豪傑児雷也の作品情報・感想・評価

豪傑児雷也1921年製作の映画)

製作国:

上映時間:14分

3.0

「豪傑児雷也」に投稿された感想・評価

日本初の特撮映画!
日本初の怪獣映画!

…らしい。
そうだとすれば、日本映画史を語る上でも、重要な位置付けにある一本と言えるのではないでしょうか。
「忍者映画」以前の、「忍術使い映画」ブームの黎明期作品。

日本のサイレント映画は、“弁士”あってのものなので、『児雷也』の基本プロットを知らずに映像だけ観ても、ストーリーが分かりません。☆
しかし、純粋にアクションシーンだけでも楽しめます。

群がる敵を右へ左へと華麗に往なす、我らが児雷也!
消えたり、化けたり、空だって飛んじゃうぞ!
立ち上がる火煙や水柱に、慌てふためく敵の集団!

そして児雷也といえばやはり、ガマへの変幻!
ベロベロ~ンと舌を伸ばして敵を捕らえ、バクッ!と食べてしまうのです!
…え?ホントに食べちゃったの!?
―――食人や!日本初の、食人映画やぁッ!!♪
…とか思ってたら、後で吐き出しよった。何やつまらん…。(笑)

そしていよいよ宿敵、大蛇丸登場!
ここまで素手で敵を往なして来た児雷也が、強敵を前に初めて刀を手にします。
そしてついに、ガマと大蛇に変幻してのモンスターバトルへと突入!
さらにはナメクジに変幻した綱手も乱入し、「三すくみ」の状態に!
…だからどうした?ってな感じだけど。(笑)

今作では完全に舞台芝居用の殺陣ですが、その動きひとつひとつが、ビシッ!ビシッ!と決まってます。
こんな古い時代の映像でこれだけの物が観られるのだから、実際に舞台なんかで観てたなら、どんなに圧巻だったろうか。☆
牧野省三監督作品。
日本初の特撮作品。
今観るとチョットアレだか、1921年(大正10年)
公開当時は盛り上がっていたに違いない
※たぶん・・・
み

みの感想・評価

3.5
天保10年(1839年)刊行
「児雷也豪傑譚」
合巻・歌舞伎などにより享受され続け、日本初の職業的映画監督である”日本映画の父”牧野省三が撮った、日本初の特撮映画 (日活)

弁士がついていませんが ほとんどが立ち回りなので大丈夫です

蝦蟇の妖術を使う忍者の児雷也
蝦蟇vs大蛇になったはいいものの(着ぐるみ同士を戦わせるわけにもいかず?)睨み合うだけですぐ人間に化ける場面には思わず笑っちゃった
ほうほう、牧野省三…
今、ゼミで取り組んでいる日本映画史研究の一環で鑑賞。ユーチューブでみれます。ユーチューブで。

1921年の作品ということで、演劇的映画からはマシになった方だと思いますが!!それでも、当時指摘されていた内容的・技術的改善点は幾つかありますなぁ。
メリエスを範したトリック撮影が機転の立ち回りが見所のよう。目玉の松ちゃんの愛称でスターデビューする尾上松之助が登場します。
現代に公開していれば、間違いなくつまらなく、うそだろ〜っていうほど、刀を避ける避ける。スキがありありにもかかわらず、傷一つ負わないままめちゃめちゃ強いやつという設定。ええそうです、チャンバラです。

ところがどっこい、これが実はカエルなんですな。カエルが人間に化けてて、人間として戦ってると、突然カエルになるんですな。しかも、人を食べるカエルなんですな。
で、違う強いやつと戦うと、こいつがまたヘビなんですな。ヘビvsカエルからの人間vs人間になったりと、とにかく能の舞のような立ち回りで剣を振りかざし戦います。アクションとはとても言えない笑

記念すべきmark300本目がコレ…笑
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0
マキノ親子共演の1921年製作児雷也。日本初の特撮は忍者なのですね( ˶‾᷄ᵕ‾᷅˵)♡特撮手法はメリエスと一緒ですが、マキノ省三がエライのは児雷也という既存の素敵キャラクターを登用したことに尽きる。そのためにメリエスと違いドラマ映画になっちゃっている。20分だけど、ほぼチャンバラだけど(弁士による台詞ト書きが無くても児雷也を知っていれば脳内補正可能。むしろそれも不要)。

"三すくみ"もちゃんと再現。ガマもいいけどヘビよかったなぁ。着ぐるみ怪獣が中々の出来映えでたまりません。
ALABAMA

ALABAMAの感想・評価

2.2

このレビューはネタバレを含みます

日本最初の特撮映画。牧野省三監督作品。基本的には固定で1シーン1もしくは2カットだが、当時の技術的に長回しが不可能なため、ところどころに継ぎ目が見える。作中ではこの継ぎ目を利用した姿消しや姿現し、変わり身の術が目立つ。そのクォリティは極めて高く、カエルの着ぐるみを着た演技まで登場し、日本の特撮技術の高さと歴史の長さが感じられる。シーンの変わり目は『カリガリ博士』(ロベルト・ウィーネ 1920年 ドイツ)と同様、カメラの絞りを利用している。
一番注目したのは、殺陣のシーンだ。その斬り合いはさながらスター・ウォーズシリーズのようで、おそらくジョージ・ルーカスはこの映画も参考作品として鑑賞していると思う。お堂の前での三人の立ち回りは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のダース・モール、オビ=ワン・ケノービ、クワイ=ガン・ジンの立ち回りにそっくりだった。相手の動きを止める「フォース」のような力も使っていた。
ただサイレントであるため、ストーリーが全く分からず、誰かの解説が欲しかった。
こんな時代から着ぐるみ特撮があるとは、やるなぁ日本。主人公児雷也は蛙に変身するのですが、その着ぐるみのくたくた感も味があって非常に良かったです。殺陣も美しく、主人公児雷也が敵を翻弄する様は観てて心地良いですね。また宿敵大蛇丸も大蛇に変身するので、パワーバランスもいい感じでした。けどストーリーは活弁無しだったのでよくわかりませんでした。純粋に特撮を楽しみたい方にはオススメです。