140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ムカデ人間の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ムカデ人間(2009年製作の映画)
3.0
【予測上回る下品】

「ムカデ人間」?

「人間を繋げる。」?

下品な設定自体を映画の華とする作品は数あれど、人間を3体連結させて生きながらえさせるという設定は、これまでの人生の悲哀を疑うレベル。

道端アンジェリカ事件での脅し文句である「眼球に鉛筆突き刺すぞ!」に似た質感というか、脳ミソ銃弾でぶちまけるの非現実性から現実よりに降りていながら発想に至る恐怖と、連結されたらどうなるだろう?そしてその具現化までのまたと到来しない恐怖が被虐的にも加虐的にも胸焼けを起こすような設定。予想通り排泄シーンの被虐を女にやらせるヤバさと連結状態での脱出困難さのミザリー。クライマックスのバトルは動き的に鈍重になるも背景の白や草の緑を生かした冷たさの圧迫感は本当に嫌な気分にさせられる。