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カーンターラ 炎の決戦の作品紹介

カーンターラ 炎の決戦のあらすじ

カダンバ朝の属国バングラを治めるヴィジャエンドラ王は、奴隷制を敷き民に恐れられていた。一方、神の住む広大な森「カーンターラ」では、聖石を祀る森の民たちが暮らしていた。森で採れる貴重な香辛料に目を付けた王はカーンターラへと足を踏み入れるが、神霊パンジュルリによって非業な死を遂げ、父の凄惨な最期を目撃したラージャシェーカラ王子は、バングラとカーンターラの国境を封鎖した。数年後、カーンターラの聖なる井戸で赤子が発見される。ベルメと名づけられた赤子は森の民たちに育てられ、屈強な戦士へと成長した。ベルメが森と王国との境界を越えたことで均衡が破られ、2 つの世界で激しい争いが始まった―

カーンターラ 炎の決戦の監督

リシャブ・シェッティ

原題
Kantara Chapter 1/Kantara A Legend: Chapter 1
製作年
2025年
製作国・地域
インド
上映時間
167分
ジャンル
アクション、スリラー
配給会社
ツイン

『カーンターラ 炎の決戦』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『カーンターラ 炎の決戦』
原題または英題 KANTARA CHAPTER1
製作年 2025年。上映時間 167分。
映倫区分 G 製作国 インド

南インドに古くから伝わる実在の宗教儀式「ブータ・コーラ」を題材にした2022年製作のインド映画「カーンターラ 神の降臨」の前日譚となる歴史スペクタクルアクション。

前作『カーンターラ 神の降臨』が残したあの鼓膜を破るような咆哮の余韻を、さらに原初的な混沌へと叩き落すような凄まじい熱量に当てられ、しばらくはスクリーンの前に釘付けになるほかなかった。。。とは云い過ぎですが、かなりの衝撃でした。本作が挑んだのは、前作の局地的な土地闘争から一気に時代を遡り、ブータ・コーラ(神降ろし)という血生臭くも神聖な儀式がいかにして産声を上げたのかって云う、信仰の創世記の生々しい活写でした。神秘の森・カーンターラを舞台に繰り広げられるんは、も・もはや人間のエゴ同士の小競り合いなんかじゃなく、万物の霊長を自称する人間と、理不尽極まりない大自然の神々との、血で血を洗う全面戦争という途方もないスケールへと変貌を遂げている。願わくは、日本の神話体系をもこの圧倒的な熱量とスケール感で映像化してほしいもんやと、つい妄想が膨らんでしまいます。
 
この映像的暴力の中心で異様な磁場を放っているんが、引き続きメガホンを取りながら、森の民の戦士ベルメと、怪しげな呪術師マーヤカーラという二役を演じ分けたリシャブ・シェッティの存在です。肉体を駆使して泥にまみれる物理的な戦士と、形而上学的な領域と交信し呪詛を操る者。この二面性は、そのまま人間が自然に対して抱く

      抗いと畏怖

ってののアンビバレントな感情の暗喩として機能しているかと。さらに特筆すべきは、『RRR』で世界を震撼させた?驚かせたトドール・ラザロフをアクション監督に招聘したことによる、戦闘シーンの獰猛な進化です。単なるワイヤーアクションやVFXの乱れ打ちに陥ることなく、土埃と血の匂いがむせ返るよな、インド特有の重力に縛られた泥臭い肉弾戦が、神話的なスケール感と善き融合を果たしていました。
 
前作が持っていたミニマムな村の因習と云う閉鎖的な気味の悪さを愛した身からすると、スケールアップの代償として物語が神話的すぎて大味になったんちゃうかなぁ、あるいは視覚情報の奔流に酔ってしまい中盤の展開がやや冗長に感じられるなぁなんて危惧が一瞬頭をよぎったのも事実です。確かに、粗削りなB級カルト映画的なスリルは後退し、より大作志向のギルティ飯?違うなぁ、二郎系?そのままハイカロリーな絵作りになっているのは否めない。しかし、その過剰さや息もつかせぬ情報量の多さこそが、インド映画特有の曼荼羅的な映像体験の真骨頂であり、むしろその制御不能なエネルギーの渦に身を任せてしまうことこそ、本作の正しい作法なのだと強く支持したい(勝手に)。
 
