだろう自分が恥ずかしくなった。
貴重な記録であると同時に、しごともだが作り手が素朴な目線で映し出されている、人間的な手触りを感じられるフィルムだった。