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太陽にかける橋/ペーパー・タイガーのHKのレビュー・感想・評価

3.4
トラ年ですから・・・その③
原題は“Paper Tiger” いわゆる“張り子の虎” 。今回は妖怪ではありません。
こんな映画あったよな~とトラ繋がりで思い出して初鑑賞。
イギリス映画です。オープニング・クレジットにはデビット・ニーヴンと三船敏郎が横並び。
次にハーディー・クリューガー、英日独となかなか国際色豊か。

舞台は政情不安な東南アジアの某国。
日本大使(三船)の息子の家庭教師として雇われたのは、爵位もあり戦争で勲章ももらった立派な肩書の英国人(ニーヴン)。
自らの多くの英雄譚を語って聞かせる家庭教師に大使の息子は憧れと尊敬の念を隠せませんが、ある日この二人がテロリストに誘拐されてしまい・・・

監督はケン・アナキン(『バルジ大作戦』『素晴らしきヒコーキ野郎』)。
音楽はロイ・バッド(『シンジケート』『ワイルド・ギース』)。
初見なのにメロディアスかつちょっと大袈裟なテーマ曲に聴き覚えがあるのはきっと昔FMラジオの映画音楽番組で何度も聴いたんでしょう。

三船の息子が読んでいる当時の少年サンデーの表紙に思わずポーズボタン。
創刊16周年号!ダメおやじ、ゲッターロボ、男組、柔道賛歌などのタイトルを確認。
本誌独占アグネス・イン・アメリカって・・・どっちのアグネス?
ちなみにこの息子を演じた安藤一人(当時10歳)は今も現役の俳優のようです。

私はトラ年なので、今は無き実家では正月や子供の日には張り子の虎が飾ってありました。
懐かしくも、今にして思えば外見だけで中身はカラッポということですからなんだか複雑。
まあ祝ってくれてたんでしょうからありがたい話なんですが、中身が無いならせめてもっと立派な外見が欲しかったな~と思ったりするのはゼイタクでしょうか。

トラ年シリーズもう少し続けます。
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