クレセント

ただ君だけのクレセントのレビュー・感想・評価

ただ君だけ(2011年製作の映画)
4.0
やはり男の本質は寡黙にあると思う。この映画の見どころは愛する女を命を懸けて救おうとした男がいた。女を救うために自分の全てを犠牲にした。からくも生き残って帰ってきた男は身も心もボロボロだった。口もきけなくなっていた。そして女を陰からそっと見守ることが生きがいだった。そのつもりだった。しかし女の心の奥底には愛する男のことを忘れることはなかった。運命はそんな二人を再び会わせることになった。女は泣きながら尋ねた。約束したのにどうしていなくなったの。どこにいたの。こんなに会いたかったのに。男はただ女を抱きしめるだけだった。そして決してその理由(わけ)を言うことはなかった。男の身勝手というかもしれないが、自分を本気で守ってくれる男に女は惚れる。ラブストーリーの本質はここにある。
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