健太(13)と祐二(10)、母親の朝子(34)の3人の母子家庭はある地方都市の団地で暮らしている。健太は母と弟に少しでもマシな未来を約束するため、 必死で勉強している。 健太を時折つつむのは、どこか懐かしい、だけど思い出せないメロディ、そしていつもどこかで鳴り響いている「ポカポン」という音(声)。 朝子は勉強を頑張る健太に「そんなことは無駄だ、今を楽しんで 遊べ」と言う。互いを思いやりながらも、どこかすれ違う親子。家族の生活は厳しい上に、隣人の騒音にも悩まされる毎日。そんな家族を団地の管理人である駿一は何かと気にかけている。 駿一はある〈不思議な力〉を持っており、健太はだんだんと駿一に惹かれていく。そんなある日、かつて社会を震撼させた猟奇殺人犯がこの団地で暮らしているという噂が流れてくる…。
(C)映画『POCA PON ポカポン』製作委員会