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RETURNEES(リターニーズ)元子ども兵 それぞれの再起

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RETURNEES(リターニーズ)元子ども兵 それぞれの再起の作品紹介

RETURNEES(リターニーズ)元子ども兵 それぞれの再起のあらすじ

10歳前後で誘拐され、意思を奪われ、人生そのものを奪われた元子ども兵たち。 肉親を殺され、数えきれないほど死を目撃し、命令に抗えず殺人に手を染めた者も多い。 被害者であり、誘拐や虐殺に加担した加害者でもある。彼らは10年、20年もの間、戦うことを唯一の目的とする環境で過ごしてきた。 2023年、元子ども兵とその家族140名あまりが武装勢力の活動地域から逃げ、ウガンダに帰ってきた。 彼らはこう呼ばれる ─リターニーズ(帰還者たち) 殺戮に手を染めた彼らの受け入れを拒絶する社会の壁は厚い。親族ですら忌避する。 果たして彼らは、生きる場所を見つけることができるのか。 長年、元子ども兵たちの支援を続けてきた小川真吾(NPOテラ・ルネッサンス)は、彼らとともに新たな挑戦を始める─。

RETURNEES(リターニーズ)元子ども兵 それぞれの再起の監督

菊地啓

原題
公式サイト
https://returnees.ndn-news.co.jp/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
102分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
日本電波ニュース社

『RETURNEES(リターニーズ)元子ども兵 それぞれの再起』に投稿された感想・評価

これは実に興味深い映画でした。で、映画の中身も良かったんだけど、それ以上に印象的だったのが、上映後のトークイベント。僕が観たのが初日だったようで、初日舞台挨拶を兼ねてのものみたいでしたが、監督と共に登壇した「NPO法人テラ・ルネッサンス」の代表である鬼丸氏が喋る喋る回す回すで、五臓六腑八面六臂の活躍でした。これまでも色んな映画で舞台挨拶とかトークイベントとか経験しましたけど、こんなに喋りが上手い人は初めてかもしれません。講演会とかたぶんやりまくってるんだろうなぁ。とても印象的でした。

https://www.terra-r.jp/

というわけで、映画の内容を紹介しつつ、随時トークイベントの話も入れ込もうと思います。

本作『RETURNEES(リターニーズ)』で扱われているのは、アフリカ・ウガンダの酷い現実だ。この地では20年以上に渡り、政府軍とLRA(神の抵抗軍)が争いを続けており、今も終わっていない。そして驚くべきは、このLRAがアフリカ各国から男女問わず子どもたちを誘拐し、兵士に仕立て上げているということだ。また女の子は、兵士の妻としてあてがわれることもあるそうだ。

そして本作は、そんな酷い現実と、そんな酷い現実と真正面から向き合う「テラ・ルネッサンス」を映し出すドキュメンタリー映画である。

まず、映画冒頭で、「ウガンダ北部のグルという村に、142名の元こども兵が戻って来る」という場面が映し出される。この時点ではあまり詳しい説明がなかったので、状況がちゃんと理解出来たわけではないのだが、その後の描写やトークイベントで語られた内容から、「テラ・ルネッサンスの呼びかけで、自らLRAを離れた者たち」であるようだ。

そしてテラ・ルネッサンスは、このようなやり方で「アフリカ最長の紛争」を終わらせようとしているというのである。

本作では、テラ・ルネッサンスの職員としてアフリカの元こども兵支援を最前線で行っている小川氏にかなり焦点が当たる。トークイベントの中で鬼丸氏と監督の菊地氏は、「小川さんは独特の存在感がある」「話が終わらなくて編集しにくい」と色んなことを言っていたが、そんな小川氏が国際刑事裁判所(ICC)に言及する場面がある。ICCは確かに存在意義があるが、しかしそれだけで紛争は終わらないというのだ。

では、テラ・ルネッサンスはいかにして紛争を終結させようとしているのか。

現在、LRAは1500人ほどの構成員がいると考えられているという。で、先の「戻ってきた142名」は、ざっと1割である。つまり、理想的な話をすれば、同じことを10回やれば、LRAは組織がほぼ壊滅する。そしてテラ・ルネッサンスはそれを目指しているそうなのだ。

テラ・ルネッサンスはウガンダで(そして後半では、コンゴにも)「元こども兵の支援・訓練センター」を開いている。彼らは幼い頃に誘拐されたため知識・技術がないし、また長年の拘束生活で心身ともに傷を負っている。そんな彼らに職業訓練的な教育を行いながら、必要な支援を行っていくというのがテラ・ルネッサンスのやり方である。

