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Ryuichi Sakamoto: Diariesの作品紹介

Ryuichi Sakamoto: Diariesのあらすじ

命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。今なお国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか──。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。

Ryuichi Sakamoto: Diariesの監督

大森健生

Ryuichi Sakamoto: Diariesの出演者

坂本龍一

原題
公式サイト
https://happinet-phantom.com/ryuichisakamoto-diaries/
製作年
2025年
製作国・地域
日本
上映時間
96分
ジャンル
ドキュメンタリー音楽
配給会社
ハピネットファントム・スタジオ、コムデシネマ・ジャポン

『Ryuichi Sakamoto: Diaries』に投稿された感想・評価

2023年3月、3年半にわたる癌との闘病の末に坂本龍一はこの世を去った。しかし彼の音楽は今もなお、国境も世代も超えて私たちの心を捉え続けている。彼は命の終わりとどう向き合い、何を遺そうとしたのか。

残された時間が僅かだと知った坂本龍一の日記には戸惑い、のちに素直な悲しみが滲んでいる。本人が明かすアーティストとしての繊細さ、傷つきやすさ。身体を顧みずに走り続けてきた人生への後悔。思い残しを前に揺らぐ心。本作が映し出すのは、偉大な音楽家である以前に、一人の人間としての坂本龍一だ。

晩年の彼が口にするウクライナ侵攻への憤り、醜さを増していく世界への嘆き。そして坂本を知る人々の証言が重なるたび、私たちは彼という人間をより深く理解し、共感を深めていく。本作は坂本龍一という存在の解像度を確かに高めてくれる、優れたドキュメンタリーとして構成されている。​​​​​​​​​​​​​​​​

坂本龍一は語る。音楽を聴くには、それを受け止めるだけの体力とエネルギーが必要なのだと。全身全霊で音楽に向き合ってきた彼だからこそ、中途半端な姿勢で音楽に身を委ねることなどできはしない。

それでもなお、坂本は“音”を愛し続けた。音に心を奪われ続けた。雨の音、石ころの音、小さな金属音……彼は常に音を身の側に置き、音と共に生きた。これほどまでに音を愛し、音との絆を紡いできた姿勢。そこに宿る深い愛。それこそが坂本龍一を偉大な作曲家たらしめたのだと、本作を観れば自然と理解できる。言葉による説明など、もはや必要ないほどに。​​​​​​​​​​​​​​​​

ステージ4の癌、余命半年の宣告。その翌日にも世界同時配信コンサートが控えていた。その後も坂本は「10年は音楽を作りたい」と願った。戦地ウクライナでバイオリンを奏でる少年のために、美しい楽曲を提供した。思うように演奏できなくなる自分を嘆きながらも、ピアノの前に座り続けた。

坂本龍一が常に心を揺さぶる音楽を生み出してきたことは、今さら言うまでもない。けれど本作で聴く、限られた時間の中で彼が紡ごうとした音色には、それまで以上に深く繊細な“魂”が宿っているように感じられる。言葉では簡単に表現できない、圧倒的なエモーショナルさがそこにはある。​​​​​​​​​​​​​​​​

本作では、ずっとピアノが流れ続けているわけではない。晩年の坂本は、常にピアノを弾けるような状態ではなかったからだ。日記の文章もどんどん短く、か細くなっていく。そんな過酷な闘病の日々においても、坂本はできる限りピアノに向かい続けた。その音楽は、要所要所で効果的に配置され、観る者の心に深く訴えかけてくる。

結局のところ、坂本龍一の生き様を語るのに言葉など必要ない。命を、人生を、魂を紡ぐ音楽こそが、彼の生き様そのものだったのだから。だからこそ本作は、できる限り良い音響環境で、集中して耳を傾けられる空間で鑑賞してほしい。

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観た回数:1回
2025/10/7 試写
試写にて。素晴らしかった。

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