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アンブレイカブルの小のネタバレレビュー・内容・結末

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し、ビックリなオチが作風のインド出身のシャマラン監督作初鑑賞。そういえばインド映画って、話がひっくり返ってハッピーエンドみたいな感じの映画が多い気がするから、彼の経験が作風につながっているのかしら。

それはさておき、内容はコミック的スーパーヒーロー映画。今はやりのアメコミ映画がブームになる以前に製作されたことで知られているらしい。

131人の乗員・乗客が亡くなるという列車の脱線事故で、ブルース・ウィリス演じる警備員デイヴィッドただ1人、かすり傷ひとつなく生き残る。その彼の元に、イライジャと名乗るマンガのギャラリーを運営している人物から手紙が届き、ディヴィッドは会いにいく。

イライジャは、生まれつき些細なことで骨が折れる「骨形成不全症」という難病を抱える。イライジャは外出を嫌がったが、母親が外出する度にコミック1冊を買ってくれたことから、コミックの世界にはまる。

コミックに強く影響を受けたイライジャは、自分のような壊れやすい人間がいるのなら、その反対もいるはずで、大事故の生存者を探していたと言い、デイヴィッドこそは現実世界のヒーローだと。

デイヴィッドは、はじめ話を信じないが、考えてみると列車事故以外にも思い当たるフシがありすぎる。そして、犯罪行為をした人に触れると、その映像が脳裏に浮かぶことにも気づく。

困惑するデイヴィッドは、家族に迷惑をかけまいと距離を置こうとするけれど、父親の能力を信じ、強いヒーローであって欲しいと願う息子、夫の苦悩をやわらげたい妻との関わりを通じて自分の力を信じ、ヒーローになることを決意する。

そして犯罪現場に踏み込んで悪人を倒し、被害者を助け出した彼は、謎のヒーローとして話題なる。そして、ラストで驚愕の真実が明かされる。

アマゾンビデオで、深夜に見始め、ところどころ寝落ち。ラストの前には完全に寝てしまった。仕方ないので翌日、見落とした部分を補ったけれど、そういう見方ではせっかくのビックリがホウホウになってしまい、十分堪能できなかった。

とはいえ、ストーリーはまあまあ考えられていて、オチもナカナカと思う。脳天気に活躍するのではなく、苦悩するヒーロー像は人間臭くて良いかも。

続編があってもおかしくなさそうだったけれど、まさかあんな形とはね。シャマラン監督って、ビックリさせることが好きなんだね。

●物語(3.5×50%=1.75)
・ストーリー展開、オチともにまずまずではないかと。

●演技、演出(4.0×30%=1.20)
・ブルース・ウィリスの苦悩、サミュエル・L・ジャクソンの胡散臭さ、ともに良かった。

●映像、音、音楽(3.0×20%=0.60)
・暗めの映像が心理を反映しているように見えたかな。
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