古都の作品情報・感想・評価

「古都」に投稿された感想・評価

みつん

みつんの感想・評価

3.5
僕は山口百恵とは、ほぼ同世代だが
彼女の映画は、「伊豆の踊子」「潮騒」
「ふりむけば愛」の3本だけ。

この中では「伊豆の踊子」
それまで何本か作られているこの作品、
船に乗って島を離れる書生を
踊り子が走りながら見送る涙の場面がラスト。

しかし、百恵版は、数年後、旅館で
踊る彼女に入れ墨を入れた半裸の男が
抱きつくスローモーションから
ストップモーションという
凄いエンディングだった。

潮騒は初々しい三浦友和の褌シーン
見たさに観ただけ(笑)で、
「ふりむけば愛」は、大林宣彦監督だ
ということで観たけど、
彼らしくケレン味たっぷり。


さて、「古都」は、山口百恵が
結婚引退が決まって
最後の記念作品として制作された文芸作で
後に市川崑が撮った「細雪」(素晴らしい!)の
試作とか言われたようだ。

それまでの百恵友和映画と違い、
友和との恋愛が軸に置かれているワケではなく、
別々に育った双子のふた役を
百恵が演じるというのがメインだ。

川端康成の原作が持つ日本の伝統や美しさを
市川崑は、京都の街や、
北山杉の鬱蒼とした樹々や、
そぼ降る雨など、独特の映像美で見せていく。
ただ、原作も含めて、話が面白いかと言うと、
それほどでもない(笑)

三浦友和は結婚してから
俳優としてどんどん良くなった気がするけれど、
この頃は、ハンサムさが売りなだけ。

それに比べて、山口百恵の表現力は、
当時21歳だったとは思えないほど、
深みがある芝居を見せる。
ヘア、メイクや衣装などもあるけれど、
まったく違う環境で育った同じ顔でも
異なる二人の演じ分け。
これを観るだけでも価値がある。

この前の年に、市川崑は
「病院坂の首括りの家」で
百恵と同級生の桜田淳子に
双子の役もさせている、
というのが面白い。

山の雨の中、二人の百恵が
折り重なるようになるシーンや、
同じ布団で寝るシーンなど、
お互いに共に生きていけない悲しさを
見せながらも妙にエロチック。
レズビアン的、とか言うと
怒られてしまうんだろうか。
DUN

DUNの感想・評価

4.0
山口百恵版
岩下志麻版のほうが評価は上なんですが、一人二役を百恵ちゃんが頑張って演じています。
三浦友和、苗子さんの彼氏役で出てきてるのね
祇園祭りはこのころから全く変わってへんのね、それ観ただけでも貴重なフィルムでした
出てくる京都弁(と書いたら、●●弁は地方の方言なんで、都の京都に方言はあらへんっ!と地元の方に怒られますが)、はみなさんどれもお硬い感じ。もうちょい砕けた感じでも良かった気がするかな
papanda

papandaの感想・評価

3.8
市川崑マジックというか、しっとりして深みがあってやや暗めな色調が作品の雰囲気を作っているのだなぁ。柔らかくてねっちりした京言葉、何代も使い込んだ日本家屋や家具調度品、伝統的(前時代的なものも含めて)なものと始まりつつある近代化と、昭和29年ってそんな時代だったのか。身分とか今では考えられないが、お互いのことを思いやって決して羨んだり僻んだりせずまっすぐに背筋を伸ばしている千重子と苗子が美しい。山口百恵さんの女優力の高さがよくわかった。そして岸恵子さんと實川延若さんがとてもいい。
swampman

swampmanの感想・評価

3.0
Mise-en-scèneがとても悪いと思います。

ところが、山口百恵の千重子は気品があって、とてもいいと思います。
haruko

harukoの感想・評価

3.4
境遇が違うのに妬んだり羨んだりしないで二人ともまっすぐ。2人の間に社交辞令ないのがいい。人情溢れる話だったなあ。
初見です。姉妹の「同じ」と「違い」にせつなくなりました。私は子どもの頃から市川昆の金田一シリーズが大好きで、同じ頃に作られたこの作品に親近感を覚えます。観るきっかけになった山口百恵さんが美しい。実際のイメージに重なる凛とした女性を演じきっています。幸せと後ろめたさ、割りきれない想いに感じ入りました。観て良かったです。
普通に良かった。
切なさ哀愁漂う雰囲気は美しいね。

ただ、素晴らしすぎる氏の原作を2時間に納める中で色んな良いところがなくなってるのが悲しかった。

あと、千重子の声が思いの外低いのと、父が愛嬌ある感じに原作の自分のイメージと違いがあった。

ともあれ、面白く美しい映画であることに変わりはない。
marumame

marumameの感想・評価

3.0
山口百恵さん…しとやかすぎ✨
引退が決まって最後の作品だったとか。
生き別れの双子役なので二役演じてますが、演技もうまい。
結婚決まっての三浦友和さんも出演で、2人の見つめ合うシーンとか、こっちがドキドキしてもうた💦
市川昆作品だけあって出演者だけみると、あれ?金田一さんは?てなる。
ポスターに「山口百恵・フィナーレ」って書いてある 笑。

市川崑監督、川端康成原作の作品でフィナーレって渋すぎるでしょ。僕のポンコツ頭では作品の良さを奥深くまで理解できなかったけど百恵さんがスーパースターだってことはわかりました。
こんな雰囲気を出せる女優さんって今いてるかな?やっぱ唯一無二の存在ってことかー。
これで21歳って…。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

4.0
吉祥寺オデオンで鑑賞。(「翔んだカップル」との2本立て)

山口百恵主演作だったので、観に行った。山口百恵の引退直前の映画。

市川崑監督は、山口百恵の2役を上手く描いていたと思う。
ある場面では、百恵が2人いるシーンとなっていたが、それを見て「市川崑も、こういう撮り方するんだ」と思ったりしていた。

映画館で、山口百恵の引退を惜しみながら観た作品。
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