タイトルの『カーンターラ(神秘の森)』とは、単なる物理的なロケーションを示す記号じゃなく、人間界と異界を隔てる境界線、すなわち、格好善く書くなら、『深層心理の暗部』のメタファーなんかなと。そして、本作のタイトルに付与された『炎の決戦』。ヒンドゥーのヴェーダ哲学(インド最古の聖典に基づく思想)において、火(アグニ)は単なる破壊の象徴じゃなく、人間の供物を神々へと届ける媒介者であり、不浄を焼き尽くす浄化のプロセスそのものを意味します。つまりここで描かれる凄惨な戦いは、善悪の決着をつけるための単なる武力衝突じゃなく、森という聖域を不可侵なものとして再構築するための、激しい痛みを伴う巨大な火の浄化儀式に他ならないんやと思ってます。
 
本作で描かれているんは、制度化され立派な寺院に鎮座する神や仏以前の荒ぶる神の姿そのものです。インド哲学における、プラクリティ(物質・自然)の圧倒的な暴力性の前に、人間の浅知恵などチリ芥のごとく吹き飛ばされる。原始の人々が、暗闇や猛獣、不可解な疫病に対して抱いた根源的な恐怖が、いかにして絶対的な信仰へと反転し、ブータ・コーラ​(神降ろしの儀式)という土着のシステムに組み込まれていったんか。その血塗られた霊的進化のプロセスを、これほどまでに生々しく幻惑的なビジュアルで叩きつけられる経験は稀有かもしれない。前作の溜めからのカタルシスとはまた違う、原初からフルスロットルで燃え盛る業火のごとき本作もまた、紛れもない呪術的映画体験でした。


カダンバ朝の属国バングラを統治するヴィジャエンドラ王は、奴隷制を敷き民から恐れられていた。一方、神の住む広大な森・カーンターラには、聖石を祀る森の民たちが暮らしていた。ヴィジャエンドラ王は森で採れる貴重な香辛料に目をつけカーンターラに足を踏み入れるが、神霊パンジュルリによって非業の死を遂げる。父の凄惨な最期を目撃したラージャシェーカラ王子は、バングラとカーンターラの国境を封鎖する。数年後、カーンターラの聖なる井戸で、ひとりの赤子が発見される。ベルメと名付けられたその男の子は森の民に育てられ、屈強な戦士へと成長。やがて、ベルメが森と王国の境界を越えたために均衡が破られ、2つの世界で激しい争いが巻き起こる。
2026年6月に公開された、南インドに伝わる神降ろしの儀式“ブータ・コーラ”をテーマにした作品「カーンターラ 神の降臨」の前日譚。ブータ・コーラの儀式が代々受け継がれてきた村に暮らす人々と、外の世界との間で激しい争いが勃発する。
前作から僅か3ヶ月後での続編公開にビックリ!更に前日譚という事でファンタジー感もマシマシに!
あの前作のクライマックスシーンの高揚感・テンションの高さをずっと維持したまま物語は進んでいく。更には、あらゆるシーンにおいてのエキストラの動員数が半端ない!砦を巡る戦闘シーンなんて「バーフバリ」味があったし。プロットも凝っていて、最終的なヴィランがあの人なの⁈って意外な展開だったし、しっかりと成敗されてたのも驚き。
そして「カーンターラ」と言えば…の“憑依”もバッチリ健在!
「ウワァァァアアアアアーーーーーーーー」の叫び声が最高だった。もう、“スペクタクル度”で言ったら「オデュッセイア」を超えてたなぁ…という印象。
原題から察せる通り、まだまだ続くみたいなのでまたまた期待して待ってます!
4.0
前作『カーンターラ 神の降臨』の前日譚。

前作を凌ぐ圧倒的なスケールアップ!
特にバトルシーンは迫力満点で、神話×アクションの盛り上がりがすごいです。

そして何より、神霊が宿ったベルメ(主人公)。
あの独特すぎる動き、叫び、表情……思わず笑っちゃいました(笑)
でも、めちゃくちゃ強くてカッコいいんですよね。
笑っていいのか圧倒されればいいのか分からない、この感じが『カーンターラ』らしい。

そして終盤には「そっちだったの!?」という意外なラスボス。

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