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熱狂をこえて
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目次

熱狂をこえての作品紹介

熱狂をこえてのあらすじ

1931年、樺太で生まれた南定四郎。22歳で上京し、自分らしい生き方を模索し続けた。1984年、ゲイ解放運動を開始。活動に没頭するなかで、その熱意は次第に彼自身をも突き動かしていく。そして1994年、日本初のプライドパレードを開催する。しかし回を重ねるにつれ、運営は独善的なものへと変化。第3回パレードでは大きな反発を受け、南氏は運動の第一線から退くこととなる。時代に翻弄されながらも、正義に突き動かされ、熱狂のなかを駆け抜けた半生。熱狂をこえた先に、南氏は何を見つけたのか。本人の証言に加え、当時の関係者のインタビュー、報道資料、写真、映像をもとに、その激動の軌跡をたどる。ひとりの人生を通して描かれる、日本のプライド運動のはじまりの物語。

熱狂をこえての監督

松岡弘明

熱狂をこえての出演者

南定四郎

原題
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
105分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
アップリンク

『熱狂をこえて』に投稿された感想・評価

【連帯という鎖】

先日開催いたしました「不定期開催dm的映画祭inゲージュツの秋2026」のオーラスを飾ったのがこちら「熱狂を越えて」でした。

これはシアターキノ恒例の「KINOフライデーシネマ」にて、この回1回限りの限定上映であったため、この機会を逃がすと恐らく今後見ることはないかもしれないな…と思ってじわじわとマーク(笑)
また上映後には監督や実際に作品に登場された方々も登壇され、色々なお話を伺う事も出来ました。

・・・・って、一体これってどんな作品なの?ってところですよね(;^_^A

この作品は、日本で初めてLGBTQのための「レインボーパレード」を企画、運営、そして実行された南定四郎さんという方の半生を通して、日本におけるLGBTQの黎明期についても深堀していくというドキュメンタリー作品です。

これ、作品としてもそうだし、実際にここに出てくる南さんという人間に対して、恐らく様々な意見(賛否両論)はあると思う。
僕の中でも「う~~~~~ん・・・・」と思うところが無かったわけでもないし。

普段よく耳にする「マジョリティ」「マイノリティ」というちょっぴり乱暴な括り。
これが単なる「性的指向」としての括りなのか、はたまた「人の尊厳」にまで立ち入った宣言なのかって、実はニュアンスがとっても曖昧な気もするのは僕だけだろうか・・・
そしてそんな「区分」で大雑把に分けられてしまう事に、違和感や窮屈を感じる事はなかったんだろうか・・・。
この作品では、僕の中で「LGBTQという括り」に抱いていた「漠然とした違和感」についての答えも見えた気がして、ちょっと理解が深まった気がする作品でもありました。

続きは内容に触れてしまうので、フィルターをかけてコメ欄に残します。
「南さんにはいいところもあり、悪いところもあった」

誰でもそうだし、
時代を切り開く強烈なパワーを持つ人ならなおさら副作用のようなものは強いんだと思う。

素晴らしいなと思うのは、
90歳超えて自分のやってきたことをここまで猛省できてること。

近年リベラルおじさんが自分のやらかしで炎上したときの謝り方(もしくは逃げ方)が下手すぎてキモくて嫌だったんですが、、

一切の言い訳なくきっぱりと自分の過去の言動を断罪していたのがご立派だと思ったし、
それこそが毎年毎年何かは批判されてトライアンドエラーを繰り返すプライドパレードの在り方なのかもと思います。

**

1994年に日本初のプライドパレードを実現させた活動家の南定四郎さんのドキュメンタリー。

別の当事者ドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』も名作だが、
南定四郎さんも94歳でご存命。

『94歳のゲイ』が完全にクローゼットとして生きて付き合ったことも性交渉をしたことのない男性であることと対照的に、
南さんは日本のゲイリブの先鋒として活動されてきた方。

**

南さんの半生を追いつつ、日本のプライドパレード黎明期を知れるのは日本史の一つとして貴重。

うっすらと概要くらいは知っていたけど、ここまでの〝熱狂〟だったとは初めて知った。

**

「ゲイ男性も結局男」というのはよく聞く言葉。
セクシュアルマイノリティの中で〝男ではある〟ゲイ男性はやはり特権があり下駄を履いている。

ゲイリブの先鋒でありつつ昭和のおっさんでもある南さんが仲間のレズビアンに言い放った「レザのくせに!」は、象徴的な言葉だった。

「南さんの目には女性が見えていなかった」

独善的に突き進む南さんを誰も止められなかった反省のひとつだろうけど、
おそらくどうやったって止められなかったように思う。
3.4
ドキュメンタリーは割とトントンと明るく事実を拾っていくのですが、まず2つ気になったのは結婚して2人の子供を作っている事実とすぐに会社を辞める忍耐力のなさ。
子供を作った事に関しては本人も認めているけど、親の役割をしてなかったと言う事で、パートナーと暮らしているって、離婚して財産分与してなかったら、あまりに無責任過ぎる。
すぐに仕事を辞めるのは最後の方で編集の仕事に就ける事で、その後の自分の生き方の指針になったのは結果オーライという事で。
この人の父親が樺太からの引き揚げ船に乗らなかったくらい無責任。血は争えませんね。

その後はゲイ文化に染まっていく様子、海外の文化に触れて、国内にLGBTの権利を浸透させる活動の様子を描いていて、ゲイパレードを日本で初めて開催する過程が描かれています。
後で描かれているが、この人はレズビアンに全く興味がなかった模様。
3回でパレードは空中分解しますが、その原因は自分が認めている様に、この人の責任。
そこで実行委員部長が自殺しています。

その後沖縄にパートナーと移り住んで、自分の人生を省みる話。
登場人物の全員が評価している事は、LGBT黎明期でパレードを開始した事。
確かにそれは掛け値なしに評価出来る所。
自分の人生には全く後悔はないと言ってたけど、そうでしょう。好きな事やって。悔いがないと言いつつ、その幸せはゲイパレードの混乱で自殺した実行委員部長、奥さん、子供の犠牲の上に立っている幸せだという事を認識して欲しいです。自分だって生きてるんだから動物の肉を食べ、色んな犠牲の上に立ってる身だけど、明らかに他人の犠牲の上に立ってる認識は欲しいです。

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