フランス映画フェスひっそり再開中♪
赤ん坊の頃に置き去りにされ、田舎の修道院だけで21年間育ったアヴリル。
正式な修道女となるための篭りの儀式を前にして、先輩修道女ベルデナットから実は捨てられていた時に双子の兄が一緒だったことを教えられる。
孤児院に預けられた兄を探す為、ベルデナットの協力を得てアヴリルは外の世界へと旅立つ。

凄く好みな映画だった。
流れる時間が独特で心地良い。
柔らかな光と影、風や波の音、鳥の声。
あまりにも閉鎖的で厳格な世界に居たアヴリルにとって、何もかもが生まれて初めての体験。
戸惑い恐れながらも純粋に驚き、そして強張っていた表情から次第にこぼれだす笑顔にこちらまで微笑んでしまう。
もう自分がどういうポジションから見ているのか良く分からないけれど、ずっとずーっと『うんうん、良かったね♡楽しいね♡うんうん』ってうなずき見守ってる感じになってて正直自分傍から見たら気持ち悪かったと思う。

“その生活”しか知らないから仕方無いんだけれど、結構頑固なアヴリル。
それが少しづつ異世界を段階的に受容して、吸収し変化していく様子を自然に描いている。
飾り気の無い素朴なアヴリルが可愛くて可愛くて。
そして現実にはあり得ない位に外の世界で最初に出会ったピエールが凄く優しくてイイ男だし、会話が超微笑ましくて二人丸ごと抱きしめたくなる！
映画を観ている私も思ったことである『話が急展開すぎて･･･』ってアヴリルが言った時、ピエールが返した言葉がイイね。
てっきりひたすら兄を探し求める物語かと思いきや序盤であっさり再会しますし、絵を描くことが好きなアヴリルが顔料店で働くピエールに出会うってのもご都合主義な感じだけれども、神のお導きってことで（？）
兄も兄の恋人も大好き！

顔料に黄身とアマニ油とココナッツミルクを淹れて混ぜ合わせる時とかなんとなく官能的。
ふとした距離間の近づきを丁寧に描いているところも。
『真珠の耳飾りの少女』を思い出すなぁ･･･私ってやっぱりこういう雰囲気が好きなんだな。

海辺でみんなで食事して、はしゃいで歌って踊って、アヴリルは逃した青春を取り戻したんだね。
嬉しいけれど、なんだか切ない気持ちにもなる。

最終的にちょっと思いがけない方向に話が行ったんだけれど、これは恋でもなく、愛でもなく、“己を生きる”ということについての話だったのかなって思った。
あの時アヴリルが使った赤と青。
流れる血液の赤、白い乳房から透ける静脈の青。
彼女はやっと生まれたばかり。

水着

人里離れた修道院で暮らしているアヴリルは、自分に双子の兄がいることを知らされる
兄を探すために2週間だけ修道院を離れた彼女は、南フランスの美しい自然の中で人々と触れ合いながら、初めて恋を知り……

山奥の修道院で世俗を知らずに育った少女が、外の世界に足を踏み出すことで成長していく姿を綴ったフランス製ヒューマンドラマ

自由

旅
いろんな出会い
世界を知ります

海辺、絵
いろいろ印象的なシーンが多かった

宗教について

秘密
最後はなんとも

雰囲気良かったです

これまた「沈黙」観て思い出し

目に映るものの殆どが初めて目にするものばかりで、21歳にして血のつながった兄の存在を知る…
アヴリルは21年間神によって守られてきた修練女。

教会の中での生活しかしらない☆純真むっく無垢☆の彼女の言動は破壊的に可愛い♡(*´з`)
男性との間には距離をおいてますときっぱり明言したり、前方から走ってくる車を見て「犬が運転してる」と素で驚いたり(イギリスの車だったので右ハンドルだった(笑))、知ってる歌は讃美歌のみだったりと流石自称無知なだけある♪

タイトルには【恋】が付いているが、内容からして原題のまま「アヴリル」の方がしっくりきます。
教会外の世界との交流によって少しずつ自立心が芽生え始め、修練女から１人の女性へと成長していくといった物語で、恋はその中の一要素にすぎなかった気がします。
とにかくひたすらに可愛いのですが、それだけでは終わらないちょっぴり切ないエピソードも絡めたヒューマンドラマです。
ムチムチちょいポチャ好きの男性フォロワーさんには嬉しいサービスショットも盛り込まれています(笑)
女性フォロワーさんは、アヴリルが恋する男性に恋しちゃうかも♪
男前に加えてジェントルマンの鏡のような男性なのです。
私はかなりお気に入りの作品。
この作品はレビューなんて読まなくていいし前情報も必要ないから、とにかく観てみて！
と言いたい作品の１つですね☆彡