茜

シャッター アイランドの茜のネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

正直オチについては初っ端から何となく予想していて、中盤頃にはもう確信めいていたので、
その点については色んな映画を観ている人なら特に驚くような意外性はないのかなと感じた。
病院内に入る際にチャックがやけに銃を渡すのに時間がかかっていたり、
テディが患者に対して質問をする際に、その人の嫌がる行為を敢えてするシーン等、伏線は非常に分かりやすい。

ただ細かい部分の演出はなかなか作り込まれていたのは普通に凄いなと思い、何度か観返す度に色んな発見や感じ方が出来そうな映画。
消えたコップの謎や、マッチが消えても明るい牢屋の中、崖の穴ぐらで出会ったレイチェル医師は実在しているのか妄想なのか…。
この辺りの考察がレビューやブログ等でも人によって考え方が分かれていて面白い。

ラストについては観た人それぞれの解釈があると思うけれど、
私はテディの最後の台詞「モンスターとして生きるか、良い人間として死ぬか」という言葉に、
自身が精神病であるという事を自覚しつつ、それがもう完治しないと自身の中で悟りきっているようで悲しかった。
もうそんな心を病んだ自分にも疲れ果ててしまっていたのかもしれないと考えると何とも言えない気持ちになる。
茜