たにたに

カサンドラ・クロスのたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【証拠隠滅】2023年102本目

午前十時の映画祭13。
1976年公開。
イタリア、イギリス、西ドイツ、フランス、アメリカの5カ国合作映画。

感染者が紛れ込んだ大陸横断特急を舞台にした、パニック&アクション&サスペンス映画。

事務局オフタイムYouTubeでも語られているように、とにかく詰め込みまくった展開にツッコミどころ満載な内容である。
正直私は疲れてしまいましたが、、。

アメリカが極秘で作っている病原菌に、テロリストが感染して、そいつが列車に乗ってしまって乗客と接触…という展開です。
密室での感染パニック映画とはかなり期待ができます。主要キャストとなる乗客の説明や、サスペンスと仕上げる違和感の持たせ方も上手くて、ただのパニックムービーに終わらせない点が非常に良かった。

中盤から、
感染の恐ろしさみたいなものは薄れていき、人間の恐ろしさの方へ舵を切っていきます。
バランスが難しいのですが、このあたりの収め方が力技すぎてご都合感があります。

酸素濃度、、?
電車と並走するヘリに、、?
外科医が銃撃戦、、?
列車の側面から、、?

無理あるだろ!!というわけで、
突っ込んだら負けな自分との闘いが。

バートランカスター演じるアメリカ軍人もクソすぎます。

ですが、
導火線に火が付かないとか、トンネルにぶつかりそうになるシーンとか、簡単にことが進まない展開は最高です。
ラストの特撮も見応えあり。

映画館で見るからこそ味わえる絶望感でした。
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