とある田舎町では、超音波を使って虫の闘争本能を煽り互いに攻撃し合う事で害虫を駆除するという実験が行われていたが、その影響は地下に眠る死者たちにも及んでいたという、スペイン発🇪🇸のオカルトホラー。

"世界で1番怖いゾンビ映画として有名"
そこまで怖いとは感じなかったかな（笑）

あらすじの通り、本作品はゾンビ映画なのでゾンビたちが素手で人間の肉を引き裂き、内臓をえぐり取り、むしゃむしゃ食うという残虐描写がメイン。とはいえ、ゾンビ映画にしては珍しく地味でありながら作品全体に暗くて嫌な気分が漂っていて、陰惨なゾンビ映画となっている🧟‍♂️

また、登場するゾンビたちも解剖死体から蘇ったパターンが多いため、腹に大きな縫い目があったり、傷口が裂けたままになっていたりとビジュアル的にグロテスクである。そのため、不快感がテレビ越しに伝わってくるのは良いですね👍

ただ、ゾンビの造形や残虐描写は、最近のスプラッターホラー映画と比べると物足りなさを感じるのが正直な感想ではある。スプラッターホラー映画として人気のある「屋敷女」や「テリファー」と比較すると確かに本作品の残虐描写はまだまだ生ぬるいが、1970年代のホラー映画の中ではかなり頑張っていた方だと思う🫀

このようにゾンビ映画をたくさん見てきた方からすると物足りなく感じるかもしれないけど、ホラー映画としての不気味な雰囲気はどのゾンビ映画よりも素晴らしかったです。というわけで、スプラッターホラー映画が好きな人よりもクラシックなホラー映画が好きな人にはオススメできる作品でした🪦

🪦🧟‍♂️🪦🧟‍♂️🪦🧟‍♂️🪦🧟‍♂️🪦🧟‍♂️

※いきなり全裸で走る女性は何だったんだ⁉︎😘

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ヒロインにバイクぶっ壊されたせいで休暇が台無し…。
ついでにゾンビに襲われて警察にも容疑者にされちゃって踏んだり蹴ったりな主人公の週末を描いたゾンビ映画。

なにこれ！面白いやん！
ゾンビ映画ってホラーの中でもそんなに好きな方じゃなかったはずなんですけど、最近結構ツボに入るやつが多くて嬉しい！ちなみに日本で初めて公開された食人ゾンビ映画のようです。

あらすじ…
休暇をもらって友人に会いにバイクを走らせてる主人公。給油しようとしたら車にぶつけられバイクがぶっ壊れて休暇が台無しに…。ぶつけた女（ヒロイン）の車に目的地近くまで同乗させてもらうことになったが、ヒロインも姉に会うために急いでるようで、そっちに先に寄ることに。姉の家に着くと姉の夫が何者かに殺される現場に遭遇する。警察から犯人だと疑われた主人公たちは…。

反体制とか反権力を根底に置いたゾンビ映画。
本作ではもちろんゾンビが恐怖の対象として描かれているわけですが、ゾンビが主人公たちに襲いかかるだけではなく、もうひとつ主人公たちを追い詰める存在がある。それが警察。主人公は、死人が蘇って人を殺していることを必死に主張するのですが、警察は取り合いもしない。それどころか自分たちに都合の良い物語を作り、主人公を犯人に仕立て上げようとする。

ゾンビを全滅させれば主人公たちの勝ちなはずなのですが、全滅させると証拠がなくなり警察に逮捕されてしまう。薄い勝ち筋だけを提示し展開していく物語はハラハラするし、何よりもマジで警察がムカつく野郎なんで、警察とか公権力へのヘイトを推進力にする物語は私的に好み。ゾンビが権力に牙を剥くというのも象徴的だし、権力により虐げられた者による死後の世界からのカウンターという意味では怪談的でもあり完全にツボ。実際に本作のゾンビは写真に写らないから、死者ということをかなり意識して作られてるように思います。

そしてゾンビが生まれた原因はSF的。発展しすぎた技術に警鐘を鳴らし、ほかの生命をあたかも人の所有物のように思い通りにしようとする人類の驕りに対する罰としてのゾンビという50〜60年代のSF映画のモンスターのような意味合いをも持ってる。そういったジャンルミックス的な発想が斬新。

しかもゴアや人体破壊描写もなかなか気合が入ってて見応えあり！人殺して内臓を正座してパクパクしたり、生きたままおっぱい引きちぎったりとユニークなものが多いです。『サンゲリア』等でフルチと組んだジャネットデロッシが特殊メイクを担当してるらしく、フルチ作品ほどの過激さはないけど、かなりのインパクト！

そんな感じで面白いゾンビ映画でした！もともと『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の模倣として企画されたパクリ作品だったらしいのですが、あちらとは内容が全然違っててこちらも良作でした♫

• #ホラー映画と怖い映画

WEEKEND OF THE DEAD！
〜週末の終末〜

☆50周年おめでとう☆
[悪魔のいけにえ][悪魔のはらわた]に続く
悪魔シリーズ第3弾としてリリースされたのは日本ヘラルドの宣伝戦略
タイトルは各国様々
【死者の眠りを妨げるな(スペイン)】
【お前はどこから来た？(イタリア)】
【マンチェスター墓場のゾンビ(英語圏)】
　　　　　　　　　　　　　　　…etc

ジョージAロメロの歴史的名作にインスパイアされた本作は“史上最も怖い"と称されるゾンビ映画
テーマは公害による自然破壊への警鐘
害虫駆除装置の超音波により蘇った死体は、動きはスローながら怪力で、徒党を組む知能を有し、他の死体に触れる事で仲間を増やす…など悪魔的
本作オリジナル要素も多く興味深い🤔

モラルの退廃、行政不信、分かり合えないジェネレーションギャップと70年代社会派ベースのアンラッキーな物語
名作です★

• #のどかな終末
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