そして、その訓練センターにやってくる者の中には、「LRAのリーダーであるジョセフ・コニーの妻」や「ジョセフ・コニーにかなり近い位置にいた幹部」などもいる。訓練センターを出てからも彼らとは関わりが繋がっているわけで、そういう人たちの協力を得ながらLRAの情報を得て、「切り崩し」の作戦を続けているというわけだ。テラ・ルネッサンスはウガンダ、コンゴ、中央アフリカの政府を巻き込んで活動を行っているそうで、時間はかなり掛かるだろうが、確実に終わりに近づいているように思う。

トークイベントの中で鬼丸氏は、「テラ・ルネッサンスでは、『1mmでもいいから不可逆な変化をどう作るか』を意識している」と話していた。また、トークイベントの冒頭では、監督の菊地氏が小川氏と最初にあった時のエピソードが語られるのだが、最初はなんとウクライナだったそうだ。テラ・ルネッサンスは、ウクライナ侵攻後のなかなか支援が集まらない時期に支援を行っていたそうなのだが、その時の小川氏の印象を監督は、「メッチャタイパの悪い支援をしている」と表現していた。

「支援」というと、「『きっとこういう支援が必要だろう』というある程度の決め打ちで現地入りする」みたいなことが多いようだが、小川氏やテラ・ルネッサンスは、現地入りしてからヒアリングして本当に需要がある支援を行うことにしているそうで、これを「タイパが悪い」と表現していた。

そして鬼丸氏もその表現を引きつつ、「テラ・ルネッサンスはタイパやコスパの悪い支援をしている団体です」みたいに言っていた。

ただ、彼らがそんな支援を行うのは「不可逆な変化」を目指しているからだ。どれだけ元こども兵の支援をしても、新たに元こども兵がどんどん出てくるようじゃ意味がない。だったら、「そもそも紛争を終わらせるしかない」というわけだ。彼らはそのために何をすべきかを考えて行動しているというわけだ。

そもそも「アフリカ」というのは、日本からの支援が集まりにくいようで、世界的に見ても長く苦しい状況に置かれている人たちがいるのに、注目が集まらないという現実があるという。そんな現実が少しでも変わればという想いもあって本作が生まれたみたいなこともあるようだ。

元こども兵たちが語る話は、本当に凄まじいものがある。10代で誘拐され、10年も20年も30年も拘束される。逃げようとしたり命令に従わなかったりするとすぐに殺され、だから、命じられれば人殺しもせざるを得なかったそうだ。ある女性は、兵士の妻にさせられて妊娠し、出産後赤ちゃんがまだ乳離れしない内にまた認識したという。さらに、水汲みに出ていた時に住んでいた場所から銃声がして、戻ってみたら子どもがコンゴの兵士に誘拐されていた、ということもあったそうだ。それぞれの組織が報復のようにお互いに誘拐し合っているという悲惨すぎる現実が存在するのだ。

そういう、元こども兵たちがかつて置かれていた状況に対する驚きももちろんあったのだが、個人的にはもっと驚かされたことがある。

映画では様々な元こども兵にインタビューをしているのだが、その内の1人に監督が「この中に、あなたを誘拐した人はいる?」と聞いている場面があった。「この中」というのはもちろん、テラ・ルネッサンスが運営している訓練センターである。僕は、この質問が出た時点で「え?!」と思った。「ンなアホな」という感じがしたからだ。

しかし、質問された子は、「◯◯と△△と、あとあの背の高い人」と自分を誘拐した人物を指し示したのである。

おいおい、マジかよ。さらに別の元こども兵は、「☓☓が僕に殺せと命じた」みたいなことも言っていた。もちろん「☓☓」も訓練センターにいる人物である。

ンなことあり得るんか。映画を観ながら僕は、この点に一番衝撃を受けていたかもしれない。

さて、映画の中でこの点に関する説明は特段なかったのだが、トークイベントでは結構語られた。

話の流れとしては、まず監督が「最初は元こども兵を被害者だと思ってたけど、彼らも残虐な行為をしている加害者であり、もちろんやらされているわけだけど、そういう状況の異様さにしばらく整理がつかなかった」みたいなことを話す。監督は計6回現地入りして取材を続けたそうだが、その期間の半分ぐらいまでは、整理出来ないままグチャグチャしていたそうだ。

しかし、「小川氏を始めとするテラ・ルネッサンスの人たちは、とにかくジャッジをしない」とも話していた。支援をしている相手が良い人なのか悪い人なのかみたいなことは考えず、辛抱強く関わりを続けているというわけだ。そういうスタンスだからこそ、「混ぜるな危険」みたいな立場の人間を同じ空間で支援するみたいなことになっているのだろう。

