悪家老・結城大乗の奸計により、父を殺された近江国・尾形城主の若君・雷丸は、逃げる途中で巨大な竜に襲われるが、大鷲に助けられ飛騨国・蝦蟇ヶ岳に運ばれた。それから十余年、一人前の忍者に育て上げ…
>>続きを読む戦国の世を平定した豊臣秀吉は、福島正則の家臣・山城大力丸に、大阪城の隠し砦の絵図面守護を依頼する密書を甲賀流忍術の戸沢白雲斎のもとに届けるよう命じる。だがその途中、大力丸は伊賀流忍者の石川…
>>続きを読む安房滝田の城主・里見義実の娘・伏姫の首から飛び散った、仁義礼智忠信孝悌の八字を刻んだ八個の数珠の玉。この八個の水晶の玉を持つ者が、やがては里見家再興の支柱となるべき人物という。そして二十年…
>>続きを読む享保の頃、ある小さな城下町での事。漢学者松澄永山の誕生祝の酒宴で家老の伜浪岡真八郎は権勢をかさに傍若無人の振舞をし、塾生の久利富平三郎と口論の末取っ組み合いの喧嘩となる――。