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影なき男
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『影なき男』に投稿された感想・評価

Youtubeの映画チャンネルBazooka Bunnyで鑑賞可能な、ダイヤの強盗殺人犯を追ってシドニー・ポワチエ演じるFBI捜査官がトム・べレンジャー演じる山岳のプロと共に犯人が逃げた山岳地帯へと向かうサスペンスアクション。監督は「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」や「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」のロジャー・スポティスウッド。

冒頭、スナイパーが狙うも人質と共に毛布を被り顔がバレずに逃走する犯人の知恵にまず膝を打つ今作、犯人は山岳ツアーに参加者として紛れ中盤まで誰が犯人か分からないのが特徴。また、参加者の中には「ダーティハリー」のあの人や「ショーシャンクの空に」(と「スポンジ・ボブ」 笑)のあの人が居るので、犯人の正体は人によっては見当つく一方で犯人じゃなかった方の最期は意外という絶妙さ。

案外山岳パートではアクションを伴う犯人との対決等が用意されてるわけではなく、崖を登れなかったり吹雪の中凍えるシドニーをトムが助け、彼が主導権を握る中交流を深めるのがメインながらシドニーの馬があらぬ方向へ行き戸惑ったり山小屋のドアを開けたらヘラジカが居たりと意外とコミカル要素が充実しており、銃を撃って威嚇させ馬を帰らす超雑な強行手段、クマと遭遇すればホッー!ハッー!ハンブルルルルアッ!という顔芸伴うヘンテコ威嚇で追い払う、真面目な役柄が多いシドニーがおもしろ黒人と化すキャリア史上屈指の名シーン(?)まで用意。

終盤のカーチェイスやフェリー内での追跡劇では今度はトムの代わりにシドニーが水を得た魚の如く活躍。犯人との決着のつけ方もエンディングも結構あっさりしてますが前者は海の中、というのが少し意外だしシドニーがトムに言った言葉への返しor反映となる後者は相手に対するリスペクトを感じさせるものでとても良い終わり方。

前述のクマのくだりに関しては賛否両論でしょうが、現在の作品ならシリアス一辺倒になりがちな題材ながらユーモアも忘れないこの時代の娯楽作品ならではの作風は好印象で隠れた傑作かもしれません。

Shoot to Kill. aka Deadly Pursuit.
https://youtu.be/niTla4AEdgs?si=mKzN7hh1FZUrFiKs
SYU
4.0
2020/01/06
監督 ロジャー・スポティスウッド
シドニー・ポワチエ
トム・ベレンジャー

【執念の追跡劇の物語】

広大なロッキー山脈を舞台に、凶悪な殺人犯と、それを追う刑事とガイドのコンビの熾烈な追跡行を描くアクションスリラー。

若き日に初めて見た時、その面白さに驚かされた作品。

冒頭の緊張感溢れるシーン、なかなか正体を現さない狡猾な犯人、中盤以降の一進一退の攻防、S・ポワチエの渋さとT・ベレンジャーのワイルドさ、最後まで目が離せない手に汗握るテンポの良い展開等、個人的に大好きな80年代スリラーの一本。

傑作です。

【再】鑑賞日2011年1月18日 BS鑑賞にて
 「この辺じゃ 黒人が珍しいからな」

 凶悪なダイヤ強盗犯が、ある登山ツアー客に紛れて逃亡中ということが分かり、犯人を追うFBI捜査官のウォーレンは山岳ガイドのジョナサンに追跡の協力を申し出る。はじめジョナサンは単独で追跡しようとしていたのだが、渋々ウォーレンと行動を共にすることに。
 実は凶悪犯が紛れ込んだ登山ツアーのガイドを務めるサラはジョナサンの恋人だったのだ。
 果たして二人は彼らに追いつくことができるのか……?

 シドニー・ポワチエとトム・ベレンジャー共演で贈るサスペンス・アクション。

 山は自分の庭みたいな感覚のジョナサンと、都会育ちで登山経験ほぼゼロのド素人ウォーレンの凸凹コンビっぷりが面白い。
 特にウォーレンは真面目でお堅い印象ながら、馬もロクに扱えないし、慣れない山道に苦戦するしで、ヒョイヒョイ登っていくジョナサンの足を引っ張ってしまうダメ男っぷりをいかんなく発揮。
 クマに遭遇した時の撃退方法も「何じゃそりゃ!?」な挙動。もはやお笑い担当。

 一方、犯人が紛れ込んでいるツアーのほうは、誰が凶悪犯か、観ているこちら側にもしばらく明かされないのでハラハラドキドキ。誰が犯人か予想しながら観てみるのも一興。

 で、本作、意外なことに山で完結せず、何とみんな下山する!
 舞台が街に移った途端、今度はウォーレンが自分の庭だと言わんばかりの活躍ぶり。ちゃんとシドニー・ポワチエにも見せ場を作ってあげようということなのかな。

 こういったバディものにはつきものである、次第に友情がはぐくまれていく流れも健在。オールロケで撮影された山岳シーンでは、シドニー・ポワチエとトム・ベレンジャーがほぼノースタントでアクションに挑戦しており、リアリティと迫力は十分。後のインタビューでシドニー・ポワチエが「クレイジーな体験だった。二度とやらない」と言っているほど過酷だったようだ。撮影後、彼は相当痩せたそう。やっぱダイエットには登山だね!

 スリルとサスペンス、そしてちょっとしたユーモアといった、典型的な面白さを兼ね備えた良作。

 「こんなこと 時々やるのか?」
 「毎日さ」

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