江分利満氏の優雅な生活の作品情報・感想・評価

「江分利満氏の優雅な生活」に投稿された感想・評価

戦中派の気持ちは全くわかりませんし、愚痴りたくなって酒を飲むのもよくわかりませんが、鬱憤はたまる一方で、たまったことをときたま忘れるくらいしか方策がないんですが、エブリマンはそれを逆に披露開陳して忘れがたきものとして残したわけですね。いつか破綻してしまうんじゃないかとひやひやしましたが、それもなく終わりました。とにかくみなさんよくしゃべる映画でした。喜八の編集の妙も堪能できて楽しかったです。新珠三千代がべっぴんでたまりません。東野英治郎のクズ親父も良かった。ちなみにエブリマンと私の祖父は同い年で、エブリマンの息子は父と同い年でした。
tomitafari

tomitafariの感想・評価

4.5
なんじゃこりゃー笑

喜八映画は音楽的に感じる
繰り返し観たい
nana

nanaの感想・評価

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当時としては珍しい?合成やストップモーションが使われている作品。
トリスのおじさんでおなじみ、柳原良平さんのアニメーションも面白いです。

岡本喜八監督ならではの軽快なテンポで描かれる、戦中派中年サラリーマンのぼやき。
江分利満(えぶりまん)=every manというように、こういう悲哀を抱える中年サラリーマンはきっと現代もどこにでもいるんだろう。

岡本喜八監督と戦争は、やっぱり切っても切り離せない。
kota

kotaの感想・評価

4.3
岡本喜八2本目。
岡本喜八は喜劇の天才!
サラリーマンの愚痴に乗せて過去と現代を行ったり来たり。ウディアレンみたい
江分利滿という名前もなんかすてき
とにかく喋る、喋る、喋る。どこか初期の藤子不二雄的ニュアンスを感じた。全部受けきれなかったのでもう一度観る
コラムニストで小説家、山口瞳の自伝の映画化。
同世代の岡本監督が戦中派の想いをぶちまけた作品。
小林桂樹は30代には見えないが、酔っ払いぶりがサマになってる。
自分に戦中派の気持ちなど判るわけもないが、それでも
「俺は赦さない」のくだりは何度観ても心を動かされます。
岡本喜八作品はほとんど面白く見られるのだけど、これはちょっと眠くなってしまった。間を空けてまた挑戦したい。
小林桂樹はたくさんのセリフ、よく覚えたね〜
砂塚秀夫はテキ屋役だけど、しゃべりがうまい!

「鬼才・奇才・キ才 岡本喜八」@ラピュタ阿佐ヶ谷
いや~見逃してましたよラピュタ阿佐ヶ谷!まさか岡本喜八監督作品の特集やってるとは!気が付いたのが終了1週間前・・・でも間に合いましたよ!観たかったけど観れなかった作品の1つです。


山口瞳の原作に仕上げたかなり不思議で前衛的な表現の、まさに岡本喜八作品!って感じに溢れる作品です。


江分利氏(小林桂樹)はサントリーに勤める宣伝部です。お酒が非常に大好きで、毎日午前様な生活です。そんなある日、酒場で知り合った2人組に口約束をしてしまい・・・というのが冒頭です。


なんだろこれ!面白い!!という要素がぎゅうぎゅうに詰まった作品です。主演の小林桂樹さん、私は映画での記憶がないんですけれど、めちゃくちゃ有名な方ですよね?「ゴジラ」も「椿三十郎」にも出演されてます!が、この人の、かなり愛嬌ある演技が素晴らしい。今で言ったら(や、その当時もなんですけれど)相当に説教臭いんです。でも、その説教にも教養を感じられるし、何といますか、愛嬌があるんですね。この愛嬌を感じられるか?でかなり印象が変わってしまいます。


そんな江分利氏の優雅と言えば聞こえは良いですけれど、決して優雅だけではない、戦中派の戦後生活者の目線での、社会サバイブ自伝史ものです。


ストップモーションだったり、円環構造だったり、アニメーションを差し込んだり、かなり演出は凝ってます。そして素晴らしい効果をあげていると思います。


重要なのは、かなり軽快に、当時のサラリーマン風俗を掬い取った作品なんですけれど、あの、岡本喜八作品(僅かに観てるのは「独立愚連隊」、「殺人狂時代」、「ブルークリスマス」、「ジャズ大名」なんか取っ散らかってますねw)の中ではかなり踏み込んだ作品になってます、はっきりとセリフで説明してくれてるかなり珍しい作品じゃないかと思います。恐らく反戦な作風であるのは映画を見れば分かると思うんですけれど、言葉でセリフで説明してくれているのは珍しいし、岡本喜八っぽくないとさえ感じましたが、これは原作がそうなのかも。

私は今のところ「殺人狂時代」が原作についても映画でも役者でも、やはり1番好きな作品ですけれど、この作品もとても好きな作品になりました。


あぁあ、せめてもう少し早くラピュタの特集を知ってたら、激動の昭和史 沖縄決戦 を見に行けたのに、本当に残念・・・今度からもう少し2番館をチェックしなければ・・・


あと、原作山口瞳さん、ちゃんと読んでないのが恥ずかしい感じですけど、いわゆるエッセイストとして有名ですよね。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.2
いわゆる天然な凡人を絶妙な語り口で、鋭く切り取って魅せる巧さ・・・モノクロながらも漫画を挿入したり、ちょいとしたユニークな編集を随所に見せ切るエンタメぶりは圧巻。

そう、平凡を優雅に描いた岡本喜八監督の喜劇の傑作に、完敗の乾杯(笑)

いや、決してオヤジギャク的な"黒い犬"じゃあーりません・・・って、運動会の見方が変わるかも(爆)

そして、小林桂樹の凡演は味が有りすぎて、グーッジョブで・・・軽率な東野英治郎を筆頭に、新珠三千代に天本英世に塩沢ときらにニヤリ。
1960年代の江分利氏の家庭を中心に、当時の世相を描いた映画。

江分利氏(小林桂樹)とその妻(新珠三千代…綺麗💕)と江分利氏の父親(東野英治郎)がメインキャストであるが、その他出演者も当時の雰囲気を(当然ながら)出していてグッド。(個人的には、ウルトラQと前後してこの映画に出演している桜井浩子などに目がいってしまった。)

江分利氏の父の過去を描くシーンに、実際の戦争映像などを挿入したり、アニメーションを使うあたりは上手い。

ただ、飲んで飲んで、会社の後輩を明け方4時過ぎまでつきあわせて、愚痴る江分利氏の姿は、見ていてイライラした。それを止めさせることになった妻(新珠三千代)の朗読する姿は江分利氏とは対照的に良かった。

小林桂樹と新珠三千代は、『女の中にいる他人』でも夫婦役をしていたが、今回は小林桂樹が主役であった。
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