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阿寒に果つ
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『阿寒に果つ』に投稿された感想・評価

渡辺邦彦監督作品。木村大作さん撮影。五十嵐淳子さん、三浦友和さんなどが出演。渡辺淳一さんの原作は未読の状態での鑑賞。天才少女画家と呼ばれた時任純子の短い生涯を描く。主人公の時任純子は、原作の渡辺淳一さんが在学していた札幌南高校時代の同級生の加清純子さんがモデルとなっているようだ。五十嵐淳子さん演じる時任純子が自ら死を選んでしまうまでを描くには、尺が短すぎるように感じた。内容はなかなかの濃さなのに、まるでダイジェスト版を観ているような感覚に陥ってしまうぐらい全体的に薄味に仕上がっており、個人的には残念ながらあまりハマれなかった。五十嵐淳子さん主演のアイドル映画だと思ってみるのが、もしかすると最適解だったのかもしれないとも思った。原作はどんな感じなのか気になるので、機会があればいつか読んでみたい。
これは渡辺淳一の小説を映画化した五十嵐じゅんの主演作でしたね。当時の五十嵐じゅんは、やっぱり美人だったなあ。

そんなせいもあって結構感動させられて、その後原作も買って読んでみたものでした。
akrutm
3.5
北海道を舞台に、若くして天才画家と呼ばれて注目を浴びる18歳の少女・時任純子が、複数の男性を翻弄しながら芸術と性愛に奔放に生きる姿を美しく描いた、渡辺邦彦監督による青春映画。

原作は渡辺淳一の同名小説。主人公の時任純子のモデルは、渡辺淳一の札幌南高校時代の同級生で、「天才少女画家」と呼ばれた加清純子であり、五十嵐じゅんが演じる純子と恋に落ちる同級生・田辺俊一には、渡辺淳一自身が投影されているという私小説的な側面を持つ。小説では、純子が死んでから20年後、作家となった「私」こと田辺俊一が、純子と関係のあった複数の人物を訪ね歩き、それぞれの証言を通して彼女の人物像や死の真相に迫っていくという、いわば多面的な構成を取っている。しかし、本映画ではそのような構成は採用されておらず、原作の「純子とは何者だったのか」という謎を掘り下げるよりも、ひたすら純子そのものを見せることに徹した演出になっている。

実際に映画を観れば分かるように、主人公の純子を演じた五十嵐じゅん(後の五十嵐淳子)のイメージビデオと言っても過言ではない。ヌードや性愛描写も少なくなく、姉との性愛的な場面まで挿入するなど、純粋な青春映画というよりは官能映画的な側面をかなり意識した作りになっている。そのため、原作小説の映画化として期待すると、大きく肩透かしを食らうだろう。とはいえ、そのことに四の五の言うより、五十嵐じゅんを愛でる映画だと割り切って観るのが、本作のいちばん正しい鑑賞方法なのかもしれない。そして確かに、彼女は美しい。少女のあどけなさと大人の色香が同居した表情や佇まいは、「印象的」という単純な言葉では言い表せないほど強烈な魅力を放っている。この映画を観ると、この後まもなく中村雅俊と結婚し、女優業からいったん離れることにならなければ、彼女はもっと女優として大成していたのではないかと思ってしまう。

一方で、五十嵐じゅん自身にとっても、本作にかける意気込みは相当なものだったのだろう。1970年に芸能界へデビューし、清純派アイドルとして人気を博した彼女だったが、かつて銀座のクラブでホステスとして働いていたことを週刊誌に報じられ、その後1973年に芸能界を引退している。そこから約2年を経て、復帰作として選んだのが本作だった。しかも彼女自身が原作を読んで強く惹かれ、純子役を熱望していたとも伝えられている。その意味では、本作が五十嵐じゅんのイメージビデオのような映画になったのは、彼女自身がそれまでの清純派イメージをかなぐり捨てて純子という役に挑もうとした意欲と、製作側である東宝の思惑とが、かなりうまく一致した結果だったのではないかと思う。

・70年代当時の札幌の街並みを見れるのは貴重。ちょうどこの頃札幌に住んでいた。
・主人公の着ているコートが、高校生なのにちょっと年寄りくさいと思うのは、今とは全然感覚が違うからか。
・それにしても、姉(二宮さよ子)との唐突なレズシーンは意味不明。しかも、姉の恋人とも関係を持つのが凄い。

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