前作「レジェンド・オブ・フラッシュファイター格闘飛龍・方世玉」で結婚し、天地会改め紅花会に参加した方世玉(ジェット・リー)の新たなる闘いを描くシリーズ第２弾。今回は、紅花会会長チャン・ガーロ(アダム・チャン)の出自を明かす宝をめぐって会内部で謀叛が発生、裏切りの果てに新たに会長の座についた指導者ウー(チー・チュアンホワ)を倒すべく、ひとり立ちむかう方世玉の姿を描く。
フォン・サイヨが、紅花会会長チャン・ガーロのような男になるために、功を焦ったりしながらも英雄になろうとする奮闘が描かれるけど、コメディに偏り過ぎな感じ。
クライマックスのジェット・リーが両腰に４本の刀を仕込んで斬り倒していく血まみれチャンバラアクション、ジェット・リーが無数の木椅子が組まれた処刑台の母を救うためにチー・チュアンホワと戦うカンフーバトルは、コリー・ユンお得意の荒唐無稽なカンフーアクションが楽しめる。

ジェット・リー主演！方世玉シリーズ第二弾！

前作から続き、方世玉は結婚して紅花会の幹部の座を狙っていた。しかし、方世玉に恋する謎の美女や、母の恋物語や秘伝書を巡る戦いなど、物語は混沌を極めるー。

リー・リンチェイ(あえてこの呼び方)が、まさにキャリア絶頂期の頃の作品で、とにかくアクションとカンフーのキレがすごい！
そして、コメディ全開のストーリー！
少年ジャンプ感のある、ギャグ漫画を読んでいるかの様な高揚感がある作品です。

トンデモお母さん苗翠花こと、ジョセフィーン・シャオの一大コメディ演技！
まさかの木枯し紋次郎コスプレ(あの爪楊枝まで！)や、日本の侍と闘うシーンまで、盛り込んでいて、香港映画の持つ強烈なバイタリティ炸裂のエンタメ作品です。
お母さんは、共に修行した時代と兄弟子と不倫未遂して、妊娠したかと焦り狂うシーンが面白かった！
リンチェイに恋する、エイミー・クオックは香港の名優ラウ・チンワン夫人です。

また、ジョセフィーン・シャオといい仲になるユン・ケイという俳優は、ジャッキーやサモと同じ京劇の学校に通った同窓生で、その後俳優を経て、ハリウッドに進出！『トランス・ポーター』などの監督を務めました。
往年の歌謡スター、アダム・チェンなども出演していました。

リンチェイは、『シティーハンター』のバリー・ウォン監督と仲良くて、よく組んでいたんだけど、どうしても彼の作品は、ゲスな下ネタが多く癖強すぎたので、今シリーズはかなり見やすく、楽しい作品だと思います。まさに香港通好みの香港熱血活劇です！！

過去鑑賞。
前作がとっても面白かったので、ちょっぴり残念な印象だった本作。よりお母さんとの絡みがコミカル要素が倍増して、ドタバタ喜劇化していったので、同じ辮髪時代劇ものでも、極めてクールな姿勢を崩さない『ワンチャイ』シリーズでのリンチェイが好きな方にはハマらないかも...。

とは言え、皆さま書いていらっしゃる様に4本の刀を駆使してのラストの決闘シーンは迫力の極み。1992年〜1996年辺りにかけてのリンチェイはほんっとーーーに強くて寡黙で、シビれる素敵さで特に好きな時代。
それにしてもお母さん役のジョセフィン・シャオはナイスキャラのはまり役ですよね。好き！！（笑）

...ひさびさに90年代カンフー映画への熱がこもりました（笑）。