オタク

クリーブランドで病院の書類係として働きながら、自分を主人公に日々の日常を描くコミック「アメリカン・スプレンダー」を刊行し続けた実在のコミック作家ハービー・ピーカー
彼の半生を、俳優が演じるドラマと本人たちも登場するドキュメンタリー、彼のコミックによるアニメーションなどを交えて描いた伝記ドラマ

面白い人生

こんな人もいるんですね〜

笑える

ロマンスあり
そして、見応えもありました

描き方が面白い
最後まで飽きずに楽しめます

本人も独特な人
声が可笑しい

音楽も印象的でした

いや〜これ実話😆非常〜に面白かった❗️
ポール•ジアマッティがハマってる👏🏻

アメコミは無知なんだけど、カルト的人気を誇る『アメリカン•スプレンダー』の原作者ハービー•ピーカーの半自伝ヒューマンコメディ。

共同監督のシャリ•スプリンガー•バーマンとロバート•プルチーニは夫婦であり、この作品がデビュー作。センスいい✨

コミックと映像（本人の出演とジアマッティの演技）の3種が同化する感じ。
映し方が溶け込むように自然なので観易いしリアリティ溢れて笑える🤣


◉ストーリー
病院で事務員をしている冴えない中年男ハービーは、2番目の妻にも逃げられ落ち込んでいた。コンプレックスの塊のオタクで、趣味はレコード収集。近所のガレージセールで意気投合したのが内気なロバート•クラムだった。クラムはコミックの才能を発揮し一躍有名になっていく。
ハービーも同僚たちが個性的なのもあり、自分の周りの日常の出来事を漫画にしようと思い立つ。しかし、線すら碌に引けないハービー。クラムに見せると面白がり画を担当してもらう。すると瞬く間にコミックの人気に火が付くのだった。
ファンだというジョイス（ホープ•デイヴィス）から手紙が届き、あっという間に3度目の結婚に至る。
その後、テレビにも出演し有名にはなるが食べていけるほどではなく、地道に事務員の仕事と両立させていく。



本人は申し訳ないけど外見も内面も魅力的とは言えず、偏屈で頑固で皮肉屋。出不精で家の中はゴミだらけ。ただ世の中の観察眼だけは優れている。

・スーパーのレジに並ぶユダヤ人のお婆さんを観察する心の声。
・ジェリービーンズ好きな同僚（ご本人が登場するが俳優より面白い）のおかしみ。
・妻のジョイスもかなり変わり者。
ハービーから「パイプカットしてる」と言われていたがやはり子供が欲しい。モヤモヤして一日中寝ていて仕事はしない。

そんな時、ハービーがガンになり...辛い治療を終えた1年後には養子を迎えるのだった。

普通の人が普通の人を描くコミック。目の付け所が天才的？庶民的でウケるのかな。
ハービーと同僚が話しているのを傍で見て笑っているジアマッティも映っている。

ラストは職場で退職祝いをしてもらってる姿には笑顔がある。

なんかかなり面白かった、皆さんに観て欲しい、お薦め〜💫

友人のコミック作家ロバート・クラムに触発され、平凡な書類係のハーヴィはコミックの原作作家になりアメリカン・スプレンダーを創刊し、たちまち有名人になる。そんな頃彼のファンのジョイスと出会い結婚し、順風満帆にみえたが。。

歳をとった今の本人と、俳優陣により演じられる自分とその周りの過去の回想を、劇中劇として描写する奥行き感、さらには今の枠の中に劇中劇の役者勢が集合してプライベート感を出すなど、何層にも深みを帯び、厚みを演出している。さらにはそこにポップなコミックの絵が交差し、その中に人物を配置したり、その逆もあり、シニカルな笑いの中に癖のある人物像が 、哀れな中にしっかり温もりを通わす。

色彩も豊かで、場面の切り返しに対照的なポップとシニカルが上手くミックスされ、最後に残るのは壮大な愛である。冴えない中年男を演じるポール・ジアマッティのなりきりぶりが素晴らしい。ギョロっとした目に猫背でお腹ぽっこり、常に周りを見据え、悪態ついてるが、それが外観にマッチしてる。特に前半の彼の描写がポップな中で泳がされてるのが面白い。

後半は一気に悲劇の展開になるかに思え、トーンダウンするもののあっさりした描写で、センチメンタルに転ぶことなく、あくまでドキュメンタリー感とポップな世界の中から出ることなく、最後までさらっと終わっていくのがいい。何も残らないような、それでいて時間が経てばふと思い出してしまうような、絶妙な空気感は後を引きます。