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二十歳の原点
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『二十歳の原点』に投稿された感想・評価

「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」は、あまりにも有名(だった時代がある)。既に文庫化された原作を読みそしてほどなくして映画を鑑賞したと思う。私が大学生に憧れた原因のひとつであった作品なのは間違いない。京都の「しあんくれーる」に行き「ホットコーラ」を飲んだのももう遠の昔になってしまった。学生運動の記述の他に宇都宮の進学校から学生の街京都でひとり暮らしをした女子大生が、学生運動に心の底からはのめり込むことが出来ず、恋愛しては裏切られ、最期は私鉄電車に投身自殺してしまう自分の心の成長についていけない苦悩する姿が描かれる。まだ中学生の頃にはこれこそが大学生だと思ったものだ。そんな大学生らしい風情が彼女の通った広小路の立命には当時溢れていたが、時代も変わり既に学生運動の匂いはマイナスイメージとばかりに、滋賀県のびわ湖に去ってしまったのが残念です。百万遍や今出川ではまだまだ昔のままなのにね。それが京都の良さでもあるし。Rよりも安心立命。それにこの作品の音楽は当時日本のプログレと呼ばれた『四人囃子』が担当し、今でもCDで聞くことが出来ます。
教授
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原作(?)は高野悦子という1969年に鉄道自殺をした女子大生の日記。
立命館大学の、学生運動を背景に、とはいえ20歳の、ひとりの女性の極私的な内面が生々しく綴られていて、個人的に生涯読み続けるであろう本のひとつだ。

その映画化ということであるが。
原作の「日記」に取り留めなく、そしてまさに「独白」として語られる赤裸々さ。
「あるべき姿」に悩み。恋と政治の天秤にどちらも自分を見出せず葛藤する様。
何より「誰にも見せていない自分」を覗き見るということで感じる迫力が、そもそも映像化するにあたっては、なかなか難業であるというのはある。

結果的には、どこか日記のダイジェストでもあり。
凡庸な青春映画となり果てている感もあり。
また、構成上や予算の関係でどうしても省略、脚色されてしまう人間関係もあり。
という不利な条件が重なっている点は否めず、もったいなく感じてしまう点は多い。

ただ一方でモノローグ中心の語られる内容の「葛藤」そのものは生物(なまもの)であるという実感と、そことは裏腹に、どこか外向きの、天真爛漫さや、道化を演じているが故の可愛らしさなどとの対比も相まって外面と内面の差異についてはしっかりと演出されていたり。
高野悦子という個人を通して背景となる周囲の人物たち差異を強調した「映画ならでは」な工夫も随所にある。

あくまで原作由来の物語としては、その映像化される故の、高野悦子という無名の大学生の個をより強く認識できるという意味では貴重な映画化とは言えると思う。

個人的には、その日記故の独白をより強調する意味でも、冒頭の家族とのシーンは丸々不必要に感じたりもするし、恋心を募らせる、渡辺、鈴木、中村に対しての個別の感情はもう少し尺を割いても良かったと思うし、その求愛の切実さはもっと強調させても良かったと思う。
何よりラストシーンの迫りくる電車に恐怖を覚える表情はまったく不必要である。
彼女にとっての「死」というのが、道徳や倫理を超えて、ひとつの「選択」として描いてみせることこそ、原作への真の意味での敬意と感じるぶん、その点については全く納得が出来ず、原作ファンであるが故、残念に感じる。
1969年に二十歳になり半年後に自殺した立命館大学生の日記「二十歳の原点」(1971)を映画化。脚本は「はつ恋」(1975)「泥の河」(1981)の重森孝子と森谷司郎。監督は本作がデビューの大森健次郎。読みは「にじゅっさいのげんてん」。

【あらすじ】
~独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である~。栃木県那須郡から立命館大学文学部に進学した悦子。キャンパスでは学生運動がピークを迎えていた。ブルジョア家庭に育った彼女は精神的自立を目指し、ウエイトレスのバイトと一人暮らしを始める。片思いと失恋、ジャズ喫茶、全共闘運動の挫折、詩人への憧れ、睡眠薬・・・自問自答の日々は、やがて深い孤独感に覆われていく。。。

思春期に原作を愛読していたのでずっと観たかった一本。思い入れバイアスもあり心から満足出来たとは言えないが、本編のベースとなる主人公のモノローグはすべて高野悦子さんが遺した日記の言葉であり、日記から3年後の京都ロケーションや四人囃子の劇伴は当時の空気感が感じられる。愛読していた頃の自分自身の気持ちも甦った。

当時の「月刊シナリオ」に掲載された脚本とは少々ニュアンスが違っていた。脚本の重森は同誌で「死を賛美する風には描けなかった。ただ生きたい生きたいと願いながら、ずうずうしくなれなかった女として描いてみるより方法がなかった」と語っている。完成した映画よりもシナリオの方が心情描写は繊細な印象だった※コメント欄にラストシーンのシナリオを転載しておく。

もともとは森谷司郎が監督する予定だったが、同時期に「日本沈没」(1973)が入ったため共同脚本の参加となった。1973年は、前年に連合赤軍事件があり学生運動が急激に消沈。一方、同作や翌年の「ノストラダムスの大予言」(1974)など“終末論”が流行っていた。本作には原作に重ねる形で時代の流れが大きく反映されていると思われる。

本作がデビューとなった主演の角ゆり子は生年が高野さんの二年下。同世代ではあるけれど、角は学生運動に接したことは無かったとのこと。その内面の違いがそのまま原作と本作の違いとなって表れていると感じられた。ちなみに角は「日本沈没」にも出演し、世話してきた富豪老人の願いにより沈没する日本から脱出する娘を演じていた。

先日観たばかりの「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(2024)は現代の女子大生が主人公だった。同じ女子大生でも本作と同作の間には50年の開きがあり、その青春像は何もかもが違う。本作は“孤独と内省、同作は”友情と内向“とまとめられる。自分は中間世代だが、どちらに共感するかと問われたら本作を挙げる。個人的な好みと、先達への憧れがあるのだと思う。

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