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『YOYOGI』に投稿された感想・評価

すえ
4.0
記録

【公共】

舞台挨拶あり、東京を案内してくれた友達と。

フィックスの比較的長いワンショットにおいて重要なのは、確かに構図とミザンセーヌであるがそれと同じく被写体の選択が重要な意味を帯びるはずである。そのなかで監督は自分の映したいものを捉えるというひたすら単純な動機で、素晴らしい映画を撮った。また、固定キャメラによって被写体の身体性がより強調され、編集にも動きがあった(マッチカット的演出など)ので、全く退屈しない。また、同一の対象(カラスであったり、ひとつの音楽であったり)を別のショットで反復することで、代々木公園という空間と、時間という同時性が浮き上がる。

確かにやってること(記録映画として)はリュミエール兄弟と近いんだけど、彼らより純粋でいて見世物精神は滅殺されており、例えるならばガブリエル・ヴェールのようなキャメラであった。しかし、彼のような被写体との(平等な)コミュニケーションは想定されておらず、確かに視線は双方向的ではあるが、明らかに矢印の強度が違う。あくまでこちらは見ている側であるし、被写体は見られている側だと感じる(つまり被写体との平等は特に目指されていない)。

映像的な起源というより、初めは監督が写真を想定していたことを考えると、かつてパリの街並みを記録したウジェーヌ・アジェ的な動機と説明するのがこの映画のオリジンとして最も近いのではないだろうか。

また、ショットの頭と尻が被写体の去来で決定されているのではないかと推測する。確か監督がフィックスで撮ることで演劇の舞台のような画面を狙ったとおっしゃっていて、どこまで想定していたかは分からないが被写体の去来はひとつの大きな要因であるだろうことが容易に理解できる。

光線、風、雨など自然の捉え方が美しかった。監督の心が清いからだろうな。あまりにも音が良いので録音が素晴らしいと鑑賞していたら、ほとんどポスプロの手腕だそう、見事。

イメフォってめちゃくちゃ文化人が集まってるんじゃ…

2025,73本目(劇場25本目)7/20 イメージフォーラム
3.0
渋谷イメフォ1Fにて。

〈場所がある〉ということへの深い愛着に貫かれている。公園という人工的な場所、生えている木、木に集まる人間たちとカラス。樹齢100年を超える木と戦後に植林された木が混ざっている。木もまた都市という場所の住人である。

音によるドラマがある。映像に隠れていたフィクショナルな音が徐々に大胆になって遊び出す。あれ?という音への違和感がどんどん膨らんで現実感が完全に吹き飛ばされる。

映像もまた飛躍して飛んでいき、また着地する。が、着地した場所はもう元の場所ではない。あの飛躍は〈場所〉にまつわる過去のようでもあり、〈場所〉自体が見る夢のようで、幽玄だった。

音の作り込みと映像繋ぎはやりすぎかもなとも思った。〈見いているものはいったい何なのか?〉と異化する効果が強すぎやしないか。地面から、現在地から、見るものを飛ばせたいという作為はわかるんだけど。そこまでしなくても大丈夫かもよと思った。

映像の特徴として、ボケがなかったり、強烈な陽の射し込みがなかったり、これみよがしのマジックアワーの🟠色がなかったりする。色味の調整もしているだろうけど、陰鬱の手前の静けさみたいなトーンで統一されているのはとてもいいなと思った。

日本人は「かわいい」で済ませてしまいがちな愛すべき具体的な者たちをなぜ撮れたのか?についてはたぶんマックスに会えばわかるんだと思う。たぶん人たらしなレベルのかわいい人だろうと予想。

🌳🌳🌳

仕事終わり、恵比寿の客先からLUUPで住宅街を抜けて渋谷のイメフォへ。こうゆう東京の時間が好き。

上映後、共同プロデューサーのナカジマユウさんのトークあり。たくさんお話をさせてもらえて、とてもありがたかった。
4.0
昔は時々行ってたけど、最近全然行ってないなぁ、代々木公園…と思いながら観た。

普段、興味をそそられる人を見かけてもじっくり見る訳にはいかないけど、代々木公園という最高のロケーションでそんな人々を穴が開くほどジロジロ見ることが出来る至極の人間観察映画。

おっ?何やってるのかな?とか、えっ?どういう状況?とか思ったりするものの、当然説明などはないので、アレコレ想像を巡らせたり、ツッコミを入れたり、時にはちょっと考えさせられたりで、観ていて楽しいし、ずっと観ていたい…と思った。

興味深い人がたくさん出てきたのに、結局エロおやじの右手の動きが一番印象に残ってて、なんか悔しい…。

エンドロールを眺めながら、最近行ってないし、代々木公園でも今年はセミが鳴いていないのか?確認がてら近々行ってみるか!と強く思ったのだけど、帰りに渋谷駅まで歩いてたら暑すぎて汗だくになってしまい10分後には、代々木公園といえば…やっぱ秋っしょ!てなった。

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