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将軍と参謀と兵
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『将軍と参謀と兵』に投稿された感想・評価

gena
3.7
阪妻が上官で皆超リラックスしていて、途中まで和やかなプロパガンダだと思っていたら、半ばから前線になり、実弾使っているし、爆音や銃声が本物のようだし、兵士の数がやたら多いし、実戦だと気がついた時から恐ろしくなった。調べてみると、日中戦争に従軍して実戦を撮影していた😱 俳優が演じる部分と分けているのだろうが。撮影隊も命がけである。

さらに、戦後、本作にプロローグとエピローグを付け足したことによって、反戦映画としたそう。タイトルも『戦争と将軍』に改変。

しかし、本作はプロローグもエピローグもなく、元の『将軍と参謀と兵』のままであった。反戦の方を観たかった。

阪妻が表情固くて全然動かなくて、勢いがなかったのは、実際に現地にいたのかもしれない。中国ロケなのはたしか。

長閑なシーンからの急転恐ろしかった。

29

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陸軍省が全面協力し日中戦争を描いた国策映画。阪東妻三郎の初の現代劇。キネマ旬報ベスト3位。1942年3月公開。
※戦後1954年にプロローグとエピローグを付け足して反戦映画「戦争と将軍」として公開した事が有名。

1941年の北支戦線。将軍(阪東妻三郎)の下で司令部会議が開かれていた。敵軍を包囲する作戦について、杉参謀(中田弘二)と矢垣参謀とで意見が分かれ、激論を交わした末に矢垣の意見が採用される。作戦は開始され、兵団は不眠不休で山を歩き続け包囲戦作りにかかる。しかし、その間に司令部が敵から包囲され攻撃を受けてしまう。杉参謀は味方の戦車隊の応援を求めようと馬を走らせ敵陣を突破するが被弾、戦車隊に辿り着いたところで息絶える。彼の尊い犠牲により兵団は大勝する。。。

最初に観た直後は「本物の実戦シーンはあるが他は和やかで、これが国策映画?」と腑に落ちなかった。ネット上のレビューを見ると実戦シーンで戦意高揚されている軍隊マニア?を散見するので「これで効果があるのかも」とも思ったが、気になって色々と考察を重ねる内に、実は自分が全くの認識不足で大きな見当違いをしていた事に気付いた(※後述するが日本の国策映画の定義から勘違いしていた)。

結果的に本作は、大日本帝国の理想的な姿を描いた愛国的な国策映画と言うことができる。阪妻が演ずる将軍が天皇の表象だと解釈すれば紐解ける。将軍(天皇)は多くを語らず人徳あふれる存在感で兵士を見守り、兵士たちは恩義ある将軍(天皇)に忠誠を尽くすのが喜びなのだ。いわば本作は、神国日本の皇民として仲間と生きる安心感と嬉しさ、神国の為に苦労を尽くす尊さ、神国に身を捧げて戦う名誉、これらをさりげなく当然のように描き出したものだ。

上官が従軍記者から取材を受けるシーンは本作のテーマを読み解く肝となる。

上官「各隊のひとりひとり一歩一歩がこの大きな作戦を完成するんだ」
記者「いわゆる新聞ダネになるような勇ましさも華々しさもないわけですね?」
上官「いやあ、そんな事があっちゃ行かんのだ。それを内地の人に伝えてもらいたいんだ。見たまえ。兵隊たちは黙々と歩いている。飲まず食わず、寝ることもしないでただひたすらに歩いているんだ」

この精神は欧米諸国の軍隊にはない日本独特の個性だ。当時の映画人たちは “歩き続ける兵隊”の姿に日本の思想と美を読み取りクリエイティブの指針とした。最初に発見し表現したのは「五人の斥候兵」(1938)、「土と兵隊」(1939)の田坂具隆監督だと思われる。

そもそも、戦時中の戦意高揚プロパガンダを担っていたのはニュース映画だった。すでに明治時代から日本の大衆は皇民化されており、煽情的なニュース映画を観て神国日本の活躍に盛り上がっていた。ナチスのように政府が映画内容をコントロールしてプロパガンダ効果を狙う計画はなされおらず、内容は映画会社が決定し国は検閲だけを行っていた。

【日本の国策映画の定義】
1925年 映画検閲規則施行
1937年 映画検閲規則改正
・以降、国策と合致し検閲手数料を免除された作品が「国策映画」と呼ばれる
1939年 映画法施行
・脚本の事前検閲実施

★国策映画まとめ(※ファクトチェック中)
・検閲はあったが国による内容コントロールは無かった
・単発的に陸軍省・海軍省からPR映画の依頼があった
・徐々に映画会社が国策にすり寄り始めた。
・1943年~戦局の悪化に伴い映画会社は戦意高揚プロパガンダを自主的に制作した

以上の状況下で作られた本作が、戦後に前後を付け足しただけで反戦映画に転じるのは、観客が脱皇民化したからだ。軍隊映画には神国日本の個性が強く表れるため、当時の軍隊映画の多くで反戦映画化が可能だと思う。

フランク・キャプラ監督が「驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ」(1945)を制作する際に、日本の軍隊映画を何本も観て“兵隊が辛そうな場面ばかりで、まるで反戦映画だ”と語ったのは有名な話だ。天皇への滅私奉公と殉死が喜びだった大日本帝国皇民の美徳は、アメリカや戦後日本の価値観から見たら不幸にしか写らない。

しかし個人的に、当時の映画人たちが思いを寄せた “歩き続ける兵隊”の姿には、日本的な「もののあわれ」と「懸命な愚直さ」が感じられ胸に迫るものがある。島国日本の伝統的な個性であることは間違いなく、しかし裏を返せば集団狂気に陥りやすい性質とも思えるので、せめて自分はバランスをうまく取れるよう勤しみたいと靖国神社の神札に手を合わす。

■「戦争と将軍」(1954)への追加パート
・プロローグ
戦後、復員する兵士たちと家族が再会する記録フィルムに、戦死した杉参謀の遺骨が上陸する新撮カットが組み合わされる

・エピローグ
杉参謀の遺骨を抱えた復員兵が汽車に揺られている姿に、平和希求のナレーションがかぶさる。
「一戦場の勝利は、しかし戦争の勝利ではなかった。戦いは果てしなく続けられ、常勝の戦士はいつしか傷つき倒れ、夢も太陽もついに消え去った。再び専横の悲劇を繰り返さないために世界平和のために、世界中の人々があらゆる努力を続けている」。


■1942年度キネマ旬報ベストテン
1.「ハワイ・マレー沖海戦」(12月公開)
2.「父ありき」(4月公開)
3.「将軍と参謀と兵」(3月公開)
1941年の中国戦線においての包囲作戦に挑む日本軍を描いた1942年制作の国策映画。
どこまで史実かわからないが実際に中国で撮影し本物の武器や装甲車が出てくるので現場の空気の一端は伺える。
敵は全く出てこず作戦会議をし移動して武器を装填して攻撃をかける…と一連の流れをシステマティックに見ることができる。
坂東妻三郎による寡黙な将軍役が印象的。

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