アメリカン・スプレンダーの作品情報・感想・評価

「アメリカン・スプレンダー」に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

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めちゃ良~。原作は公立病院の書類係として働くハーヴィー・ピーカー自身の小規模な生活を、ロバート・クラムをはじめとしたアーティストたちが漫画に起こした自伝モノ。ポール・ジアマッティがピーカーを演じるドラマ部分と、ピーカーや彼の友人・家族本人が出演するドキュメント部分を往来するユニークな構成。ジアマッティはもちろん、メインキャストみんな素晴らしい。邦訳されている原作本のうだつの上がらなさに比べれば、一応はサクセスストーリー・ハッピーエンドになっているし、定年まで勤めあげた病院の退職パーティーの様子で終わるのもやたらと感動的だ。地に足がついてるというか、人生に高望みしてないというか、それでも黙々と自分を主役に据え続けてウダウダ言ってる肝の据わりっぷり(or偏屈ぶり)とか色々面白い。ピーカー氏は2010年に亡くなってしまったが、地元のクリーヴランドに銅像が建っているという。一番強烈なキャラしてるオタク、さすがに演技がオーバーすぎると思って観ているうちに本人が登場するとマジでそのまんまなので驚嘆する。観に行く映画が『Revenge of the Nerds』なのもそのまんまだ。終身名誉オタク。
コミックもそこそこ売れて、テレビにも出演して、こうやって映画にもなってるのに
ライフスタイルが全く変わってない
アメリカンドリームどこいった状態
まさか、ネタ集めのためあえて変えずにいるプロ魂!?

役者が上手すぎて所々本人が出てくるんだけど違和感ないのがすごい、これは正真正銘のプロ
アメコミアングラ原作者(マンガは描かない)のノンフィクション。

登場人物にロバートクラムがいて、クラムの映画は完全にドキュメントだったが、この人の場合は製作者に委ねたもので意図がはっきり判る。

本人やら嫁さん、同僚、養女など本物が出演するため、コアなファンでなくても割と入り易い。

リアリストで感情の起伏が激しい割に、自分の人生を他人に観てもらいたいところも持ち合わせており、実は寛容的なのかも知れない、「いち人生にドラマはない、なんて事は無い」槇原敬之の歌詞かよ的深みを感じる内容。
じえり

じえりの感想・評価

3.0
コミックの脚本ってどれくらいの賃金貰えるのか?定年まで病院の事務やってる
ハービーピーカー
コミック絵を差し込んでの実録ストーリー
トビーがいい味出してた
正真正銘のオタク
sally

sallyの感想・評価

5.0
声にならない声で引き留めても
愛する人は去っていった
平凡で退屈な書類係の生活
ヒーローにはなれなくても
コミックの主人公にはなれた
人生は愛おしくてどこか寂しい

満たされないまま短い週末がくる
生きていれば良いこともあるのだ

バラ色の人生なんて、まるで幻想だ。

冴えない書類係が人気コミック作家になる。
まさに、アメリカン・ドリーム。

カルト・コミックである
「アメリカン・スプレンダー」の作家
ハービー・ピーカーの伝記映画。
アメコミ風のカットや、
ドキュメンタリーちっくな構成も面白い。
劇中で流れるジャズが心地良く、
レトロな色合いがとってもキュート。

恋が成就したとき、夢が叶ったとき。
その瞬間は最高に幸せを感じるけれど、
その先はもう、"日常"なのだ。
もしくは、想像とは違うかもしれない。

いつだって隣の芝生は青くて、
他人はきらきらと輝いて見える。
なぜなら、他人のことは
良い側面だけを見れるからだ。

物事をどう捉えるのか?
どんな物語として描くのか?

ファンの女性からの手紙がきっかけで
出会ってすぐに結婚するなんて、
それこそ映画のようなロマンスだ。
だけど彼はコミックにロマンスは描かない。

コミックの主人公を書く作家なのか、
コミックの主人公なのか。
それはどちらも自分で、
普通の生活がコミックになる。
スターの生活では描けない話なのだ。
人生は矛盾だらけ。
だけど、矛盾があってこそ人生。

病のような欠点が時には人を救う。
完璧な人なんて、きっと存在しない。
不完全で完成された愛すべき人たち。

誰もが夢見る"バラ色の人生"だけが幸せではない。
退屈で、失敗して、喧嘩して、寂しくなって。
それでも、
愛する人がいて、好きなことがあって、
不完全でありふれた日々が何より幸せなのだ。

小さな希望と、
ささやかな幸せに気付かせてくれた。

わたしの中で隠れた名作にランクイン。

ウディ・アレン
ミシェル・ゴンドリー
『ゴースト・ワールド』
『ルビー・スパークス』

この辺りが好きは人にはおすすめ◎
タカシ

タカシの感想・評価

5.0
実生活は奥が深くて面白い。
ロバートクラムと作った原作も読んでみたい。
Hayaka

Hayakaの感想・評価

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「実生活は面白いからな」
「普通はバカと同じだからな」
「しかし、毎日が出発点だし生きていれば良い事もある」
牧

牧の感想・評価

3.5
正真正銘のどこにでもいそうな性格悪そうな中年男性の映画。

ユーチューバーやツイッター漫画家の祖先かもしれない。
jumo

jumoの感想・評価

3.8
イロモノ扱いされるのを嫌がってはいるけど、生活の全てを芸の肥やしにしている様が芸人そのものなんだよなあ…哀愁
どん詰まりのなか必死にもがいている真の表現者の人生をポップ&キュートに仕上げているので(ミニシアター受けしそうな程度に)見易く、それとなく共感できる作りになっているが、そのぶん根っこにある毒気や悲哀は確実に薄れている。ハービー・ピーカーRespectの3点。
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