イギリス、サッチャー時代。多くの炭鉱が閉鎖されていく中で、炭鉱夫によるブラスバンドが紡ぐ結束の物語。
病に侵される指揮者、解雇の危機に希望を失う炭鉱夫たち、借金に苦しみ家族に見放される者もいれば、炭鉱閉鎖の悲しみにうちひしがれる者もいる。
多種多様な悩みを抱え、一度は諦めバンドを解散する。
それでも再び立ち上がり、ブラスバンド全英大会決勝戦へと挑んでいく。
仲間たちの結束が美しい。
心温まるハッピーエンドムービーでした。
指揮者が入院する病院で、夜中に皆で演奏するシーンは素晴らしい。
政府の炭鉱閉鎖政策が、心優しい人々の何気ない普通の生活、普通の幸せを奪い去っているのだという訴えのスピーチも、考えさせられる。
発展の裏に隠された犠牲の残酷さが垣間見える映画です。