そしてそういう話を受けて、鬼丸氏が「相田みつをみたいですけど、良い人か悪い人かなんて分かんないですよ、人間だもの」みたいなことを言いながら自説を語り始めた。僕らだって、良いことをする時もあれば悪いことをする時もある。だから、「その一瞬」だけを切り取って良い悪いを言っていてもしかたない。その時のその条件下でその人はそういう行動をしたというだけのことであって、それがその人の本質かどうかなんて分からない。だから、良いか悪いかなんてジャッジをせずに、今のその人をなるべくありのまま見ようと思っている、みたいな話だった。

さらに、これは僕も非常に重要だなと感じたのだが、「支援する側は、支援の受け手に完全や完璧を求めがち」とも指摘していた。これは僕も良くない傾向だなと感じるし、重要な指摘だと思う。

以前、何かの本で読んだのだったか、何らかの形でテレビで取り上げられた「支援を必要とする人(確かお金が無いとかそういう話だったと思う)」が、後に慶応大学に通っていたことが判明したことで、「慶応に通ってるならお金がないはずがない」と批判された、みたいなことがあったという(細部を覚えていないので大分間違ってるかもだけど)。あるいは、これは個別の案件ごとに色んな状況はありそうだが、「生活保護を受けている人がパチンコをしていると批判したくなる」みたいなこともあるだろう。元こども兵の話とはちょっとレベル感は違うが、なんとなく言いたいことは伝わるだろうと思う。

「支援の受け手は”当然”善人であるべきだ」みたいな感覚は、外国のことは知らないけど日本人の中には割と一般的にありそうに思うし、そういう風潮によって起こるトラブルもきっとあるはずだ。ただ、本質的には「支援が必要かどうか」と「その人が善人かどうか」は全然関係ない。善人であろうがなかろうが、支援が必要なら支援すべきだろう。僕も、割と意識的にそう思おうとしている(僕の中にも確かに、「支援を受けているなら善人であってほしいなぁ」という気持ちがあることは認めるべきだろう)。

鬼丸氏は、「小川氏もテラ・ルネッサンスのスタッフも、同じようなスタンスで支援に関わろうとしている」と話していた。そんなスタンスをまさに体現しているのが小川氏であり、鬼丸氏は「1つ1つジャッジしていたら前に進めなくなる」と表現していた。支援の最前線にいるからこその実感と言えるだろう。

さらに「支援の最前線にいるからこその実感」をもう1つ挙げるとすれば、「それでもなお生きる」という言葉も印象的だった。鬼丸氏がトークイベントの中で言っていたのだが、「人は問題がなくなるから幸せになるわけじゃない。問題を抱えながら幸せになるんです」と、支援に関わる中で強く感じるのだそうだ。なるほどな、と思う。確かにそれはその通りだろう。

本作では、社会復帰を目指す元こども兵たちの現状を様々に映し出すのだが、その中でも個人的に印象的だったのが、「夫と距離を置きたい」と話していた女性である。彼女は、誘拐され、その組織の中で結婚させられ子どもを産んだが、子どもは誘拐され、夫は殺され、そしてテラ・ルネッサンスの訓練センターにやってきた。恐らく訓練センターで出会ったのだろう、同じ元こども兵である夫がいるのだが、彼女は結婚後も色々考えたのだろう、カメラの前で「元LRAの人とは一緒にはいられない」と、夫と一緒にいることを拒否するようになった。やはり、「誘拐されたことで人生は一変してしまったし、そんな私の人生を激変させたLRAは許せない」という想いが強いのだろう。当然だと思うし、「元LRAと一緒にいると当時のことを忘れられない」みたいな気持ちもあるはずだし、ホントにしんどいだろうなと思う。

本作で描かれていた現実はまるで知らなかったし、そして知らないでは済まされないようなちょっと酷すぎる現実だった。作中ではちょっと触れられていただけだったが、LRAだけではなく実は政府軍も民間人にかなり酷い扱いをしていたようで、国民は本当に振り回されていたのだろう。また、元こども兵は、まったく自分の意思とは関係なく誘拐されて酷い目に遭っているだけなのに、「元こども兵だ」という事実によって差別をされたりもしているらしい。冒頭では、女の子だったと思うけど、「母親でも私たちが経験したことを理解できないはず。きっと家に帰っても拒絶されるし侮辱される」みたいに話していた。あらゆる意味で、本当に酷すぎる現実だなと思う。

そんな凄まじい現実が描かれる作品である。
klein2
4.0
元少女兵の長男が身体は大きいのに無言で母親のひざに座っている姿、ドクターのビデオを見る元子ども兵の真剣なまなざしが忘れられない。