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メランコリアのminorufukuのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
3.6
地球に向かって巨大惑星「メランコリア」が接近していた。惑星は地球に衝突することなく通過するとされていたのだが…という話。監督はダンサーインザダークなどでおなじみのラース・フォン・トリアー。この監督の作品「ドッグヴィル」が大好きなこともあり鑑賞。

冒頭、本編のダイジェスト(厳密に言うと違うけど)がスーパースロー映像で約8分かけて流れるのだが、これがうっとりするほど美しくて見惚れる。
で、そのあと第一部の鬱病花嫁によるYahoo知恵袋の相談に載りそうな世にも醜悪な披露宴が始まり、観ている側も憂鬱になります。オープニングとの落差が激しい。
ただでさえ新郎新婦が2時間遅刻で来賓客もイライラしてるのに花嫁の奇行でパーティーは無惨な状態に。観てて辛い。
第二部はヒロインの姉視点になり、地球に接近するメランコリアに一喜一憂する姿が描かれる。ヒロインが第一部でなしてあんなに変だったのかの訳がなんとなく分かってくる。メランコリアが接近して、周りの人間が冷静さを失う中、鬱病であるヒロインが平常心を保っているのが興味深い。ラストは一周回って意表を突かれる終わり方だった。あと、この監督の作品は絶対変なシチュエーションのヌードが出てくるのな。

24などでおなじみのキーファー サザーランドがヒロイン義兄役なのだが、本当にどうでも良い役だった。
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