イタリア共産党員の若き指導者で名門水球チームの選手でもあるミケーレは、シチリアで行われた水球の選手権に向かうが、途中に遭った交通事故が原因で、軽い記憶喪失に陥ってしまう。母親に愛されていた子供の頃の情景だけ鮮明に思い出せる一方、その他のことは不鮮明。ミケーレは混乱した記憶と理解できないことだらけのまま試合に出場することに。自分自身が認識できない現実を再確認することで失われた記憶を取り戻そうとするのだが―。
1969年、トリノ。 9歳のマッシモの前から、ある日突然母親がいなくなった。司祭から母親は天国にいると告げられるも、彼はその不可解な事件を受けいられれず、喪失感に苛まれる。時が経ち90年代…
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